過去の名城と桜巡りの旅。
今回は、2015年すっかり葉桜になった桜を見つめた、弘前城から1年。
桜リベンジ!と意気込んで訪れた、長野県の100名城の一つ高遠城のご紹介。
最初に言います。ここ、私の旅史上、最も満開の桜を、沢山見る事ができた場所でした。
訪問日:2016年4月9日
高遠城へのアクセス
JR飯田線「伊那市」駅からバス(JRバス関東)で約25分「JR高遠駅」下車 徒歩約15分
伊那市駅に向かうJR飯田線は、花見客と地元の学生さんで激混み。
加えて、伊那市駅からのバスは1時間に1本程度と少ない為、駅からのバスも激混み・・・
なかなかに辛かった思い出があります。
さくらまつりの時期には、バス停「JR高遠駅」から城址公園までのシャトルバスが出ていましたが、徒歩15~20分程度の距離、むしろ歩かせてくれ、と思いお城に向かっていると
おぉ。何かすでにすごいかも。
バスの運転手さんも
満開ですよ。今、一番いい時期ですよ!
って言ってました。
大阪から5時間かけて来た甲斐あった!
(まだ、ほんの触りしか見てへん。)
アクセスについては、さくらまつりの公式HPでご確認されるのがいいと思います。
アクセス・臨時バス – 令和6年度(2024)高遠城址公園さくら祭り
高遠城の歴史
高遠城の築城時期は不明ですが、14世紀にこの地域を諏訪氏から分かれた、高遠氏が治めており、その高遠氏が拠点としていたと考えられています。
その城を、1545年に武田信玄が大改修を行いました。この築城に関わったのが山本勘助だと言われています。
その後、武田勝頼の実弟・仁科盛信が城主の時代、織田信長に攻められ1日で落城。
江戸時代には大規模改修が行われたため、武田信玄が改修した城の姿は分かっていないようです。
高遠城址公園さくら祭り
高遠城の城内には、明治時代に、約1500本もの「タカトオコヒガンザクラ」(固有種)が植えられました。
公式HPによると、タカトオコヒガンザクラは、ソメイヨシノよりも少し小ぶりで、赤味のある花を咲かせる品種だそうです。
桜の開花時期には、さくら祭りが行われるのですが、開催時期は「咲き始めから散り終わりまで」
このぼんやりと曖昧なスケジュール。まさに桜まつりに相応しい!と思います。
だって、桜の見ごろの時期なんて毎年毎年変わるし、誰にも読めない。
設定したまつりの時期だからと、まだ咲いていないのにスタッフ動員したり、もう散ってしまって花見客ほぼ来ないのに、臨時バス運行させている祭りを度々目にしてきました。
そんな無駄な事せず、咲いてから散るまでが祭りじゃ~い!ってするのがベストよ。
咲いている時期にだけ、人は集まるんだから。
という訳で、さくら祭りを目的に行かれる方は、公式HPで開花状況をチェックして、ベストなタイミングで旅行を決行してください。
令和6年度(2024)高遠城址公園さくら祭り – 天下第一のさくら
城内に咲き乱れる桜・桜・桜
バス停から城址公園へ。
公園の階段を上ると、目の前に広がる満開の桜。
ただ、厳密に言うとここはまだ、城址公園ではありませんでした。
公園まわりの・・単なる広場?
さくら祭りの時期は、城址公園の入場料がいるんですけど(2016年当時は500円。2024年現在は600円)ここはまだ無料エリア。
地元民なら「ここで十分」と弁当広げてお花見するな。
さらにもういっちょ坂を上って、高遠城址へ。
公園内に入った瞬間、桜凄い。でも、人も凄い。
二ノ丸跡
もはやお城の遺構なんて分からない。ただの宴会場と化しています。
すごい、すごい。右も左も、下も上も、どこを見ても桜・桜・桜
さくらまつりやー
(だからそう言ってるやん)
確かに、ソメイヨシノよりも小ぶりで、より赤みが強くピンク色が濃いお花。
城内に城の遺構はあまり残っていません。
というか、そもそも桜が咲きすぎて、城の全体像がいまいち分からない。
視界がピンク色すぎる。
桜の木々の向こうに見える橋は、その名も桜雲橋(おううんきょう)
本丸跡
城内からは、桜と、山頂に雪残る中央アルプスのコラボを見ることもできます。
素敵な景色。
大正2年に建てられた太鼓橋
南曲輪から見た中央アルプス。
素敵な景色ですが、人気撮影スポットのため人も多かったです。
高遠城の100名城スタンプは、南ゲートから出て、少し行ったところにある高遠町歴史博物館にあります。
博物館へ向かう途中、仙丈ケ岳が見えました。
ただ、高い山は見るのが専門。自称「撮り鉄」ならぬ「撮り山」です。
博物館にはこのようなのぼりがありました。
スタンプは博物館の外に置いてありましたが、せっかくなので入館しました。
(お城の入城料チケット見せたら、100円オフでした。)←2016年の情報です。
博物館は人もそれほどおらず、ちょっと落ち着きました。
(基本的に、人混み嫌い)
はるばる5時間かけて来た高遠城。
どこかでゆっくりすることもなく、城址内をぐるっと歩いて桜見て、感動して、一旦出て、また戻って(チケット持ってたら何度でも出入り自由)
さて・・・
・・・帰るか。
出店出ているし、昼ごはんも食べていないし、どこかで座ってお花見でもしようかな、とも思ったんですけど、なんせ、人が多い。
(やっぱり、なんと言っても、人混みが嫌い)
帰りのバスも、1時間に1本しかなく、ホテルを取った塩尻までは、1時間以上かかります。
高遠城に着いたのが、14時。高遠城から乗ったバスは15時55分発。
ま、1時間半は過ごしたから十分か。
完全に移動時間の方が多いけど。そういう事は往々にしてよくある。
バス停横でも桜満開。
帰りのバスは混むことなく、ゆっくり座って帰れたのが幸いでした。
人の多さは大変ですが、高遠城に行くならば絶対桜の季節がおすすめです。
利用案内(高遠城址公園)
通常時は、散策自由。以下は「さくら祭り」期間中の案内。
・入園料:大人(高校生以上)600円 小中学生300円
・入園時間:8時~17:00 最盛期(3分咲きから満開)は6時~21:00
令和6年度(2024)高遠城址公園さくら祭り – 天下第一のさくら