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【公共交通機関で行く西国三十三所巡礼】 第三番 粉河寺

第三番 粉河(こかわ)寺

 

 

粉河寺の歴史

770年に大伴孔子古(おおとものくじこ)によって創建されたと伝えられる古刹。

1585年、豊臣秀吉による紀州攻めによって山内の堂塔は焼失しました。その後、紀州徳川家の庇護と信者の寄進により江戸中期から後期にかけて再建されました。

アクセス

最寄り駅:JR粉河駅 徒歩約15分

(私は、前回紹介した紀三井寺と同日に行きました。紀三井寺の最寄り駅であるJR紀三井寺から和歌山駅へ戻り、和歌山本線に乗り換え約30分。)

 

重要文化財の建造物

 

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大門(重要文化財

思いのほか、立派なお寺。

今回、西国三十三所巡りを始めるにあたって、初めて知ったお寺でした。

西国三十三所の半分ぐらいは、過去に行ったことあるお寺なんですが、残りは名前すら知らなかったお寺もあって。

まだまだ地元関西にも、知らない場所は沢山あるもんだ、などと思いながら仁王像にご挨拶。

 

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最初、胸の辺りの丸いポチポチ、腹筋割れ過ぎてシックスパックどころの騒ぎじゃなくなってる、と思ったんですが、これって数珠?的な装飾品ですかね。あんなに卵形に分かれる訳ないですもんね。

腹筋というか胸筋というか、もはやあばらやし。あんなとこ割れへんか。

 

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境内は広いです。

そして、こちらにも桜が結構咲いてました。

 

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木によっては、満開に近いものもありました。

まぁ、残念ながらずっと曇り空なので、相変わらず空の色と同化してますけど。

人が少ないってのもいいですねー。ゆっくり過ごせる。

中門(重要文化財

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中門には四天王像。

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本堂(重要文化財

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粉河寺の本尊は、絶対永久秘仏の千手千眼観世音菩薩像だそうです。

絶対永久秘仏ってすごくないですか。

 

むしろ、それは本当にそこにあるのか?!と言いたくなりますが、そんなことを疑うだけでもバチが当たりそうです。(もう疑いを書いてもうてるけど)

日光東照宮の眠り猫で有名な左甚五郎作の「野荒らしの虎」も本堂で見れます。

想像の2倍以上のでかさでした。すごい近い距離で見たというのもあって。

思わず、心の中で「でかっ!!!」って独り言言ってもうたわ。

千手堂(重要文化財

 

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2017年拝観時、期間限定で開帳されている千手観音立像と、本堂のセット拝観券があったので、そちらを購入しました。700円。(本堂拝観料は400円)

 

千手堂には、徳川家将軍のお位牌や、美しい天井画もありました。

拝観してるのが私だけだったのですが、特別御朱印書く方が一人座っておられて、それはそれでなんか気まずい・・・無言で二人っきりの空間・・・・

 

本堂も見事な仏像がずらり。

二十八部衆や、風神雷神像、大日如来十六羅漢etc・・・

大変見ごたえがありました。

 

しかも、一部の仏像に至っては、ケースにも入らず台にずらっと並んでる状態。

触れるやん、こんなん。(絶対触りませんけどね)

ものすごく間近で見れました。

 

なお、この特別拝観は毎年特定の時期にやっている訳ではなく、1回目は江戸時代、2回目は2008年、3回目が私が行った2017年だったようです。1回目から2回目の間に流れた歴史えぐいな。江戸から平成。侍からIT社会。

久々に人間見た仏像たちも、日本人の変わりようにさぞ驚いたことでしょう。(一般公開してなくても、お寺の方たちは普通に入ってるか)

 

たまたま行って、わずか過去3回しか行われていない特別拝観見れたなんて凄いラッキーでした。(全然何も情報得ずに行った人)

 


国の名勝 粉河寺庭園


国の名勝に指定されているお庭はなかなかに独創的。

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石とソテツなどを組み合わせた桃山時代枯山水庭園。

もはや凡人には理解不能。ある種、現代アートにも通ずるものがあるんじゃないかと。アートなんて全然詳しくないですけど、雰囲気で言ってます。

 

今まで全然存じ上げなくてすいません。

雰囲気しかり、仏像しかり、かなり好みのお寺でした。満足。

 

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場所を選んだら、桜も満開やったし。

 

お寺のすぐ前には、御神木があります。

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パワー注入。

 

www.kokawadera.org

 

その他の西国三十三所札所はこちらから

【公共交通機関で行く西国三十三所巡礼】 第二番 金剛宝寺(紀三井寺)

第二番 金剛宝寺紀三井寺

 

 

紀三井寺の歴史

紀三井寺の歴史は古く、約1250年前 唐から来た為光上人によって開基されました。

為光上人は、諸国行脚の途中この地にたどり着き、名草山(なくさやま)中腹に光を感じました。翌日その山に登り、そこで千手観音を感得しました。そして自ら十一面観世音菩薩像を刻み、一堂を建立し安置しました。これが紀三井寺の起こりとされています。

正式名称は「紀三井山金剛宝寺護国院」ですが、山から3つの霊泉が湧き出すことから紀三井寺と呼ばれ、こちらの方が今ではよく知られてると思います。

私も、紀三井寺が正式な名前やとずっと思ってました。

アクセス

最寄り駅:JR紀三井寺駅 徒歩10分

(JR和歌山駅から紀勢本線きのくに線)に乗り換え。和歌山駅から紀三井寺駅までは6分)

 

拝観料は200円

 

早咲きの桜の名所 紀三井寺

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室町時代建立の楼門(国指定重要文化財

 

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あいにくお天気が曇りで、桜の花びらと空が同化してしまいます。

そして、お気づきでしょうか。写真真ん中上部に何やら白い汚れのような・・・

これ、途中で気づいたんですが、レンズが汚れてて、こんなことになりました。やっちまった。(ちゃんと手入れしろよ)

 

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さくら名所100選にも選ばれています。

日本人って、何かと100個選ぶの好きですよね。

【100名城】とか、【100名水】とか、【100名山】とか。(そしてそういうのを制覇したくなる人)


楼門をくぐって目に入るのが

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うんざりしちゃう。長い階段です。

お寺に行くと、大概長い階段が待っています。足腰のトレーニングだと思いましょう。

 

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女厄除 三十三段やら

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還暦厄坂 六十段などが行く手に立ちふさがりますが、頑張りましょう。

頑張れば・・・

 

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和歌浦や、遠く淡路島や四国も見渡せる・・・って、ドン曇りやないか。

 

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江戸時代建立の本堂

ちょっと桜満開には時期が早く、5分咲き?ぐらいでしょうか。

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室町時代(1449年)に建立された多宝塔(国指定重要文化財
色が相当綺麗なので、近年修復されたんだと思います。

日本最大の木造立像

 

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こちらの仏殿の中で出会えるのが、

 

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木造としては日本最大の大千手十一面観世音菩薩像

その高さ約12メートル、重さ30トン!!

8分割されて、搬入され堂内で組み立てされたそうです。

平成20年5月に完成とまだ新しいので、金ぴかぴか。

 

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有料にはなりますが、上に上がって、菩薩様と同じ目線に上がり、お顔を拝見することもできます。

(別途展望回廊料金100円が必要)

 

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寺名の由来にもなった、日本名水の一つ「三井水」

「清浄水」「楊柳水」「吉祥水」があり、こちらは「清浄水」

 

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残念ながら満開の桜を見ることはできませんでしたが、この桜が咲き誇ればさぞ綺麗なことでしょう。

 

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これが晴れ渡ってたら、さぞ綺麗でしょう。

まさに花曇りの1日。

 

紀三井寺へは、桜満開の晴れた日に行くことをおすすめします。

 

拝観時間等はこちらのHPで詳細をご確認ください。

www.kimiidera.com

 

その他の西国三十三所札所はこちらから

 

【公共交通機関で行く西国三十三所巡礼】 第一番 青岸渡寺(世界遺産)

第一番 青岸渡寺

 

 

青岸渡寺の歴史

4世紀、インドから来た裸形上人観音菩薩那智の滝で見つけ、本尊として安置したのが始まりという古刹。

西国三十三所を中興した花山法皇那智の滝で修業を行い、ここを一番札所と定めたと言われています。

本堂は、豊臣秀吉の再建。ご本尊は秘仏のため普段は拝観できません。

元々、青岸渡寺熊野那智大社は一体でしたが、明治の神仏分離令により寺として独立。

2004年紀伊山地の霊場と参詣道の構成遺産として世界遺産に登録されました。

アクセス

最寄り駅:JR紀伊勝浦駅

JR天王寺駅から特急「くろしお」で約4時間。同じ関西圏ですが紀伊半島をぐるーっと回るのでどえらく時間がかかります。

分かりやすく言うと、大阪市内は右こめかみあたりで、そこから輪郭をずーっとなぞって顎のあたりが串本で、そこから左サイドに上がって、紀伊勝浦は左奥歯の下あたりです。多分。(わかりやすいんか、この例え)

 

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駅から熊野御坊南海バスで、大門坂バス停まで行きます。

時刻表等は行先「那智山方面」をご参照ください。

 

kumanogobobus.nankai-nanki.jp

 

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駅前に足湯あります。

 

紀伊勝浦駅からバスで約20分。大門坂バス停で下車のち、熊野古道を歩きます。

 

熊野古道「大門坂」を歩き青岸渡寺

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熊野古道は複数ルートがありますが、大門坂はその中の「中辺路(なかへち)」と呼ばれるルートの一部。昨年、私「滝尻王子」から「熊野本宮大社」までの中辺路ルートを歩きましたが、中辺路はそこで終わるのではなく「熊野本宮大社」から「熊野那智大社」&「青岸渡寺」を経て、紀伊勝浦駅方面まで続いています。

 

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熊野古道館の資料パネル)

 

ちなみに、バス停前には大きな駐車場があるので、古道を歩きたい方は、ここに停めて歩くという選択肢があります。

(古道歩きはパス!であればまだ上に駐車場あります。)

 

バス停から200mほどで、大門坂の入り口。

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那智山のざっくり地図。

現在地から、木がびっしり生えてる大門坂を上っていきます。

 

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ここから石畳の上り階段がスタートです。

前方のご夫婦はしっかり山道スタイルですが、ここだけ歩くならスニーカーと歩きやすい服装であれば問題ないかと思います。(ちなみに私は、参拝したのが1月だったため、ムートンブーツで挑んでました・・・)

 

熊野那智大社へと続く全長640m、高低差約100mの道のり。

熊野詣が盛んだった時代の面影を最も残している場所とも言われる大門坂。

15分ほどの短い時間で、その雰囲気を味わえることも魅力です。

 

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多富気王子

「王子」とは、古道沿いに祀られた熊野の御子神の社。

「熊野九十九王子」と総称されますが、数が実際に99か所ある訳ではなく「数が多い」という意味でつけられています。その九十九王子の最後の王子だそうです。

王子は道しるべの役割も果たしています。

 

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聞こえるのは木々を揺らす風の音だけ。

熊野は古来より聖地として、人々の信仰をあつめていた場所。

あちこち行きながら、いわゆる「パワー」とか「空気が変わる」とかあんま感じたことないんですけど、(超鈍感か、あるいは行き過ぎて慣れてるか。多分前者)そんな私でも、すごくシンプルに「ここ、好き」と思えました。

 

青岸渡寺の拝観時間は16時半まで。

ここに来るまで、色々寄っていたのでここを歩いている時既に15:45。

やっば。と焦って神聖な気分もどこへやら。汗だく早歩きで熊野古道を歩きます。

 

大門坂を過ぎると、那智山駐車場に出ます。

そして、そこを過ぎると

 

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那智山参道入口。また階段・・・

足に超きてます。

 

このときランニング中に、右膝を痛めておりまして。

行きの電車で4時間弱座ってたら、もう伸ばす度に「ぎえー」ってなるほどの痛みで。

そんな状態からの上り坂連打。

 

ちなみに、帰りもまた4時間座りっぱで完全に膝固まって何度も伸ばす度に「イデデデデ」ってなりました。

そしてこの翌日、1キロすらまともに走れなくなりました。走りすぎじゃなく座りすぎが原因で膝悪化。いや、もう膝がかわいそう。

 

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参道上って、左が熊野那智大社。右が青岸渡寺

 

青岸渡寺到着

 

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ひたすら階段上ってようやく山門に到着!

 

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振り返った山がきれい。

あー・・・あっちー・・・(ダウンの下を流れる汗。数分後に冷えて凍える汗)

 

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「これで終わりと」

 

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「思うなよ。」

 

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ひー(泣)

 

門くぐってもまだ階段。

さすがに足にふらつきが出てよたついてます。カメラ、いがんでます。

 

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そして、ようやく本堂到着です!

時刻は16時15分。あぶなー

参拝をして、無事御朱印いただけました。拝観時間のチェックはお忘れなく。

 

一番札所のため、ここから西国三十三所巡礼を始める方も多いと思いますが、私は家から遠い(同じ関西圏ですが、大阪市内からだと4時間ぐらいかかる)と後回しにした結果、最後から二番目となりました・・・

 

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本堂横が広場になっていて、三重塔と那智の滝のビュー&フォトスポットになっています。

 

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さらに三重塔に近づいたこちらの滝2ショットがお気に入りです。

 

元々一体だったというだけあって、熊野那智大社がお隣にあります。

本堂向かって左側に熊野那智大社へ続く門があります。

 

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(訪問当時2019年1月、拝殿改修中でしたがその3か月後に終了したようです。)

 

拝観時間等はHPでご確認ください。

www.saikoku33.gr.jp

 

その他の西国三十三所札所はこちらから

iechiko.hatenablog.com

【公共交通機関で行く西国三十三所巡礼】 札所一覧

2015年9月に四国遍路を歩きでまわり始めたのですが、もっと身近な関西にある巡礼にも目を向けてみよう、と2017年4月~2019年9月まで2年半かけて西国三十三所巡りも同時進行で行っていました。

こちらは歩きで回っていたのではなく、家から公共交通機関を利用してほぼ日帰りで。

集めたり、巡ったり、参ったりするのがむやみやたらに好きなんですね。はい。癖です、「くせ」と書いて「へき」の方です。

 

ここは札所一覧ページとして、各お寺の詳細についてはそれぞれお寺名のリンクから飛べるようになっています。

(ブログ記事は徐々に過去ブログからの移行・執筆していくので、公開次第リンクをつけます。)

※なお一部の札所は、旅記事を投稿している旅行ガイドブックサイトトリップノートさんへの提供記事のリンクになっています。

トリップノートの記事は、「公共交通機関で行く」と書いておきながら、アクセスについて記載のない記事もあります。すみません…おいおい新たに記事書く…かも。気が向けば。

 

 

 

西国三十三所とは?

日本最古の巡礼と言われ、その歴史は約1300年。

京都、和歌山、大阪、滋賀、奈良、兵庫、岐阜にある三十三所の観音霊場を参拝します。

 

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(第一番札所 那智山 青岸渡寺

 

伝説では、長谷寺の徳道上人が病気で仮死状態となった際、閻魔さんから

「人々に、三十三所を広めよ!」と命じられ、起請文と33の宝印を授かります。

生き返った後、霊場を設け、頑張ってみんなに広めようと活動するのですが、信じてもらえない徳道上人。(可哀想すぎるやろ)

時期尚早だと感じ、宝印を中山寺に奉納し、機が熟するのを待つこととなりました。

それから270年。(ながっ)

 

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(第二十四番札所 中山寺

 

花山法皇が宝印を見つけ出し、巡礼を復興。初めは修行であった巡礼ですが、その後観光要素も加わり、民衆にも広がっていきました。

 

厳しい修行からの、民衆に広まり現代まで続くという点では、四国のお遍路さんと同じような流れですね。

ただ、八十八箇所巡りのようなお寺からお寺への遍路道が整備されている訳ではありません。歩いて巡礼することもできるようですが、車や公共交通機関で各お寺をまわりながら、御朱印を頂いていくスタイルが一般的なように思います。

 

西国三十三所札所一覧

★和歌山・南大阪エリア★

 

1番 那智山・青岸渡寺(和歌山県)

2番 紀三井山・金剛宝寺(和歌山県)

3番 風猛山・粉河寺(和歌山県)

4番 槇尾山・施福寺(大阪府)

5番 紫雲山・葛井寺(大阪府)

 

★奈良エリア★

6番 壷阪山・南法華寺(奈良県)

(トリップノート「巨大仏の宝庫【奈良】壷阪寺で見られる春の珍景「桜大仏」」へのリンクになります。)

7番 東光山・岡寺(奈良県)

(トリップノート「古代史跡の宝庫!奈良・明日香村で訪れたいスポツト」へのリンクになります。スポットの一つとして岡寺について紹介しています。)

8番 豊山・長谷寺(奈良県)

(トリップノート「【奈良】長谷寺で、観音様の御足に触れて祈れる特別体験を!」へのリンクになります。)

9番 興福寺・南円堂(奈良県

 

★京都南・滋賀南エリア★

10番 明星山・三室戸寺(京都府)

(トリップノート「京都の花寺【三室戸寺】で、撫でて触って御利益ゲット!」へのリンクになります。)

11番 御幸山・上醍醐寺(京都府)

(トリップノート「【京都】醍醐寺で、豊臣秀吉が開催した「醍醐の花見」を追体験」へのリンクになります。)

12番 岩間山・正法寺(滋賀県)

13番 石光山・石山寺(滋賀県)

14番 長等山・園城寺(滋賀県)

(トリップノート「多くの歴史映画・ドラマに登場!滋賀【三井寺】でロケ地&歴史散策」へのリンクになります。)

15番 今熊野観音寺(京都府)

(トリップノート「絶世の美女・楊貴妃観音像に会える。皇室ゆかりの京都【泉涌寺】」へのリンクになります。

泉涌寺メインの記事になりますが、その中で一部今熊野観音寺をご紹介しています。)

16番 音羽山清水寺京都府

17番 補陀洛山・六波羅蜜寺(京都府)

(トリップノート「【京都】六波羅蜜寺で名宝鑑賞と金運アップ祈願!」へのリンクになります。)

18番 紫雲山・頂法寺(六角堂)(京都府)

(トリップノート「小説『有頂天家族』にも登場!いけばな発祥の地【京都】六角堂頂法寺」へのリンクになります。)

19番 霊幽山・行願寺(革堂)(京都府)

20番 西山・善峯寺(京都府)

21番 菩提山・穴太寺(京都府)

 

★北大阪・兵庫エリア★

22番 補陀洛山・総持寺(大阪府)

23番 応頂山・勝尾寺(大阪府)

(トリップノート「勝負の前にはここ!ダルマだらけの【大阪】勝尾寺で勝運祈願!」へのリンクになります。)

24番 紫雲山・中山寺(兵庫県)

25番 御嶽山・清水寺(兵庫県)

26番 法華山・一乗寺 (兵庫県)

27番 書写山・圓教寺(兵庫県)

(トリップノート「映画『ラストサムライ』の舞台【兵庫】書寫山 圓教寺」へのリンクになります。)

 

★京都北・滋賀北・岐阜エリア★

28番 成相山・成相寺(京都府)

(トリップノート「日本三景【京都】天橋立と周辺のおすすめ観光スポット5選」へのリンクになります。スポットの一つとして岡寺について紹介しています。

29番 青葉山・松尾寺(京都府)

30番 厳金山・宝厳寺(滋賀県)

(トリップノート「【滋賀】琵琶湖上に浮かぶパワースポット竹生島」へのリンクになります。)

31番 姨綺耶山・長命寺(滋賀県)

(トリップノート「【滋賀】長命寺 808段の先にある琵琶湖ビューと巨石パワー」へのリンクになります。)

32番 繖山・観音正寺(滋賀県)

33番 谷汲山・華厳寺(岐阜県)

(トリップノート「日本最古の巡礼「西国三十三所めぐり」の終着駅、【岐阜】華厳寺へのリンクになります。)

 

【女一人歩き遍路】番外編 高野山金剛峰寺(世界遺産)

2019年4月の頭に無事、四国八十八か所巡り八十八番 大窪寺に到達し結願。

そのあと、一番最初に行った札所にお礼参りをし、さらに高野山に行くのが通例の流れとなっています。

 

ということで締めくくりの高野山に家から日帰りで2か月後の6月に行きました。

今回は友人と一緒に。(お遍路まわった訳じゃないけど、高野山行ったことないから一緒に行きたいということで。)

本来ならば最初に行った一番札所 霊山寺にも行くべきなのですが、まぁ、またそれはおいおいいつか・・・(と言いながら結願から早2年経過・・・)

 

 

高野山金剛峰寺

高野山金剛峰寺は、高野山真言宗の総本山。真言宗開祖である空海が、嵯峨天皇高野山の地を賜り建立しました。

平安時代を代表する仏教建築の一つであり世界遺産紀伊山地の霊場と参詣道の構成遺産の一つでもあります。今回は、お遍路旅の番外編という枠でご紹介。

なお、公式HPによると

総本山金剛峯寺という場合、金剛峯寺だけではなく高野山全体を指します。
普通、お寺といえば一つの建造物を思い浮かべ、その敷地内を境内といいますが、高野山は「一山境内地」と称し、高野山の至る所がお寺の境内地であり、高野山全体がお寺なのです。

なんだそうです。

 

高野山金剛峰寺までのアクセス

南海なんば駅から橋本駅乗り換え、極楽橋駅まで行き、そこからケーブルカー。

なんばから有料特急電車ありますが、20分ぐらいしか時間変わらなかったので私たちは普通(の急行)電車で行きました。

難波からケーブルの最終地点高野山駅までは約2時間。

ちなみに、『天空』という観光列車も橋本駅極楽橋駅間を走っています。気になる存在でしたが、これに乗ると到着時間がちょっと遅くなるので止めました。

 

www.nankai.co.jp

 

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こちらがケーブルカー

(写真自体は帰りに撮ったから、下に向かうかたちになってます)

 

高野山へは「高野山・世界遺産きっぷ」というお得な切符があります。

往復電車&ケーブルカー+高野山内のバス(2日間)フリー乗車券+高野山内の有料施設割引き券+指定のお土産屋さんの割引券がついております。

(ブログ内で記載している拝観料は、2019年6月時点のものです。)

www.nankai.co.jp

 

なお、高野山へは高野山町石道コース」という道を通り徒歩で行く方法もあります。

歩き遍路の締めとしては、この道で行くべきだったなーと思いますが、友人と一緒だったこともあり、このときは楽に行ける方法を取りました。

 

奥の院

ケーブル高野山駅に到着後、バスに乗ってまずはバス停『奥の院口』で下車。

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まずは、いきなりメインです。奥の院へ。

弘法大師御廟までの約2キロの参道は、両側有名武将や一般の方まで約20万基もの墓碑が並んでいます。

 

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薩摩 島津家墓所

 

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紀州初代藩主 徳川頼宣墓所

ハートの窓つきドアがあります。映えるお墓です。(不謹慎)


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武田信玄・勝頼親子墓所

 

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宿坊に宿泊して、ナイトツアーで奥の院を散策するというのも人気らしいですが、

正直こんなにお墓だらけのとこ、夜ちょっと怖くないか・・・?

 

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別の意味で怖いスポットがここ。

この姿見の井戸は、中を覗きこんで自分の姿が水に映らなければ「3年以内の命である」と言われています。

水に映らない時点で、その人はもうこの世人じゃないんでは・・・

ちゃんと映りました。一安心。

 

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手前の松にピントがあってしまって若干ピンボケでほほ笑む紫色のお地蔵さん。

「お化粧地蔵」といい、綺麗にお化粧してあげると「美人になる」という言い伝えがあります。すでに綺麗とは言い難いお顔に、さらにチークつけてきました。

 

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豊臣家墓所

 

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織田信長墓所

 

沢山ありすぎて一部しかご紹介しきれませんが、とにかく数々の墓碑が続きます。

興味深く色々見て歩けるので、30分ほどの道のりもあっという間です。

信長のお墓からほどなく、御廟橋に到着します。この先は、カメラ撮影一切禁止の区域。

 

橋を渡ると燈籠堂があり、さらにその裏に弘法大師御廟があります。

この御廟では今も弘法大師が瞑想を続けているとされています。

無事、結願できた報告&お礼を告げて、参拝。

 

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そして納経所で高野山 奥の院御朱印をいただきました。

ちゃんとお遍路の御朱印帳に、奥の院のページがあります。

八十八ヶ所では、日付を書かれたことなかったんですが、ここに最初で最後、日付が入りました。

しかも、88番の納経所ではとってもあっさり対応でしたが、ここで「これで満願ですね。おめでとうございます」と初めておめでとう言うてもらえました。

あざっす!平成に始めたお遍路、何とか平成最後の月に結願。そして、令和に満願です。

 

そう。88番まわり終えたら「結願」

さらに高野山奥の院に参拝して「満願」となります。

 

金剛峰寺

金剛峰寺の最寄りはバス停『千手院橋』。

 

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金剛峯寺のこの龍の彫刻が好き。

中の拝観料は500円(世界遺産切符の割引券なら400円)

このお寺は、豊臣秀吉が母の菩提を弔うために建立。現在の建物は1863年に再建されたものです。

 

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高野山のキャラクター。「こうやくん」まんまやがな。

顔、プレイモービルの人形みたい。子供の頃、集めて弟とめっちゃ遊んでました。

立派な襖絵の部屋が複数あります。

あと、豊臣秀次自刃の間もここにあります。

 

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そして、国内最大級の石庭「蟠龍庭」

雲海の中で、雌雄一対の龍が奥殿を守っている姿が表現されてるそうです。

・・・うん。(絶対分かってない)

 

檀上伽藍

真言密教の根本道場で、奥の院と合わせて二大聖地とされている場所です。

 

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東塔

1984年の再建。

 

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根本大塔

高野山のポスターなどにほぼ登場するシンボル的存在。

多宝塔としては日本で最初のものです。

内部は極彩色に諸仏が描かれた柱があり、胎蔵大日如来を本尊とし、金剛界四仏が安置され曼荼羅世界が表現されています。

拝観料200円。(世界遺産きっぷありなら160円。)

 

金堂

819年に弘法大師が創建しましたが、数度の火災にあい現在の建物は1932年再建。

本尊は薬師如来ですが、秘仏のため見れません。

拝観料200円。(世界遺産きっぷありなら160円。)

ちなみに、この二つの施設、有人の受付はなく拝観料は勝手に受付の箱に入れるスタイルです。お釣りいる人は、あらかじめ御供所で支払いましょう。

 

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友人二人だとびくともしなかったのに、男性が一人加わった瞬間どえらい速さで回り出した六角経蔵。

黙ってぐるっと回してさっさとその場を立ち去ったあなたは一体何者・・・

 

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金剛峯寺からくると、この門を最初にくぐらないんですが、これが中門。

2015年、172年ぶりに再建されました。

 

大門

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これが高野山の総門なんですが、ケーブル&バスルートだと最初にくぐらないんですよね。

総面積33万坪(ってどれぐらい?)の広大な敷地には、他にも見どころスポットがあるので、宿坊に宿泊してじっくりたっぷり見てまわるのもいいかと思います。

今回は、この主な見どころ奥の院」「金剛峯寺」「檀上伽藍」「総門」高野山散策終了となりました。

 

うまい具合、時間を無駄にすることなく大門からバスに乗り、またまたケーブル→南海乗り換えで難波まで帰ってきました。

標高約1000m。気温は平地に比べて涼しく、木々に囲まれて気持ちのいい空気をたっぷり吸うことができました。

 

お遍路の旅、これにて完!

(一番札所へは徳島の城巡りの際にでも。)←かなりのついで感。