2019年4月の頭に無事、四国八十八か所巡り八十八番 大窪寺に到達し結願。
そのあと、一番最初に行った札所にお礼参りをし、さらに高野山に行くのが通例の流れとなっています。
ということで締めくくりの高野山に家から日帰りで2か月後の6月に行きました。
今回は友人と一緒に。(お遍路まわった訳じゃないけど、高野山行ったことないから一緒に行きたいということで。)
本来ならば最初に行った一番札所 霊山寺にも行くべきなのですが、まぁ、またそれはおいおいいつか・・・(と言いながら結願から早2年経過・・・)
高野山金剛峰寺
高野山金剛峰寺は、高野山真言宗の総本山。真言宗開祖である空海が、嵯峨天皇に高野山の地を賜り建立しました。
平安時代を代表する仏教建築の一つであり、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成遺産の一つでもあります。今回は、お遍路旅の番外編という枠でご紹介。
なお、公式HPによると
総本山金剛峯寺という場合、金剛峯寺だけではなく高野山全体を指します。
普通、お寺といえば一つの建造物を思い浮かべ、その敷地内を境内といいますが、高野山は「一山境内地」と称し、高野山の至る所がお寺の境内地であり、高野山全体がお寺なのです。
なんだそうです。
高野山金剛峰寺までのアクセス
南海なんば駅から橋本駅乗り換え、極楽橋駅まで行き、そこからケーブルカー。
なんばから有料特急電車ありますが、20分ぐらいしか時間変わらなかったので私たちは普通(の急行)電車で行きました。
難波からケーブルの最終地点高野山駅までは約2時間。
ちなみに、『天空』という観光列車も橋本駅~極楽橋駅間を走っています。気になる存在でしたが、これに乗ると到着時間がちょっと遅くなるので止めました。
こちらがケーブルカー
(写真自体は帰りに撮ったから、下に向かうかたちになってます)
高野山へは「高野山・世界遺産きっぷ」というお得な切符があります。
往復電車&ケーブルカー+高野山内のバス(2日間)フリー乗車券+高野山内の有料施設割引き券+指定のお土産屋さんの割引券がついております。
(ブログ内で記載している拝観料は、2019年6月時点のものです。)
なお、高野山へは「高野山町石道コース」という道を通り徒歩で行く方法もあります。
歩き遍路の締めとしては、この道で行くべきだったなーと思いますが、友人と一緒だったこともあり、このときは楽に行ける方法を取りました。
奥の院
ケーブル高野山駅に到着後、バスに乗ってまずはバス停『奥の院口』で下車。
まずは、いきなりメインです。奥の院へ。
弘法大師御廟までの約2キロの参道は、両側有名武将や一般の方まで約20万基もの墓碑が並んでいます。
薩摩 島津家墓所
ハートの窓つきドアがあります。映えるお墓です。(不謹慎)
宿坊に宿泊して、ナイトツアーで奥の院を散策するというのも人気らしいですが、
正直こんなにお墓だらけのとこ、夜ちょっと怖くないか・・・?
別の意味で怖いスポットがここ。
この姿見の井戸は、中を覗きこんで自分の姿が水に映らなければ「3年以内の命である」と言われています。
水に映らない時点で、その人はもうこの世人じゃないんでは・・・
ちゃんと映りました。一安心。
手前の松にピントがあってしまって若干ピンボケでほほ笑む紫色のお地蔵さん。
「お化粧地蔵」といい、綺麗にお化粧してあげると「美人になる」という言い伝えがあります。すでに綺麗とは言い難いお顔に、さらにチークつけてきました。
豊臣家墓所
沢山ありすぎて一部しかご紹介しきれませんが、とにかく数々の墓碑が続きます。
興味深く色々見て歩けるので、30分ほどの道のりもあっという間です。
信長のお墓からほどなく、御廟橋に到着します。この先は、カメラ撮影一切禁止の区域。
橋を渡ると燈籠堂があり、さらにその裏に弘法大師御廟があります。
この御廟では今も弘法大師が瞑想を続けているとされています。
無事、結願できた報告&お礼を告げて、参拝。
八十八ヶ所では、日付を書かれたことなかったんですが、ここに最初で最後、日付が入りました。
しかも、88番の納経所ではとってもあっさり対応でしたが、ここで「これで満願ですね。おめでとうございます」と初めておめでとう言うてもらえました。
あざっす!平成に始めたお遍路、何とか平成最後の月に結願。そして、令和に満願です。
そう。88番まわり終えたら「結願」
金剛峰寺
金剛峰寺の最寄りはバス停『千手院橋』。
金剛峯寺のこの龍の彫刻が好き。
中の拝観料は500円(世界遺産切符の割引券なら400円)
このお寺は、豊臣秀吉が母の菩提を弔うために建立。現在の建物は1863年に再建されたものです。
顔、プレイモービルの人形みたい。子供の頃、集めて弟とめっちゃ遊んでました。
立派な襖絵の部屋が複数あります。
あと、豊臣秀次自刃の間もここにあります。
そして、国内最大級の石庭「蟠龍庭」
雲海の中で、雌雄一対の龍が奥殿を守っている姿が表現されてるそうです。
・・・うん。(絶対分かってない)
檀上伽藍
真言密教の根本道場で、奥の院と合わせて二大聖地とされている場所です。
東塔
1984年の再建。
根本大塔
高野山のポスターなどにほぼ登場するシンボル的存在。
多宝塔としては日本で最初のものです。
内部は極彩色に諸仏が描かれた柱があり、胎蔵大日如来を本尊とし、金剛界四仏が安置され曼荼羅世界が表現されています。
拝観料200円。(世界遺産きっぷありなら160円。)
金堂
819年に弘法大師が創建しましたが、数度の火災にあい現在の建物は1932年再建。
拝観料200円。(世界遺産きっぷありなら160円。)
ちなみに、この二つの施設、有人の受付はなく拝観料は勝手に受付の箱に入れるスタイルです。お釣りいる人は、あらかじめ御供所で支払いましょう。
友人二人だとびくともしなかったのに、男性が一人加わった瞬間どえらい速さで回り出した六角経蔵。
黙ってぐるっと回してさっさとその場を立ち去ったあなたは一体何者・・・
金剛峯寺からくると、この門を最初にくぐらないんですが、これが中門。
2015年、172年ぶりに再建されました。
大門
これが高野山の総門なんですが、ケーブル&バスルートだと最初にくぐらないんですよね。
総面積33万坪(ってどれぐらい?)の広大な敷地には、他にも見どころスポットがあるので、宿坊に宿泊してじっくりたっぷり見てまわるのもいいかと思います。
今回は、この主な見どころ「奥の院」「金剛峯寺」「檀上伽藍」「総門」で高野山散策終了となりました。
うまい具合、時間を無駄にすることなく大門からバスに乗り、またまたケーブル→南海乗り換えで難波まで帰ってきました。
標高約1000m。気温は平地に比べて涼しく、木々に囲まれて気持ちのいい空気をたっぷり吸うことができました。
お遍路の旅、これにて完!
(一番札所へは徳島の城巡りの際にでも。)←かなりのついで感。