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2023年京都祇園祭③ 後祭で御朱印集め

7月16日に祇園祭の前祭(宵山)で山鉾を巡りながら、御朱印集めをしました。

記事はこちら。

iechiko.hatenablog.com

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17日に行われた前祭の山鉾巡業は、祝日で相当な混雑が予想された為行きませんでした。

そして、翌週7月22日に後祭で御朱印集め。今回はその模様をご紹介します。

後祭日程

前祭は、神輿をお迎えするための行事で、対する後祭はこれをお送りするための行事。

一度、昭和49年に前祭と後祭は17日に合わせて行われるようになりましたが、平成26年に再び24日の後祭山鉾巡業が復活しました。本来の姿で行われるようになったのは、わりと最近の事なんですね。

後祭宵山:7月21日~23日

後祭山鉾巡業:7月24日

後祭山鉾紹介

後祭の山鉾は、前祭よりも少なく全部で11基です。

大船鉾(おおふねほこ)

主神は神功皇后。前祭の「占出山」「船鉾」に続き、こちらも神功皇后を祀る鉾。

神功皇后、祇園祭で人気者ですね。

神功皇后と言えば、応神天皇を身ごもりながら、三韓(新羅・高句麗・百済)を平定し、また卑弥呼の正体ではないか、とも言われている天皇。何かその辺、関係あるのかな。(よく分かりませんが・・・)

前祭の船鉾は、戦に出陣する船を表し「出陣船鉾」と称されるのに対し、こちらの大船鉾は戦に勝って凱旋する姿を表した「凱旋船鉾」

後祭の殿を務める鉾です。幕末の「禁門の変」にて多くを焼失してしまい、その後休み鉾となりましたが、平成26年、幕末以来の復興に至りました。

早速1基目で山鉾拝観。どの鉾を拝観するかは特に決めておらず、その場で見て気に入った&混雑状況を鑑みて、気分で決めていました。

左は天水引というもので、屋根の軒に吊り下げる飾り。

龍のデザインの装飾品多いのですが、全体的にお目目がパッチリしていて結構可愛らしいんですよね。

右は鉾の天井画。

山鉾内はとても狭いのですが、2歳ぐらいの男の子が「もっとここにいるー!」とダダこねて座り込んでお母さんを困らせていました。

もしかすると、過去にお稚児さんとして山鉾に乗っていた子供の生まれ変わりかもしれません。

南観音山(みなみかんのんやま)

本尊の楊柳観音像は悠然と瞑想をする鎌倉時代の座像。諸病を防ぐといわれ、巡行には柳の大枝を差し、山の四隅に木彫薬玉をつけています。(京都観光ナビHPより)

北観音山(きたかんのんやま)

楊柳観音像と韋駄天立像を安置する曳山。南観音山と同様、巡行時に柳の枝を差出しています。

八幡山(やはたやま)

通常は、町会所のお庭に祀られている八幡宮を山の上に勧請したもの。

公開されていた装飾品。「光琳百花図屏風」

「摺物貼交屏風(すりものはりまぜびょうぶ)」

鷹山(たかやま)

応仁の乱以前より巡業していた山の一つですが、1826年の巡業の大雨で大破し、その後巡業に加列しなくなりました。

ですが、昨年2022年に196年ぶりに巡業復帰!

山に上がる階段も一際新しい。

そして、何と鷹山に鷹を連れた鷹匠さん登場。(一文にこんなに「鷹」の文字使ったの初めてやわ。)

鷹山のスタッフ(?)の方(何てお呼びするのが正しい言い方なんだろう)も珍しがって写真撮りに来られていたので、山の関係者の方ではなかったみたいです。

鷹さんは全然カメラの方向いてくれんかった・・・

飛んで来る鷹を腕に止まらせる体験、一度やってみたいことの一つです。

役行者山(えんのぎょうじゃやま)

御神体として、修験道の祖・役行者、一言主神、葛城神の三体を安置しています。

絵柄で表されたものがこちら。

そして、集会所の奥には役行者が座して精神修行をしたと伝わる「役行者神腰掛石」がありました。

精神修行に加え、この石に手を当て全身の凝りを解したと伝わる石だそうで、私も撫でておきました。肩こり解消を願って。ま、肩凝ってないんですけど。(え?)

鈴鹿山(すずかやま)

伊勢国鈴鹿山で、道行く人々を苦しめていた悪鬼を退治した鈴鹿権現を祀る山。

こちらの山、警備員の方が2名立っているだけで、他で見られるような粽やお守り販売しているテントが見当たらず。

周囲をしばらく探していると、机が準備されている場所に『本日の粽販売は18:00~です』との記載が。

・・・そういうパターンもあるんだ。

18時まで待つこともできず、2023年後祭では、この鈴鹿山だけ御朱印頂けませんでした。

黒主山(くろぬしやま)

山の手前に、凄く大きなタペストリー(?)が飾ってありました。

御神体は大伴黒主。謡曲「志賀」に基づき、大判黒主が桜を仰ぎ見る姿が表現されています。御神体と一生目が合わせられない。

鯉山(こいやま)

題材は中国の故事「登竜門」

無料で装飾品等が見れるということで、結構人が並んでいたのですが鑑賞することに。

巡業の際、山に飾られる鯉は、日光東照宮の眠り猫の作者としても有名な左甚五郎作と伝えられているそう。

タペストリーがいくつかに分かれていますが、元は1枚だったようです。置いてあったパンフレットには、原形を再現した図が載っていました。

そして、これは16世紀にベルギーで製作された5枚連作の1枚。残りの4枚は、祇園祭の他の山鉾で使用されている以外にも、長浜曳祭の山の装飾品として使われていたり、加賀前田家で保存されているそうです。(東京の増上寺でも所有していたようですが、明治に焼失してしまったとのこと。)

浄妙山(じょうみょうやま)

平家物語の宇治川合戦に由来。

実際の巡業では、僧兵浄妙が一番乗りをしようとすると、弟子である一来法師がその頭上を飛び越え、先陣をとったという躍動感あるシーンが再現されています。

橋弁慶山(はしべんけいやま)

巡業時には、弁慶と牛若丸が五条の大橋で戦う姿が表現されるとのことですが、宵山時点では二人並んで参拝客を出迎えてくれていました。

五条大橋も間近で見学。

後祭 御朱印集めの感想

前祭よりも山鉾の数が少ない事もあり、鉾見学や装飾品鑑賞をしながら御朱印集めの所要時間は約2時間でした。

前祭の時は出店が出ていたこともあり、道が少し狭くなっていたり、飲食している人で混雑していた箇所もあったのですが、今回はそれもなく、人出も前祭よりは少ない印象。(前祭期間でも7月14日と15日は出店なし。ただし、飲食店などが独自で店先で販売していることは後祭の時もありました。)

御朱印で多少並ぶのは前祭と同じなので、日焼けや熱中症対策は絶対必須ですが、短時間で終えることができたので、それほど体に堪えることもありませんでした。

京都のオーバーツーリズムが度々ネットでも取り上げられていますが、恐らく清水寺や金閣寺、嵐山などの超メジャー級観光地が大混雑していると思われます。

祇園祭期間中、山鉾周辺には人がいても、少し路地を逸れると週末でも人混み回避はできました。

ということで、オーバーツーリズムと言われている京都ではありますが、どこもかしこも観光客だらけで大混雑という訳ではないということを学んだ週末でした。(祇園祭、関係ない)

おまけ

御朱印集めを終え、『ベルアメール 京都別邸 三条本店』でスイーツタイム。

チョコレートケーキを美味しく頂きました。

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ランチとスイーツ両方食べたらカロリーオーバーなので、だったらスイーツを選択するのが砂糖中毒あるある。(カロリー気にする前に、糖質気にしろ。)