先週末、10月27日に茨城県水戸市で開催された「水戸黄門漫遊マラソン」に出場しました。
正直結果は散々だったのですが、大会の運営自体は凄くいい!と思えた事が沢山あったので、そちらをレポしたいと思います。
早速、宿泊先で応援を受ける
今回、マラソンに出場するにあたり宿泊したのがJR水戸駅近郊の「コートホテル水戸」
枕元にコンセントがなかったり、シャワーのお湯の温度は、お湯と水の蛇口をそれぞれひねって調整しないといけなかったり、上階や廊下の音が結構響いたり・・・と、古めのビジネスホテルにありがちなマイナス点はありましたが、
入口の壁に、このような応援メッセージが。嬉しいお心遣い。
加えて、チェックインの際にマラソン大会に出場するかを聞かれ「はい!」と元気いっぱい答えたら、レース前に飲むジェルを頂けました。(元気いっぱい答えなくても、出場する方にはもらえます。)
コンビニで調達しようと思っていたので、とてもありがたかったです。
街をあげて、応援してくださっているのが伝わるサービスでした。
スタート&ゴールは水戸駅近でアクセス良好!
私が今まで出場したマラソン大会の多くは、スタートとゴール位置が異なるものが大半でした。
遠征旅ランの場合、そういう場合に悩むのが「スタートとゴール、どちらに近いホテルを選ぶか」
まぁ、ほとんどの場合、スタート地点に楽に行ける場所を選ぶのですが、そうするとゴールしてから疲れた体で電車やらバスに乗ってホテルまで戻ってこないといけない訳です。
が、今回の「水戸黄門漫遊マラソン」は、スタートとゴール地点がほぼ同じ位置。
スタート地点は、国道50号線にある南町2丁目交差点、ゴールは県三の丸庁舎。
JR水戸駅から徒歩10分程度の場所でした。
水戸駅近辺のホテルに滞在しておけば、スタート前もゴール後も、交通機関に乗ることなく歩いてホテルと会場間を移動できます。これ、時間と体の余計な負担がなくてかなり楽ちん!
そして、女性ランナーは更衣室としてホテルの宴会場が使用できました。
(2か所のホテルに分散されていて、私はこちらの水戸京成ホテルでした。)
荷物もそのまま会場に置いておけるので、戻ってきたら受け取ってすぐ着替えることができました。
東京マラソンの時は、荷物受け取ってから更衣室となっている場所までやたら歩かされたんですよね。人数多いから仕方ないことだとは思うんですが、フルマラソン後に重い荷物持って移動すんの、すんごいしんどかった。寒かったし。まぁ、荷物が重いのは自分のせいでもあるんですけど・・・
スタート前にホテルのお手洗いも使えたし、ゴール後に女性だけのサービスみたいでしたが、クイッと一口分のトマトジュースの提供サービスもありました。
疲れた体にリコピン、沁みました。
スタートから1時間強は、超快晴
私は、今までフルマラソン以外も含めると40回近く大会に出ていますが、雨に降られたのは過去2回。その2回も、終日ではなく途中からとか、降ったり止んだり、とか。
この日の天気予報も、元々降水確率60%ぐらいだったんですが、当日の朝の天気は・・・
超快晴。晴れ女が過ぎました。
雨よりいいか、とも思ったんですが、これはちょっと暑すぎる・・・
スタート地点で、じっと立っているだけで暑いです。この気温でフルマラソン走るんですか?そうですか。
予想最高気温は23度だそうです。フルマラソンの適温は10度程度と聞いています。
倍以上あるんですけど。今、10月下旬ですけど。
スタート前、ゲストのバルセロナ五輪代表・谷口浩美さんから
「給水は慎重に、気を付けてくださいね」とありがたいお言葉がありました。
説得力が違います。
そして、今年還暦を迎えた増田明美さんが、10年ぶりにフルマラソンに出場されていました。結局走っているお姿を見ることができませんでしたが、5時間10分台で完走されたとこのこと。
折り返しで何度かすれ違っていたはずなんですけどね。しんどすぎて、増田さんの姿を探す余裕なかったです。
暑いのは気になるけれど、寒さにすこぶる弱い私は「寒いより、いいかもしれん」とこの時は思っていました。
気温は上がり続け、日差しも照り続け、風はほぼ無風。
あっつい。すっごく暑い。給水所の水もどんどんなくなるのか、ボランティアの学生さんたち大忙し。
公式エイドの水だけでは足りず、私設エイドの方たちの給水にもお世話になりながら、15キロ地点までは自己ベストペースで走れました。
ハーフ手前でよぎる初のリタイヤ
が、15キロ過ぎたあたりから一気に調子が狂います。
水分を普段より多めに取っていたせいで、胃がいっぱい。
朝ごはんに食べたカステラが、胃の中で水分吸って膨張したんかと思う程。(カステラ、丸飲みしたんか。)
足はどこも痛くないのに、体全体に力が入らず、思うように走れなくなりました。
まだハーフ(半分)にも達していないのに、この状態。あと2時間以上も走れる?
初めてリタイヤの文字が頭をよぎりました。
ですが、その後空を一気に雲が覆いはじめ、強い日差しが届かなくなったため、暑さがマシに。
だからといって調子が戻ることもなく、ペースは落ちて、上り坂ではエネルギーを消費しないよう歩き、給水所の度に歩いて水とスポドリを飲み、後半は平坦な道でも度々歩いてしまう始末。
固形物を受け付けず、エイドの給食は結局塩分タブレット以外、口にすることができませんでした。
公式だけでなく、私設エイドも沢山あって、色々おもてなししてくださっていたのですが、水分以外全部スルーしました。残念です。
しんどい中、声をかけてくださる水戸の皆さんの応援、ホンマにありがたかったです。
あー、もうしんどいわー
と思いながら、思わず撮った綺麗なコスモス。スタートから3時間半ほど経過。
マラソン大会じゃなく、ただの散歩です。
コースはアップダウンもさほどなく、非常に走りやすいコースではありました。それなのに全然体が言う事を聞きません。大会中にこんなに歩いたの、本当に久しぶり。
この日の暑さのせいもありますが、今年の夏はずっと走る度に胃痛があって、思うように走れていませんでした。単に練習不足。結局それに尽きると思います。
途中、エイドのコーラがめっちゃ美味しかったです。普段、全然飲まないんですけど、マラソンの途中で飲むコーラはマジでめっちゃ美味しい。(その後、ゲップ出るけど。)
私設エイドでもコーラ提供してくださっていたので、立ち止まってゆっくり飲みました。あれ?私、水戸にコーラ飲みに来たんでしたっけ?
30キロから35キロに向かう後半戦。
偕楽園で水戸黄門様&助さん&格さんに遭遇し、千波湖の周回に一生続くかのような長さを感じながらも、ハーフ手前でリタイヤするかもしれない、と思ってからなんだかんだとラスト3キロ地点までやってくることができました。
でっかいみとちゃんが「あと少しだよ、頑張れ」と応援してくれています。(幻聴聞こえるなら、今すぐリタイヤした方がいいです。)
このあと、トンネルに突入したのですが、そこではキラキラ光るペンライトを振った方たちと、音楽での大応援。
凄く楽しくなって、ここの瞬間は凄く元気に走れました。この勢いであと少し!と思ったのもつかの間、最後1キロが激坂。
城がゴールの大会って、大体最後坂なのよ。城攻めなのよ。そんな元気もう残っちゃいないのよ。
ようやく見えたゴールゲート。最後の力振り絞って、気力でゴール!
はー、疲れた。
4時間50分を何とか切ったものの、今年の3月、ベストタイムを更新した東京マラソンに比べたら、30分以上遅いタイムでのゴールでした。
ただ、ふくらはぎに張りがあるものの、途中沢山歩いたおかげで足はどっこも痛くないです。翌日も軽い筋肉程度。
久々に足の爪が昔のビジュアル系の唇ばりに真紫色に変色していましたけど。終わってから爪が痛い事に初めて気づきました。
ホテルで爪切りぶっさして、血抜きしました。そのうち、爪はがれると思います。
ゴール後、広場にて黄門様軍団がランナーと記念撮影していました。
せっかくなので私も・・・と思ったけど、人気で行列できたので諦めました。そして後ろ姿だけ隠し撮り。
完走メダルは、黄門様の必需品
この大会を知って、出たい!と思った要因の一つが完走メダル。
正直、もらったあとの使い道一切ないけど、もらえるとやっぱり嬉しい。
だって、見てください!印籠ですよ、印籠!
徳川家の家紋入りメダル。
どうなることかと思いましたが、無事、21回目のフルマラソン完走でゲットできました。
ちなみに後ろは黄門様&助さん&格さんのシルエットで、なかなか凝ったデザインです。
駅前の黄門様像をバックにメダルを撮ってる人がいて、それいいな!と私もまんま真似して撮りました。
今回は、非常に残念な結果で、反省点だらけのレースとなってしまいました。
凄くいい大会だっただけに、こんな結果で終わってしまったことが本当に残念。
が、終わったものはしょうがないので、この反省を糧に次のレースに活かしたいと思います。
あんなにしんどい思いしたのに、結局次のレースの事考えてるんですよね。
フルマラソンの魅力って怖い。