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【公共交通機関で行く西国三十三所巡礼】 第二十九番 松尾寺

第二十九番 松尾寺

 

 

松尾寺の歴史

708年、唐から渡来した威光(いこう)上人によって青葉山に開かれたお寺。

二つの峰がある青葉山を見て、唐に似たような馬耳山という霊験ある山があることを想起し登山したところ、大樹の下に馬頭観音を感得しました。そしてこの地に草庵を結んだのがはじまりとされています。

西国三十三所の札所の中で、唯一馬頭観音を本尊とし、牛馬畜産、農耕の守り仏として、はたまた競馬に因んだ信仰をあつめています。

アクセス

公共交通機関でのアクセスが困難なお寺です。

①JR小浜線松尾寺駅から徒歩約50分(ネットで調べると大体50分と書かれてますが、実際私が歩いたところ40分程度でした。)

②JR舞鶴線東舞鶴駅から京都交通バス高浜線に乗り、【松尾寺口】下車。バス停から徒歩約40分。(バスの本数は少ないです。)

 

www.kyotokotsu.jp

 

ちなみに、私はこの前日天橋立観光後、東舞鶴駅近郊のホテルに泊まっていました。

バスの本数が少ないこともあり、結局行きは東舞鶴駅からタクシーでお寺まで行き、帰りは松尾寺駅まで歩いて電車に乗ることにしました。

 

タクシーの運転手さんに

こんな朝早くからお参りご苦労さん

と労われ(帰りの電車の都合で、朝7時半ぐらいにタクシー乗ったもんで)色々舞鶴のことについても教えてもらいました。

もうすぐ雪降るよ、とか、映画のロケで岡田くん(確かV6の。3年前の話なんで忘れたわ)来たよ、とか、あと桜?紅葉?が綺麗なお寺もあるって聞いたのに忘れた・・(もはや桜か紅葉か覚えてない時点で致命的)

同じ関西ですが、やはり季節感は全然違う。

前日の夕方とか相当冷え込みましたが、地元の方はまだまだ平気なようで、アウトドア用ダウンを着込む私に対して運転手さんワイシャツ1枚。

(前日、電車の乗り継ぎで10分弱ホームにいるときめちゃめちゃ寒くて、このあと思いっきり鼻声でした。でも周りの高校生たちたいして寒そうじゃなかったし。寒さに強いって羨ましい・・・)

 

山の上までビューンと走ってもらい、楽々到着。

 

境内案内

 

階段上がった上に、入口となる仁王門(江戸時代再建)

 

仁王門というからには、両サイドに仁王像が・・・

 

 

・・・あったのは、金剛力士像の遺影

本物は、春と秋に期間限定で開館される宝物殿で見れるようです。

 

本堂

お寺は創建後、度々火災にて焼失しましたが、その都度細川幽細や京極家によって復興されました。現在の本堂は1730年に再建されたものです。

 

看板犬との戯れ

 

こちらのお寺で私が何より印象的だったのが、わんこの存在。

 

仁王門の階段上って、門くぐって、本堂まではもういっちょ階段があります。

・・・あ。階段にかわいいの、いる。(犬レーダー発動)

 


わんこ!わんこ!

この子、最初参拝客のどなたかが連れてきてるのかと思いましたがどうやらお寺のわんこ。

参拝客が来る度に出迎えてくれて、本堂まで案内してくれます。

で、またどっかふらふら~とさまよって、新しい人来たらその人のとこ近づいて案内して・・・を繰り返してました。

 

もはやわんこに夢中で参拝しながら、ずっと「わんこ、どこ?」と行方を気にする始末。

 

あ、本堂にも来た!待て待て~

(もはや目的が参拝<わんことの戯れ)

 

遊ぼう、遊ぼう(私の声)

 

山の上にあるひっそりとした歴史ある古刹という感じで素敵なお寺でした。

(わんこいるし)←もはやこれ重視。あれから3年。今も元気かな。

 

徒歩にて松尾寺駅

 

たまたま同じ時間帯に参拝に来られてたご家族が親切にも「駅まで送りましょうか?」と言ってくださいましたが、時間に余裕もあるし、そこまで気温が寒くもなかったので、辞退して歩いて駅までのんびりと行くことに。

 

山を下ったあたりからポツポツ雨が降り出しました。

傘、持ってきといて良かった。

そして、横の車道を走る選挙カーがものすごく私に手を振ってくる。なぜなら歩行者が周りに私しかいないから・・・

すいません、私、大阪市民ゆえ選挙権ありませんねん。

40分ほど歩いて松尾寺駅到着。駅舎、レトロな無人駅です。

 

私が到着したときに、たまたま今から松尾寺に参拝に行かれる方が電車から降りてきて(私が乗るのとは逆方向の舞鶴から来た電車)

 

雨降ってますよね、傘忘れたんですよ。どうしよーどっか傘売ってるとこありました?

 

・・・あ。残念ながらコンビニとか一切何もないです、この先・・・

 

てなとこから会話が始まりしばらく立ち話。

 

お遍路にも興味があるということだったので、しんどいけど面白いですよ、とおすすめしておきました。

(「私が出会ったお遍路してる人の中で、一番お若いです!」と驚かれました。まぁ、なんせ遍路文化はおじさん主流ですからね)

 

駅は小さいし、無人ですがホームには待合室もあります。

雨の日も安心。

雨も本格的に降ってきたので、このあとどこも寄ることなく電車を乗り継ぎ、大阪まで真っ直ぐ帰りました。

 

www.matsunoodera.com

 

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