第十三番 石山寺
石山寺の歴史
747年聖武天皇の勅願により、奈良の東大寺の別当である、良弁が創建したと言われる真言宗の寺院。
平安時代には、京都の清水寺、奈良の長谷寺とともに三観音と呼ばれ、貴族や女流文学者も参拝する「石山詣」が盛んになりました。
紫式部は「源氏物語」の着想をここで受けたという伝説があり、「文学の寺」としても名高いお寺です。
アクセス
①JR石山駅から京阪バス約10分。「石山寺山門前」下車すぐ。
②JR石山駅から京阪石山坂本線乗り換え約10分「京阪石山寺」駅下車。駅から徒歩約10分。
境内案内
東大門
お寺の入口となる東大門。
鎌倉時代、源頼朝によって寄進されたと言われています。その後焼失を繰り返し、豊臣の時代に秀吉の妻 淀の寄進によって、大規模な修理が行われたとされています。
門前に、緑のムックがいました。(顔、完全に鬼ですけど)
門の両脇にいる仁王像は、鎌倉時代の仏師運慶・湛慶作と伝わっています。
参道
石山寺は紅葉の名所としても有名だそうで、参道には紅葉の木が多数。
緑の季節は、これはこれで綺麗です。個人的に、紅葉よりもむしろ新緑が好きだったりします。
くぐり岩
穴をくぐると願いが叶うというくぐり岩
(通ってないので、内部の広さは不明・・・)
池の鯉たち
硅灰石(けいかいせき)
石灰岩が、地中から突き出た花崗岩と接触した際の熱作用で生まれた硅灰石。
このように大きなものは珍しく、国の天然記念物に指定されています。
一応、高校時代地学専攻やったんで、岩石の名前とか色々勉強したけど、全部忘れたわ。
(一般的に生物選択する人多いんですけど、ブツブツ恐怖症でシダ植物の胞子とか、細胞系の画像見れないというただそれだけの理由で、マイナーな地学を専攻した人)
すごい険しい岩山の上にあるようにも見えますが、この横に普通に階段とかあるんでご心配なく。
本堂(国宝)
滋賀県最古の木造建築。1078年の火災で焼失したのち、1096年に再建されました。
本殿に安置されているご本尊は、如意輪観世音菩薩。
秘仏であり、33年に一度と天皇陛下御即位の翌年に開帳されます。
本殿には、紫式部が源氏物語を起筆したと伝わる「源氏の間」があります。
(おじさんたちが覗いてる先に、紫式部の像がいます。)
安産の腰掛石
高床式校倉経蔵の下にある、こちらの石に腰かけると安産になるんだそう。
安産祈願にぜひ。でも妊婦さんの体で、こんな狭いとこ入るの大変そう・・・・
くれぐれも頭上注意です。
多宝塔(国宝)
建築年代が分かっている多宝塔の中では、日本最古のもので、さらに日本最美の多宝塔ともいわれています。
確かにこの屋根のしなやかな曲線とか美しい。
それにしても、日本最美ってすごい言葉ね。私だったら恐縮しちゃう。(絶対言われないから安心しな)
めかくし石
多宝塔の西側にあるめかくし石。
めかくしをして、塔身を抱きとめることができれば願いが叶うそうです。
スイカ割的な容量で、石に近づいて行くってことなのかな・・?
駅からのアクセスよく、公共交通機関で行くのにも行きやすいお寺。
これから紅葉の季節なので、訪れるのにいい時期ではないでしょうか。
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