えちこの旅ブログ

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五島列島・福江島をドライブ観光 前編|2024年「推し活」旅 第六弾in長崎②

複数の島々から形成される五島列島。

若松島より北が「上五島」、奈留島より南が「下五島」と呼ばれています。

まずは、博多から深夜フェリーに乗船し、下五島の中心となる福江島にやってきました。

iechiko.hatenablog.com

普段は公共交通機関を駆使して旅している私が、最も苦労するのが島旅。

やはり島は車がないと、観光するのが不便です。

今回は友人がレンタカーを運転してくれたので、自由に島の観光スポットを巡ることができました。ありがたし。

堂崎天主堂

五島列島と言えば、多くの教会が残る島として有名です。

江戸時代、多くの隠れキリシタンが潜伏していた長崎。

明治6年、キリシタン禁教令が撤去され信仰が自由になると、島に多くの教会が作られるようになりました。現在、島内には52か所もの教会が残っています。

それらの教会の多くは、今なお島民の方たちの祈りの場として使用されていますが、我々観光客も基本的には自由に見学することができます。

(礼拝等の時間は見学ができない場合もあります。また、一部の教会では事前に予約がいる場合もあるので、確認が必要です。)

レンタカー屋さんから車を走らせ、まずは1か所目の教会、堂崎天主堂へ。

駐車場から教会までの道中、早速綺麗な海が見れました。

普段、濁りきった大阪市内の川や海を見ているので、水が透明なだけで感動します。水が生きています。もし、来世で海水に生まれ変わったら、こんな場所の海に属したいです。

堂崎天主堂は、拝観料300円が必要でした。今回の旅で、複数箇所教会に行きましたが、有料だったのはここだけでした。

無料なのはありがたい反面、維持費とかどうしているんだろう・・・何だかタダで見せてもらって申し訳ないな・・・とも思ってしまいました。

明治13年に初代堂崎小聖堂が建立されたのが始まり。現在の教会は、明治41年に完成したものです。五島で初めての洋風建造物だったそうです。

現在、堂内は資料館になっており、隠れキリシタンの歴史などの展示が見学できます。

五島列島に来島し宣教を行ったマルマン神父と、現在の天主堂を建立したペルー神父の像。

利用案内

・開館時間:9:00~17:00(11/11~3/20までは16:00閉館)夏休み期間は18:00まで

・休館日:12/30~1/3

・拝観料:大人300円 中高生150円 小人100円

五島樫の浦のアコウ

続いて、堂崎天主堂から近かったので、アコウの木を見に行ってみました。

想像以上に立派な木が出迎えてくれました。

アコウの木を見ると、南国に来た気分になれます。

こちらのアコウの木は、九州でも最大級らしいです。

数多くの気根が垂れ下がっている姿は立派でどこか神秘的でもあります。

こういう木を見ると「キジムナーとかいそうだなー」と思うけど、キジムナーが住んでいるとされるのはガジュマルの古木だそうです。

適当なこと言ってすいません、キジムナーさん。

続100名城「福江城」

私と旅行をすると、もれなく城巡りに付き合わされるという特典がついてきます。

でも、今まで一緒に旅した人は誰も文句を言わずに、むしろ好意的に付き合ってくれています。ありがたし。

普段はお城で1記事書くのですが、今回は島観光の1スポットとしてご紹介します。

というのも、福江城跡には現在、長崎県立五島高等学校が設立されており、見学できる遺構はあまりありません。

立派な天守閣・・ではなく、五島観光歴史資料館。

続100名城のスタンプはこちらで押印できます。

福江藩主・五島氏は、1614年に居城していた江川城が焼失した後、幕府に築城許可を願い出ていましたが許可されず、幕末になってようやく許可が下りました。

1849年に着工した工事は、財政難などもあり1863年に完成。苦労の末築城した城でしたが、ほどなく明治維新を迎えて城は廃城となってしまいました。

(続)100名城に選ばれた中で、かなり新しい部類に入るお城です。

周囲の石垣とお堀はしっかりと残っています。

高校の門も、当時の遺構と思われます。

元城跡の中に高校があるところ、過去にも何度か行ったことがあり、いいなー!歴史ある場所で学べるなんて羨ましい!って思うんですけど、実際毎日通っている学生さんからしたら、当たり前過ぎて大した感動はないんでしょうね。

私が奈良公園の鹿見ても平常心でいるのと同様に。

石垣の周囲を車で走ってもらいました。

離島の島なので、訪問難易度高めな感じはしますが、港から徒歩10分以内と意外とアクセス良好。

長崎港から福江港まで、ジェットフォイルで約1時間半なので、長崎市内から日帰り観光も可能です。

鬼岳

歴史と自然を交互に堪能。

続いては、福江島のシンボルともされる鬼岳へ。

全面芝に覆われた標高315メートル、福江火山群を成す山の一つ。

「鬼岳」って名前はめっちゃいかついですが、見た目はこんもりと可愛らしいお山です。

登れば火口一周ハイキングもできるそうですが、緩やかながら結構大変そう&お日様カンカンで暑い&そもそも山登りする気持ちで来ていない、という訳で、登頂はせずに、駐車場から5分ぐらい上がった場所にある展望台まで行きました。

登山道にちーさく登山客の方が見えます。

木々が何もない分、景色はいいかもしれませんが、気温が高い日は日差しをモロに浴び続けるので結構危険と思われます。

こちらが展望台。というか、高台にある休憩所=展望台という名称って感じですかね。

展望台からは、市街地や海、周辺の島々を眺めることができます。

このブログ内で、何度か書いたことがあるかもしれませんが、島国日本の中の数少ない内陸県、奈良県で生まれ育った私にとって、海は縁遠い存在で、いまだに海が身近な場所に来ると、それだけでテンションが上がります。しかも、その海が美しければ、テンション爆上がりです。

わずか5分ですが山を上ったので、少々心の鼓動も爆上がりです。

鬼岳火山群に属する周辺の火山。

火の岳は、はっきりと鬼岳から見ることができます。

左の平べったい島が赤島、右の平べったい三角の島が黄島。
黄島は勝手に「きしま」って呼んでたんですけど、「おうしま」と呼ぶそうです。

(今見返したら、上記の周辺火山の案内パネルにローマ字読み書いてあった。)

福江→赤島→黄島の船も運航されており、どんな所か気になって調べてみたら、黄島の人口はわずか30人程度。

人口の少ない小さな島なら、逆に車の運転ができずとも歩いてまわれるし、そういう島を巡る旅も面白そうだなー。

鬼岳には天文台もあり、星空ナイトツアーも開催されていています。

今回申し込みはしなかったのですが、ここからなら相当星が綺麗に見えそうなので、次回福江島に来る機会があれば参加したいなーと思います。

(その次回がいつ来るか、全く不明ですが・・・)

鐙瀬(あぶんせ)溶岩海岸

鬼岳を見た後、やって来たのが鐙瀬溶岩海岸

鬼岳の噴火で流れ出した溶岩が、海岸へ流れ込み海水で冷やされたため、黒い岩肌の溶岩海岸が形成されました。

地図上の左端にある東駐車場に車を停めて、海岸へ。

確かに、白い砂浜とは縁遠い、黒々とした溶岩が続く景観。

遠くでは、何か漁をしているのか、数隻の船も見えます。

この海岸、遠目で見ると、ゴツゴツした溶岩の力強さと、光る海面の美しい景観なのですが、近づいてみると・・・

ゴミが散乱。

しかも、見る限り書かれている文字が日本語ではないものがほとんど。いわゆる漂流ゴミというやつです。誰だよ、あのマシュマロみたいなクッションほかしたやつ。

海はゴミ箱じゃないですよ。自分の部屋の中以外、ゴミ箱と思っている不届き者、ほんと許すまじです。

先日、大阪城公園走っていたら、スニーカーの箱と包み紙が無造作に捨ててありました。絶対誰か、買ったばかりの靴、そこで履き替えてゴミ放置して行ったやろ。

そんなヤツは、買ったばかりの靴で靴擦れ起こして、1ミリも歩けなくなる刑に処されてしまえ。

福江島に到着以来、ずっと綺麗な景色に触れて最高の気分だったのに、このゴミのせいで一気に人間の負の面に触れて、現実に引き戻されてしまいました・・・

さ、気を取り直して、次行こう、次。

後編へ続く。