えちこの旅ブログ

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2023年京都祇園祭① 前祭で御朱印集め 前編

今年「日本三大祭」の一つ祇園祭を初めて見に行きました。

人混み嫌いゆえ、関西圏の大きなお祭り、今までほぼ行ったことなかったんですよね・・・でも今年は京都の三大祭り(葵祭・祇園祭・時代祭)を制覇する!という目標を掲げてるんです。(どうぞ、ご勝手に)

祇園祭は7月の1か月間かけて様々な行事が行われるのですが、メインとなるのはやはり、前祭(7月17日)と後祭(7月24日)に行われる山鉾巡業

「動く美術館」と言われる山鉾が、お囃子の音色と共に京都の街を巡業する姿を見るのもいいですが、もっとじっくり間近で山鉾が見たい!という場合は、巡業の3日前から行われる前祭および後祭に行くのがおススメです。

実際に鉾に上る体験ができたり、各山鉾で「粽(ちまき)」やお守り、手ぬぐいなどなどの縁起物を購入することができます。

そして、タイトルにもある通り各山鉾には御朱印があり、それらを集めてまわるという楽しみ方もあるのです。

はい。収集癖ならぬ収集病を持つ私。祇園祭で御朱印集めができると知り、集めずにいられようか、否、いられない。ということで、今回御朱印集めをしながら各山鉾巡りをしてきました。

今年は前祭・後祭・後祭(山鉾巡業)と3日間、祇園祭を堪能。

その模様を今回からご紹介していきます。ちなみに、今回初めての祇園祭ということで、お祭りについて深い知識を持っている訳ではありません。あしからず。

祇園祭および前祭(さきまつり)について

祇園祭は八坂神社の祭礼。

古くは、祇園御霊会(ごりょうえ)と呼ばれ、貞観11年(869)に京の都を
はじめ日本各地に疫病が流行したとき、勅を奉じて当時の国の数66ヶ国にちなんで66本の矛を立て、祇園社より神泉苑に神輿を送って、災厄の除去を祈ったことにはじまります。(八坂神社HPより)

保元・平治の乱や応仁の乱、世界大戦時に中断したこともありますが、1000年以上の歴史があるお祭り。疫病退散の目的があるお祭りではありますが、昨今のコロナ渦では2020年と2021年、山鉾巡業が中止されていました・・・

7月17日(前祭)7月24日(後祭)に山鉾巡業が行われ、巡業日前3日間(前祭:7月14日~7月16日、後祭:7月21日~23日)は、組み立てられた鉾や山を鑑賞できる宵山の期間。夕暮れ後は、鉾に吊るされた提灯に灯がともり、祇園ばやしが奏でられます。

が、夜になってからは人出も多くなり、ゆっくり鉾を鑑賞できるとは思えなかったので、私は炎天下の真っ昼間に鉾を巡って鑑賞してきました。

祇園祭で御朱印集め

行ったのは7月16日の日曜日。前祭と後祭で巡業する鉾は違っていて(それすら知らなかった。)前祭では23基の鉾が巡業します。

ということで、前祭で頂ける鉾の御朱印は23か所。数は多いですが、それぞれの鉾は徒歩圏内に立てられているので、1日で全てまわることも可能だと思います。

私は10時過ぎから15時頃までの4時間(途中、カフェで1時間休憩したので)で18か所巡ることができました。あと5か所だけなので、1日でまわり切ってしまおうかとも思ったんですが、また来年の楽しみとしてとっておくことにしました。

御朱印が頂ける時間は各鉾によって違うようですが、10時ぐらいから大体できるっぽい。(情報曖昧ですいません。)

持ち物

『御朱印』とは言え、大半がスタンプを自分で捺印します。鉾によっては、職員(?)の方が押してくださる所、手書き御朱印の所、書置き御朱印の所もありました。

御朱印帳はどんなものでもいいのですが、祇園祭専用の御朱印帳もあります。

私はAmazonで事前にこちらの御朱印帳を購入しました。各鉾のページが記載されているので、見返す時にどの鉾の御朱印かが分かりやすいと思ったので。(ただ、捺印するときにページを探すのが少々手間ではありましたが。)

他の方を見ていたら、半数近くはこの御朱印帳を持っておられた印象。

あと持ち物として、スタンプが反対側の台紙に付かないよう、当て紙やティッシュペーパーがあると便利です。紙をくれる所もありましたが、自分で用意しておくに越したことはない。

スタンプインクが手に付くことも考えて、ウェットティッシュも多めに持っていきましたが、こちらはあまり使いませんでした。

御朱印代

御朱印代が決まっている所は大体100円~300円が相場。ですが、志納金という形で任意の金額をお納めする所も多かったです。

志納金でお釣りを頂くというのも微妙なので、小銭を沢山持っていくことをおススメします。普段電子マネーばっかり使って、現金の持ち合わせが少ない私ですが、この日のためにあえて自販機で飲み物買ったりして小銭作りにいそしみました。

時間帯

四条通りが一番混雑するという情報を得ていたので、午前中に混雑予想エリアを回る作戦を決行。でも、結局10時過ぎの時点でかなりの人出がありました・・・

前祭山鉾紹介(前編)

ここからは各鉾の紹介です。(紹介の順番は、私がまわった順)

鉾のマップは京都ナビのサイトを活用させて頂きました。

ja.kyoto.travel

長刀鉾(なぎなたほこ)

山鉾巡業の順番を決める「くじ取り式」という行事があるのですが、この長刀鉾は「くじ取らず」という古例により順番が決まっている鉾の一つ。

毎年必ず巡業の先頭に立ちます。そして、現在生稚児が乗るのはこの鉾のみ。(他の鉾は稚児人形を乗せて巡業します。)

函谷鉾(かんかほこ)

こちらも「くじ取らず」の鉾で、前祭の2番目に登場する鉾です。

有料にはなりますが、鉾に上がって見学することができます。お金と時間の都合上、全部に行くことはできないので、今回はこちらの函谷鉾を見学することにしました。

何故こちらにしたのか、深い意味はありません。気分です。なお、拝観料は1000円でした。

鉾以外にも懸装品の展示を見ることもできます。

重要文化財の前縣『イサクに水を供するリベカ』

左は1718年に寄贈されたもの。右は2005年に復元新調されたもので、どちらも重要文化財に指定されています。

日本古来のお祭りなのに、このように聖書の物語の絵が描かれているのが興味深いです。

鉾の天井幕『長寿をもたらす夜明けの吉兆鶴』

鉾の上からの眺め。結構高いです。

各鉾の横にこのようなテントが立てられていて、こちらで粽(ちまき)などの販売と共に御朱印が置かれていることが多かったです。

菊水鉾(きくすいほこ)

町内の菊水井という井戸にちなんで名づけられた鉾。

1864年の兵火で焼失したのち、昭和27年に再興されたそうです。

こちらの御朱印は、鉾見学とのセット券のみでした。結構な行列ができていたため、一旦他をまわってからまた様子を見に来ようと写真だけ撮影。

結局、ここに戻って来なかったので御朱印は来年にもらうことにします。

山伏山(やまぶしやま)

山に飾る御神体(人形)が山伏の姿をしているため、この名が付いているということでしたが・・・

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山は前祭の段階では、人形などの飾り付けがなされていませんでした。

これらの装飾を見るために、来年は前祭の巡業を見に行こうかな・・・平日だし。

町家(というのが正しい呼び方なのかな?)の上に祀られている山伏さんを見る事はできました。(チビゆえに、いまいちよく分からんかったが・・・)

また、前縣などの装飾品も見学することができました。

孟宗山(もうそうやま)

「筍山」とも呼ばれ、山に飾る御神体(人形)は病身の母を養う孟宗が、雪の中で筍を掘り当てた姿を現しているそうです。(前祭りでは見れませんでしたが)

長くなるので、続きは後編へ。