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【公共交通機関で行く西国三十三所巡礼】 第一番 青岸渡寺(世界遺産)

第一番 青岸渡寺

 

 

青岸渡寺の歴史

4世紀、インドから来た裸形上人観音菩薩那智の滝で見つけ、本尊として安置したのが始まりという古刹。

西国三十三所を中興した花山法皇那智の滝で修業を行い、ここを一番札所と定めたと言われています。

本堂は、豊臣秀吉の再建。ご本尊は秘仏のため普段は拝観できません。

元々、青岸渡寺熊野那智大社は一体でしたが、明治の神仏分離令により寺として独立。

2004年紀伊山地の霊場と参詣道の構成遺産として世界遺産に登録されました。

アクセス

最寄り駅:JR紀伊勝浦駅

JR天王寺駅から特急「くろしお」で約4時間。同じ関西圏ですが紀伊半島をぐるーっと回るのでどえらく時間がかかります。

分かりやすく言うと、大阪市内は右こめかみあたりで、そこから輪郭をずーっとなぞって顎のあたりが串本で、そこから左サイドに上がって、紀伊勝浦は左奥歯の下あたりです。多分。(わかりやすいんか、この例え)

 

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駅から熊野御坊南海バスで、大門坂バス停まで行きます。

時刻表等は行先「那智山方面」をご参照ください。

 

kumanogobobus.nankai-nanki.jp

 

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駅前に足湯あります。

 

紀伊勝浦駅からバスで約20分。大門坂バス停で下車のち、熊野古道を歩きます。

 

熊野古道「大門坂」を歩き青岸渡寺

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熊野古道は複数ルートがありますが、大門坂はその中の「中辺路(なかへち)」と呼ばれるルートの一部。昨年、私「滝尻王子」から「熊野本宮大社」までの中辺路ルートを歩きましたが、中辺路はそこで終わるのではなく「熊野本宮大社」から「熊野那智大社」&「青岸渡寺」を経て、紀伊勝浦駅方面まで続いています。

 

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熊野古道館の資料パネル)

 

ちなみに、バス停前には大きな駐車場があるので、古道を歩きたい方は、ここに停めて歩くという選択肢があります。

(古道歩きはパス!であればまだ上に駐車場あります。)

 

バス停から200mほどで、大門坂の入り口。

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那智山のざっくり地図。

現在地から、木がびっしり生えてる大門坂を上っていきます。

 

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ここから石畳の上り階段がスタートです。

前方のご夫婦はしっかり山道スタイルですが、ここだけ歩くならスニーカーと歩きやすい服装であれば問題ないかと思います。(ちなみに私は、参拝したのが1月だったため、ムートンブーツで挑んでました・・・)

 

熊野那智大社へと続く全長640m、高低差約100mの道のり。

熊野詣が盛んだった時代の面影を最も残している場所とも言われる大門坂。

15分ほどの短い時間で、その雰囲気を味わえることも魅力です。

 

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多富気王子

「王子」とは、古道沿いに祀られた熊野の御子神の社。

「熊野九十九王子」と総称されますが、数が実際に99か所ある訳ではなく「数が多い」という意味でつけられています。その九十九王子の最後の王子だそうです。

王子は道しるべの役割も果たしています。

 

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聞こえるのは木々を揺らす風の音だけ。

熊野は古来より聖地として、人々の信仰をあつめていた場所。

あちこち行きながら、いわゆる「パワー」とか「空気が変わる」とかあんま感じたことないんですけど、(超鈍感か、あるいは行き過ぎて慣れてるか。多分前者)そんな私でも、すごくシンプルに「ここ、好き」と思えました。

 

青岸渡寺の拝観時間は16時半まで。

ここに来るまで、色々寄っていたのでここを歩いている時既に15:45。

やっば。と焦って神聖な気分もどこへやら。汗だく早歩きで熊野古道を歩きます。

 

大門坂を過ぎると、那智山駐車場に出ます。

そして、そこを過ぎると

 

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那智山参道入口。また階段・・・

足に超きてます。

 

このときランニング中に、右膝を痛めておりまして。

行きの電車で4時間弱座ってたら、もう伸ばす度に「ぎえー」ってなるほどの痛みで。

そんな状態からの上り坂連打。

 

ちなみに、帰りもまた4時間座りっぱで完全に膝固まって何度も伸ばす度に「イデデデデ」ってなりました。

そしてこの翌日、1キロすらまともに走れなくなりました。走りすぎじゃなく座りすぎが原因で膝悪化。いや、もう膝がかわいそう。

 

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参道上って、左が熊野那智大社。右が青岸渡寺

 

青岸渡寺到着

 

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ひたすら階段上ってようやく山門に到着!

 

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振り返った山がきれい。

あー・・・あっちー・・・(ダウンの下を流れる汗。数分後に冷えて凍える汗)

 

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「これで終わりと」

 

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「思うなよ。」

 

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ひー(泣)

 

門くぐってもまだ階段。

さすがに足にふらつきが出てよたついてます。カメラ、いがんでます。

 

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そして、ようやく本堂到着です!

時刻は16時15分。あぶなー

参拝をして、無事御朱印いただけました。拝観時間のチェックはお忘れなく。

 

一番札所のため、ここから西国三十三所巡礼を始める方も多いと思いますが、私は家から遠い(同じ関西圏ですが、大阪市内からだと4時間ぐらいかかる)と後回しにした結果、最後から二番目となりました・・・

 

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本堂横が広場になっていて、三重塔と那智の滝のビュー&フォトスポットになっています。

 

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さらに三重塔に近づいたこちらの滝2ショットがお気に入りです。

 

元々一体だったというだけあって、熊野那智大社がお隣にあります。

本堂向かって左側に熊野那智大社へ続く門があります。

 

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(訪問当時2019年1月、拝殿改修中でしたがその3か月後に終了したようです。)

 

拝観時間等はHPでご確認ください。

www.saikoku33.gr.jp

 

その他の西国三十三所札所はこちらから

iechiko.hatenablog.com