第五番 葛井寺
葛井寺の歴史
寺伝によると、聖武天皇の勅願で行基によって創建されたお寺となっています。
別説では、歴史はさらに古く、百済からの渡来人葛井氏の氏寺であったとも言われています。
アクセス
駅からのアクセスがいいのは、公共交通機関参拝者にとって、非常にありがたい。
駅名や市名は「藤井寺」という漢字ですが、お寺の漢字は葛井寺と書きます。
この漢字で「ふじい」とは読めないですよね。(だから地名は「藤井」にしたんかな)
駅からアクセス良好。地元の方で賑わう境内。
いわゆる「THE 観光地」のお寺というよりは、駅からアーケードを抜けた先にあり、地元住民の方に信仰されてきたお寺という感じです。境内もこじんまりとしています。
南大門
現在のものは、1790年から10年かけて再建されたもの。
両脇には仁王像が安置されています。
完全に露出を間違えて撮りました。ほぼ光で飛んでます。
毎月18日に公開されるホンマものの千手観音
こちらで毎月18日に公開されているご本尊が、国宝の十一面千手千眼観世音菩薩。
725年行基によって開眼法要がなされたと伝わっている、日本最古の千手観音です。
通常、千手観音と名がついていても、それは手が沢山あるという意味でつけられてる場合がほとんどなのですが、こちらの観音さんは本当に「千の手」と「千の眼」を持っておられます。
数珠や宝輪などを持つ「大手」が38本。両脇に広がる「小手」が1001本。そして正面の合掌手を合わせ、1041本の手があります。
千手観音どころか、千とんで四十一手観音です。
両脇に広がる小手の密度たるや。腕ギューギューで圧巻の一言。
奈良時代から一本も欠けることなく今まで守られてきた観音様です。
お寺の拝観料はなしですが、ご本尊拝観には500円必要。でもせっかくなら18日に行ってほんまもんの千手観音様、ぜひ見て欲しいです。
令和大改修につき、拝観時にはご注意ください
2025年、本尊開創1300年の記念を迎えるということで、現在葛井寺「令和大改修」が行われています。「南大門修理」「阿弥陀堂再建」「阿弥陀三尊二十五菩薩像修復」の三本立てのようです。
門は、建立以来初めての耐震補強修理とのこと。よくぞ今まで無事だったことよ。
修復中は、南門が閉鎖され西門からの参拝となっているようです。
詳細は、下記公式HPからご確認ください。
西国第5番紫雲山葛井寺〜国宝千手観音の寺〜 | 日本最初の千手観音
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