お花の中で、とりわけ桜が好きな私。そして、城も好きな私。
その二つが同時に楽しめる時期を狙って、過去に何度か旅行をしましたが、いかんせん桜の見ごろを読むのは難しい。
遠方の旅行ならなおの事。昨年は、新潟の桜の名所・高田城に訪れたものの、既にほぼ散っておりました・・・iechiko.hatenablog.com
そんなお花見&お城のコラボ旅、今年も決行するのですが、その前に過去旅の記録を掘り起こしてみました。
今回は、9年も前のことになりますが、青森県の弘前城に訪れた時のブログです。
桜の名所として、とても有名なこの場所で私が目にしたものは・・・
訪問日:2015年5月2日
弘前城へのアクセス
・弘前駅から徒歩約30分
・弘前駅から弘前市内循環バスで約15分「市役所前」下車、徒歩約4分
弘前城の歴史
弘前城は、津軽統一を成し遂げた津軽為信によって計画され、二代藩主・信枚(のぶひら)が1610年に築城開始。
翌年に五層の天守閣を備える「高岡城」が完成し、城下町も整えられていきました。
1628年に「高岡」から「弘前」に改称。
廃藩に至る260年もの間、津軽藩政の中心地として栄えました。
弘前さくらまつり
毎年、弘前城のある弘前公園で「弘前さくらまつり」が開催されています。
2024年は、4月12日~5月5日まで。
9年前、GWかつ、このさくらまつりの時期に行ったので、ホテルが全然空いていなくて、何とか1泊だけホテルを抑えることができました。
ただ、この年の春は凄く暖かくて、GWの青森の気温、大阪と変わらず。
結果、弘前城のソメイヨシノは・・・
すっかり葉桜になっていました。
ま、行く前から分かっていたんですけどね。桜が見れないからと言って、キャンセルするほどでもないし。(そもそも、弘前城見学自体が一番の目的ではあるから。)
桜の花びらがお堀に散って花筏となり、ピンク一色になっている写真を見たことがありますが、私が見たのは、葉桜と同じ緑色一色のお堀でした。
ですが、園内には遅咲きの桜が咲いており、それらの桜を鑑賞することはできました。
入場チケットを購入したところに、園内で見られる遅咲き桜の場所を示した地図が置いてありました。
事前に弘前城のさくら情報を入手していた時に「急きょ、今も見られる桜のカラーパンフレットを作成した」ってネットニュースに載っていました。
9年前は、GWに桜が散るのはイレギュラーで、慌てて遅咲き桜のパンフレットを作る事態だった訳ですが、今年の「さくらまつり」の日程は5月5日まで。
ということは、あれから年々桜の開花は早まっているのかな・・やはり温暖化の影響・・・?何てことを9年経った今、思う次第。
地図を片手に、まだ咲いていた桜を色々と見てまわりました。
地図では、30種ほどの桜が紹介されていました。
ソメイヨシノ以外の桜が沢山見れたので、これはこれでよかったな、と思った記憶がある。
桜満開の弘前城は、パネルで鑑賞しました。
城内の遺構
弘前城は、現存12天守のうちの一つ。12天守の中で、最北に位置しています。
追手門
弘前城のメインの門。
天守
天守は1627年に落雷により焼失してしまいましたが、その後本丸の辰巳櫓を三重に改築して、天守代用としました。これが今も残っています。
天守閣に入ろうとすると、長蛇の列。20分待ちでした。
ディズニーランドで20分待ちは、「めっちゃ短いやん!」って感動しますが、お城で待つことなんてほぼないので、20分でも「げっ、めっちゃ長っ」ってなります。
でも、もちろん並んで入りましたけどね。
ずらずら列を崩すことなく天守の中に入り、そのまま並んで、現存天守特有の急で狭い階段を上ります。
ただ連なって、歩いて行きます。自由にうろうろできません・・・
最上階3階から見えるのは、津軽富士とも呼ばれる岩木山。
城内の模型
天井の梁。
階段降りしに、ささっとこれだけ撮りました。
自分のペースで見ることができないのは残念ですが、観光シーズンなので致し方なしです。
なお、弘前城の公式HPによりますと、弘前城本丸は現在、石垣の老朽化による修理工事中。それにより、天守も仮天守台に移動しているとのことです。
石垣修理工事は2026年までの予定らしいので、工事が終了したら桜まつりリベンジで、春の弘前旅行行こうかな・・・
子の櫓跡(ねのやぐらあと)
武具などを保管していた櫓の跡。
デッキを上って見たら、礎石が残ってました。
明治39年、花火により焼失したらしい。どんな花火上げたんだ・・・
ちょいちょい登場した桜満開時の弘前城パネル。
むしろ面白がって、このパネルと記念撮影している人、結構いました。
内濠一般開放
先ほど説明した石垣修理工事に備え、前年から内濠を埋め立てたため、通常は水が張られて立ち入ることができない内濠に、この時入ることができました。
内堀から見た石垣と天守。
ここから見る石垣や天守は、もうこの機会を逃すと生涯見られないらしい。
(って、さっきの看板に書いてあった。)
この石垣、時代によって積み方が変わっている様がとてもよく分かります。
丁寧に、説明書きの看板もありました。
築城期と推定される石垣がこちら。
四代藩主・信政が積み足した石垣。
積み方が整然となり、技術が進んだことが伺えます。
内濠から見上げる天守。
内濠に住む鯉しか見れなかった景色。
この先、見たければ鯉に生まれ変わるしかない。鯉じゃなくても内濠が見られる、貴重な時期に来れて良かったです。
二の丸 丑寅櫓跡
丑寅(北東)にある櫓。敵への攻撃や、物見のために作られたもので、1610年建造時のものが残っています。
おまつりを彩る出店たち
おまつり期間中なので、出店も結構出ていました。
中でも気になったのが、これ。
公園内を歩いてる間、遠くからず~っと放送流れてるな~なんだろな~と思っていたんです。
音の正体は、この【ワールド オートバイサーカス】のアナウンスでした。
「世界で見れるのはここだけ!」みたいなこと言ってました。
入場料700円ぐらいでした。入場していないけど。
幕に覆われた中から、やたらエンジン音がしていました。
一体、中で何が行われていたのか・・・B級感が否めない。
でも、今なおやっていたら、ちょっと見てみたいかもしれない。
このサーカスのエンジン音を聞きながら、弘前城散策を一旦終了させました。
夜の弘前城ライトアップ
ホテルから弘前城が近かったので、夜の弘前城も見に行ってみました。
(夜の見学は、さくらまつり期間中のみ)
人も少なくなって、でも、閑散としすぎて暗い感じでもなく、夜の散策にはちょうどいい。
有料区域のチケットはその日1日有効だったので、昼間のチケットで再入場できました。
弘前城の天守って、レゴみたいだな~っていつ見ても思うんですけど、私だけでしょうか。
夜も天守内が開いていたので、再び入城。
さすがに夜は空いていたので、昼間より自由に中を見学することができました。
まぁ、天守内狭いので、そんなに見てまわる範囲は無いんですけどね。
天守内で撮った写真、この2枚しかなかった。お城パネル、わざわざ撮影しなくても、結構どこの天守内にもあるんですけどね。
月見で一杯。
花見で一杯。
2015年の名城桜巡り。思い描いていた景色は見られなかったけれど、ソメイヨシノ以外の桜を沢山見られたので、これはこれで楽しかったな、と思える旅でした。
利用案内(弘前城本丸・北の郭)
・入館料(1日):大人320円 子供100円
・入館時間:4/1~11/23 9:00~17:00 4/23~5/5 7:00~21:00
・休館日:弘前城 11/24~3/31
※弘前城本丸・北の郭は11月24日~3月31日の期間は入園無料