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【公共交通機関で行く西国三十三所巡礼】 第二十番 善峯寺

第二十番 善峯寺(よしみねでら)

 

 

アクセス

JR京都線 向日町駅から阪急バス「善峯寺」行きに乗り30分。

終点「善峯寺」下車 徒歩約10分

(山の中腹にあるお寺なので、バス停から門まで上り坂を上ります。)

善峯寺の歴史

1029年、源三上人によって開かれたお寺。1034年に後一条天皇により勅願所と定めされ「良峯寺」の寺号を賜り、その後1192年、後鳥羽天皇直筆の「善峯寺」という寺額を賜ったことによって、寺号が改められました。

室町時代には、52の僧坊があるお寺でしたが応仁の乱により、大半が焼失。

現在の伽藍の多くが、5代将軍徳川綱吉の母、桂昌院によって再建されています。

応仁の乱によって焼失後、豊臣家または徳川家により再建。これ京都寺院あるある)

 

境内

山門(楼門)

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受付にもなっているこちらの門。1716年の再建。かなり立派です。

 

観音堂(本堂)

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1692年桂昌院によって再建。
本尊である千手観音が祀られ、御朱印もこちらでいただけます。

 

鐘楼堂(つりがね堂)

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徳川綱吉の厄年に進されたため「厄除けの鐘」と言われています。

 

遊龍の松

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樹齢600年以上、全長37メートル!国の天然記念物に指定されています。

主幹が延びている様子が、龍が遊ぶように見えることから「遊龍」という名がつけられました。元々は50メートルほどの長さだったようですが、平成6年虫食いにより切断され、現在の長さに。これでも十分立派で、どう頑張ってもカメラに全貌が収まらないサイズです。

 

護摩

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釈迦堂

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本尊の釈迦如来は源三上人作と伝わります。明治18年建立。

元々、釈迦如来は釈迦岳に祀られていました。明治の時代、釈迦如来より遷座の夢のお告げを受けた当時の住職さんが、現在の位置に遷されます。その際、釈迦如来は玉の汗をかき、その汗をぬぐった布を体の痛むところに当てると、何ということでしょう。

痛みが和らいでいきます。そこから五体安穏・腰痛神経痛などに霊験あらたかなお釈迦様として信仰されています。

腰痛神経痛お守りも売ってます。坐骨神経痛持ちなんですよね。買っておけばよかった。

 

薬師堂

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本尊は薬師如来桂昌院の父が、この薬師如来に娘の誕生を願い誕生したのが桂昌院。のちに、5代将軍綱吉の生母へと出世したことにより、開運出世のご利益がある「出世薬師如来として信仰されています。

 

徳川五代将軍綱吉の母 桂昌院

 

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先ほど、薬師堂のところで書いたように、ここは桂昌院さんの出生にゆかりのあるお寺。元々、八百屋の娘だった桂昌院がのちに将軍の生母となったことから、出世開運・玉の輿のご利益があると言われています。

この出生のご縁より、多くの伽藍の再建などをされたようです。

 

足元になつく子犬がかわいい。(綱吉の「生類憐みの令」と絡めてるんだろうか・・・)

 

山の上にあるため、境内からの眺めも素晴らしかったです。

 

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