第四番 施福寺
施福寺の歴史
天台宗の寺院。南北朝時代に成立した「槙尾山大縁起」によると、仏教伝来から間もない欽明天皇の時代(539~571年)播磨国加古郡の行満上人が創建したと伝わっています。
また、留学を控えた空海さんが得度(剃髪出家すること)したという言い伝えも残るお寺。また唐から帰国後、当寺に滞在したとも言われています。(お遍路してから、勝手に空海さんに親近感持ってる人。)
織田信長と対立したことで、壊滅的な破壊を受けますがその後江戸時代に復興。しかし、火災による焼失もあり、現在の本堂は江戸時代末期の再建のものです。
アクセス
こちら、公共交通機関で行くには少々困難なお寺です。
最寄り駅:JR阪和線 和泉府中駅または泉北高速鉄道 和泉中央駅
駅から南海バスに乗り「槙尾中学校」下車。
「槙尾中学校」からコミュニティバスオレンジバス乗り換え、「槇尾山」へ。
このコミュニティバスというのが、完全にバンでした。子供の頃通ってた地元の英会話スクールの送迎バス思い出しました。
槇尾寺は山の中腹にあるため、登山必須。
マイカーでも、このバス停あるとこまでしか車で来れないので、どなた様もそろって歩かなくてはいけません。
本堂までは30分の山登り
まずは山門まで登ります。
「ここからまだまだ山登り」
「頑張るんだよ」
山登りと言いましたが、未舗装の完全山道という訳ではなく、このように石段にはなってます。
「30分かかる」という風に書かれてましたが、我こそは健脚なり!コロ助なり!という方であれば15分ぐらいで行けるかと。
ただし、そこそこゼーハーなるんで、真夏は避けた方が賢明です。
途中、空海の剃髪所跡もあります。
途中にベンチもあるので、休みつつ登山自体を楽しんでみましょう。
槙尾山はダイヤモンドトレール(通称ダイトレ)と呼ばれる自然歩道のゴール地点です。北は奈良県香芝市の「屯鶴峰(どんづるぼう)」から二上山・大和葛城山・金剛山・岩湧山といった山々を通る全長約45キロのコースです。
御本尊&花山法皇ゆかりの馬頭観音を拝観
1845年の火災ののち、江戸時代末期(安政年間)に復興された本堂。
納経所で御朱印もらおうと思ったら「本尊見られる?見てる間に書いておくから出てきたら声掛けてね」と納経帳お預けスタイル。今までこんなんなかったわ。何だかアットホーム。(本堂拝観料500円)
ご本尊は弥勒菩薩。そして、花山法皇がこの山で迷った際に馬頭観音に導かれたという伝説にまつわる馬頭観音様、日本でここだけ方違大観音などなど、安置されてる仏像はいずれも見ごたえありでした。
(ご本尊と方違大観音は約5mの大きさで非常に貫禄も感じます。)
以前は特別拝観時のみにしか見れなかったようですが、現在はいつでも拝観可能となったようです。
こじんまりとしたお寺なので、見る場所といえば本堂内ぐらいなのですが、その中に安置されている仏像さんたちがいずれも素晴らしいので、山登り頑張る甲斐は十分にあると思います。(そもそも西国三十三所巡礼しようと思ったら、絶対に登らないと御朱印頂けない。お寺巡りは結構体力勝負の趣味やと思います。)
帰りのバスもそんなに本数はないので、時刻を必ずチェックして乗り遅れないように気を付けましょう。
下記HPにはバスの時刻表など詳細が載っているPDFリンクがあるので、参考にされるといいと思います。
その他の西国三十三所札所はこちらから