えちこの旅ブログ

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2023年京都祇園祭④ 後祭山鉾巡業

京都三大祭りの一つ「祇園祭」

そのメインとも言えるのが、前祭と後祭の2度にわたって行われる山鉾巡業。

巡業の前3日間の期間に行われる宵山で、山鉾や装飾品鑑賞と共に御朱印集めを行いましたが、山は宵山の時点では装飾品がされていませんでした。

やはり実際に山鉾が動く巡業も見たい!ということで、7月24日に行われた後祭の山鉾巡業を見に行くことに。

前祭・後祭の御朱印集めの記事はこちら。

iechiko.hatenablog.com

iechiko.hatenablog.com

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後祭・山鉾巡業の日時・見学場所など

日時:7月24日 9:30~

後祭の巡業コースは、烏丸御池からスタートし、ゴール地点は四条烏丸

山鉾巡行 7月24日コース

京都観光ナビHPより)

私は今回、ゴール付近の四条烏丸エリアで、四条通りを巡行する山鉾を歩道から見学しました。

烏丸駅に10時頃に到着し、現場付近(事件か)を見ると既に人がいましたが、前1列のみで、しかも間がギューギューに詰まっていることもありませんでした。

なので、空いていたスペースにうまい具合にお邪魔して、一番前の場所ゲット。そのあと後ろにもう1列できていたぐらいで、それほど人が連なるという感じではなかったです。(歩道の半分は歩行者のためにスペースを開けるよう、適時警察官の方たちが呼びかけ&整理していたこともあったと思います。)

四条通沿いの歩道には屋根があるので、幸い日差しを遮ることができました。

ただし、それは南側のこと。北側にも屋根はありますが、太陽の角度でお日様さんさんおはようさん、と降り注いでいました。ゆえにギリギリまで場所、結構空いている所はありました。

暑いだけじゃなく、まぶしすぎて山鉾も見にくいと思うので、少し早めに来て北側の歩道の場所確保することをおすすめします。ちなみに私がいたのは「みずほ銀行 京都支店」の前らへん。

ここならではの風景もあって面白かったです。(理由は後程)

山鉾巡業

11時過ぎ、先頭の鉾が登場しました。ここからは順番に山鉾をご紹介していきます。

1(くじ取らず) 橋弁慶山

山鉾の順番は「くじ取り式」という行事によって決まるのですが、前祭・後祭共に「くじ取らず」という既に順番が決まっている山鉾がいくつかあります。

まず注目して頂きたいのが、私がいるエリアがきっちり影で覆われているのに対し、反対側は太陽さんさんさんさわやか3組(アラフォーならきっと分かるネタ)な事です。あれは相当焼けるし、体感温度もかなり違うはず。

弁慶と牛若丸が五条の大橋で戦う姿が表現されています。戦いの姿とはなっていますが、弁慶の足がぴょこんとなっていて、妙に可愛らしいと思ってしまいました。

弁慶、全然牛若丸の事見てへんやん。むしろ、私と目合ってるやん。

2(くじ取らず)南観音山

山は静かに登場しますが、鉾には演奏者の方が乗っていらっしゃるので、遠くから徐々にお囃子が聞こえてきます。(南観音山は「山」ではありますが曳山で、形態は鉾と同じ。)

先ほどの弁慶山もそうだったんですが、一旦山が停車します。

何らかの儀式を行ったりしているのかな?と思ったんですが、ちょうど斜め前に長刀鉾保存会会所があり、そちらの方が巡業で歩いている方、山鉾を曳いている方たちにお茶の提供をされていたんです。そう、まさにここは山鉾巡業の給水所。

なので、山鉾が動く姿だけではなく、毎回毎回、近くで一旦山鉾が止まる休憩タイムも鑑賞していました。

一旦止まったあと、出発前には鉾の前に乗っているお二人(音頭取と呼ぶらしい)が振りと共にと掛け声をかけ、それに引手の皆さんがと掛け声で応え、鉾は再出発。

給水ポイントが間近にあったおかげで、この再出発のシーンを様々な鉾で見ることができました。

引っ張る方も大変やけど、屋根の上に乘っている方も相当暑そう。(給水の間も降りて来られないから、ずーっと屋根の上に座りっぱなしで待ってはったし。)

3 浄妙山

平家物語の宇治川合戦での1シーン。僧兵浄妙が一番乗りをしようとすると、弟子である一来法師がその頭上を飛び越え、先陣をとったという場面が表現されています。

宵山では見られなかった姿を見ることができました。(傘がめっちゃ被ってもうてるけど。)

4 八幡山

総金箔の祠を乗せて登場。

通りすぎた後も、タペストリーなどの装飾品を見られるので必見。ただし、左横にいたおじさんと毎回目が合いそうになるので、気まずかったです。

5 鯉山

どうでもいいんですけど、必ず先頭で山鉾の名前の旗を持つ人がいて、甲子園の入場行進みたいって思ってました。

昨日、見学させてもらった鯉やタペストリー。ヨーロッパ起源のタペストリーに囲われてでっかい鯉が人間に運ばれている。冷静に考えたら結構シュールな光景です。

6(くじ取らず)北観音山

お茶、提供中。

鉾の再出発のシーンは、何度見ても面白い。そして、動き出すと周囲から拍手も沸きあがります。みんなでお祭りを楽しんでいる感がありました。

7 黒主山

こちらの山はお子さんも参列していました。横で見ていた女の子が、子供が参列していたら欠かさず「子供がいるよ!」ってお母さんに報告していたのが妙に面白かったです。
大人ばかりの中で同世代の子がいるのが珍しかったんでしょうね。

宵山で見た御神体の大伴黒主。桜に埋もれて巡業するお姿を拝見することはできませんでした。

8 役行者山

御神体は修験道の祖・役行者、一言主神、葛城神の三体。

修験道の祖が御神体というだけあって、ほら貝を吹く修験道に先導されていました。

9 鈴鹿山

被られている傘、私が今まで見た中で一番平べっちゃい。

御神体は伊勢国鈴鹿山で、道行く人々を苦しめていた悪鬼を退治した鈴鹿権現。

10(くじ取らず)鷹山

鉾頭は、目の前の8階建てのビルに匹敵する高さ。そして、前のビルのいくつかの窓からは巡業を鑑賞する方の姿がちらほらありました。特等席で祇園祭を見る方法は、四条通り沿いの建物内にある会社で働くことかもしれません。

11(くじ取らず)大船鉾

おおとりを飾るのは、神功皇后を祀る大船鉾です。

こちらの大船鉾は、神功皇后が戦に勝って凱旋する姿を表した「凱旋船鉾」

大きな車輪をつけた船が、お囃子を奏でながら沢山の人に引っ張られる姿は、確かに凱旋を連想させました。

最後の大船鉾を見送って、後祭の山鉾巡業は終了。
山鉾は間を詰めて来る場合もあれば、1基通ってから次が来るまでしばらく間があくこともあり、1番の鉾が来てから終わるまで大体1時間ほどでした。

待ち時間含めると2時間立ちっぱなしだったので、終わったあと歩きだすと膝固まってめっちゃ痛かったです・・・

暑さは日陰にいた分マシだったんですが、地球沸騰化と言われる昨今、炎天下に照らされて山鉾を曳く方を始め、巡業に参列していた皆さんの労力たるや相当のものだと思います。

何百年も続く伝統ではありますが、あまりにも暑さによる被害が続けば、真夏に開催される祇園祭のような行事やイベントなどが、この先どんどんとなくなる、もしくは日程の変更を与儀なくされるのではないかな・・・と懸念しています。(実際、ディズニーランドのパレードが中止になったりもしていましたしね。そりゃね、この炎天下じゃミッキーはじめキャラクターたちの中の人倒れますよ。)

ということで、見れるうちに色んなものを見ておこう精神を発揮し、このブログが公開されている頃、私はとある日本の有名なお祭りを見に久々の旅に出ています。

また帰って来たらその模様をブログでお伝えしたいと思います。