第三番 粉河(こかわ)寺
粉河寺の歴史
770年に大伴孔子古(おおとものくじこ)によって創建されたと伝えられる古刹。
1585年、豊臣秀吉による紀州攻めによって山内の堂塔は焼失しました。その後、紀州徳川家の庇護と信者の寄進により江戸中期から後期にかけて再建されました。
アクセス
最寄り駅:JR粉河駅 徒歩約15分
(私は、前回紹介した紀三井寺と同日に行きました。紀三井寺の最寄り駅であるJR紀三井寺から和歌山駅へ戻り、和歌山本線に乗り換え約30分。)
重要文化財の建造物
大門(重要文化財)
思いのほか、立派なお寺。
今回、西国三十三所巡りを始めるにあたって、初めて知ったお寺でした。
西国三十三所の半分ぐらいは、過去に行ったことあるお寺なんですが、残りは名前すら知らなかったお寺もあって。
まだまだ地元関西にも、知らない場所は沢山あるもんだ、などと思いながら仁王像にご挨拶。
最初、胸の辺りの丸いポチポチ、腹筋割れ過ぎてシックスパックどころの騒ぎじゃなくなってる、と思ったんですが、これって数珠?的な装飾品ですかね。あんなに卵形に分かれる訳ないですもんね。
腹筋というか胸筋というか、もはやあばらやし。あんなとこ割れへんか。
境内は広いです。
そして、こちらにも桜が結構咲いてました。
木によっては、満開に近いものもありました。
まぁ、残念ながらずっと曇り空なので、相変わらず空の色と同化してますけど。
人が少ないってのもいいですねー。ゆっくり過ごせる。
中門(重要文化財)
中門には四天王像。
本堂(重要文化財)
粉河寺の本尊は、絶対永久秘仏の千手千眼観世音菩薩像だそうです。
絶対永久秘仏ってすごくないですか。
むしろ、それは本当にそこにあるのか?!と言いたくなりますが、そんなことを疑うだけでもバチが当たりそうです。(もう疑いを書いてもうてるけど)
日光東照宮の眠り猫で有名な左甚五郎作の「野荒らしの虎」も本堂で見れます。
想像の2倍以上のでかさでした。すごい近い距離で見たというのもあって。
思わず、心の中で「でかっ!!!」って独り言言ってもうたわ。
千手堂(重要文化財)
2017年拝観時、期間限定で開帳されている千手観音立像と、本堂のセット拝観券があったので、そちらを購入しました。700円。(本堂拝観料は400円)
千手堂には、徳川家将軍のお位牌や、美しい天井画もありました。
拝観してるのが私だけだったのですが、特別御朱印書く方が一人座っておられて、それはそれでなんか気まずい・・・無言で二人っきりの空間・・・・
本堂も見事な仏像がずらり。
大変見ごたえがありました。
しかも、一部の仏像に至っては、ケースにも入らず台にずらっと並んでる状態。
触れるやん、こんなん。(絶対触りませんけどね)
ものすごく間近で見れました。
なお、この特別拝観は毎年特定の時期にやっている訳ではなく、1回目は江戸時代、2回目は2008年、3回目が私が行った2017年だったようです。1回目から2回目の間に流れた歴史えぐいな。江戸から平成。侍からIT社会。
久々に人間見た仏像たちも、日本人の変わりようにさぞ驚いたことでしょう。(一般公開してなくても、お寺の方たちは普通に入ってるか)
たまたま行って、わずか過去3回しか行われていない特別拝観見れたなんて凄いラッキーでした。(全然何も情報得ずに行った人)
国の名勝 粉河寺庭園
国の名勝に指定されているお庭はなかなかに独創的。
もはや凡人には理解不能。ある種、現代アートにも通ずるものがあるんじゃないかと。アートなんて全然詳しくないですけど、雰囲気で言ってます。
今まで全然存じ上げなくてすいません。
雰囲気しかり、仏像しかり、かなり好みのお寺でした。満足。
場所を選んだら、桜も満開やったし。
お寺のすぐ前には、御神木があります。
パワー注入。
その他の西国三十三所札所はこちらから