昨年、祇園祭の前祭・後祭で御朱印集めを行いました。
前祭で頂ける23か所の鉾のうち、昨年まわったのは18か所。
残り5か所だけなので、一気に行けないことはなかったのですが、なんとなく「来年また来よう」と残しておきました。
そして、あれから1年。残りの御朱印を頂くために、前祭に今年も行ってきました。
祇園祭および前祭(さきまつり)について
祇園祭は八坂神社の祭礼。
古くは、祇園御霊会(ごりょうえ)と呼ばれ、貞観11年(869)に京の都を
はじめ日本各地に疫病が流行したとき、勅を奉じて当時の国の数66ヶ国にちなんで66本の矛を立て、祇園社より神泉苑に神輿を送って、災厄の除去を祈ったことにはじまります。(八坂神社HPより)
7月17日(前祭)と7月24日(後祭)に山鉾巡業が行われ、巡業日前3日間(前祭:7月14日~7月16日、後祭:7月21日~23日)は、組み立てられた鉾や山を鑑賞できる宵山の期間。夕暮れ後は、鉾に吊るされた提灯に灯がともり、祇園ばやしが奏でられます。
昨年同様、夕方以降の方が人が混雑することを予想し、真っ昼間の鉾見学です。
前祭山鉾紹介
菊水鉾
町内に古くからあった「菊水井」という井戸にちなんで名づけられた鉾。
鉾の高さは、マンションの5~6階ぐらいの高さに相当しています。
去年初めて来て思ったんですけど、山鉾の停車場所になっている付近のマンションのお住まいの方、年に数日とはいえ、家の周辺に祭り客が押し寄せるので大変ですよね。
家から鉾見れるのはいいかもしれないけど。
菊水鉾は、一般搭乗が可能な鉾。
御朱印や粽等を購入すれば、拝観券が頂けます。
御朱印は書置きタイプで、拝観券付きで1,000円でした。
確か、昨年菊水鉾を拝観しようとしたところ、かなり行列ができていたので、止めた記憶があります・・・今年は平日だったからか、それほど並ばずに入れました。
混雑回避の為だと思いますが、鉾内ではカメラ撮影禁止のマークが貼られていたので写真はなしです。
(そのような注意書きがあっても、撮影している人結構いましたけどね。こういうルールを無視する人、絶対いるよね。)
山鉾の中は、狭いし、人がどんどん来るので、見学自体はすぐに終わってしまいますが、上って鉾の装飾や、上からの眺めを見てみるのはいい経験になります。
月鉾
ツキヨミノミコトに因んだ鉾。
屋根裏の金字彩色草花図は、円山応挙の筆。
御朱印はスタンプで、金額は志納金でした。志納金となっている場合、一般的な御朱印相場300~500円をお納めするようにしています。
郭巨山(かっきょやま)
中国の故事に因んだ、郭巨と童子の御神体(人形)が巡礼時には山に飾られます。
前祭の時点では、御神体となる人形は飾られていないので、それらが見たい場合は山鉾巡礼に足を運ばないとダメですね。
御朱印代は100円でした。
四条傘鉾
応仁の乱以前に起源をもつ、古い鉾の形態である傘鉾の一つ。
事前に調べたところ、この四条傘鉾の御朱印授与時間が、夕方の16時以降となっていました。(他の所は大体10:00~)
夕方までいる予定ではなかったので、ここだけ御朱印貰えないなーと思って、とりあえず鉾だけ見学しようと来てみたら、隣のテントに御朱印があるではないですか!
鉾のスタッフの方ではなく、警備員服を着たおばちゃんお二人が御朱印の対応してくれていました。
1か所だけ貰えなくても、まぁいいか・・・と諦めていたので、思わぬ対応に嬉しくなりました。
御朱印代は志納金でした。
蟷螂山(とうろうやま)
「蟷螂の斧を以て隆車の隧を禦がんと欲す」という中国の故事に因んだ鉾。
祇園祭の鉾の中で、唯一からくり仕掛けがなされた鉾でもあります。
そのからくりが、この「大かまきり」
かわいい、カマキリ!
子供の頃、たまーに実家のリビングにカマキリ出没していました。(家の前がそこそこでかい公園で、結構色んな虫さんが来客していました。)
手でつかまえて、鎌で指痛めつけられたなー。カマキリの背筋力、侮れないからね。
御朱印代は200円。
そして、この蟷螂山の名物(?)が、こちら。
かまきりおみくじ。1回200円。
前日、Xで動画を見て、ぜひやってみたい!と思ったこちらのおみくじ。
人気で、10分近く並びました。
下にあるハンドルをクルクル手動で回していくと、でっかいカマキリさんが、おみくじを引きに行ってくれます。
くーるくる。
くーるくる。
後ろの祠がパカっと開いて、丸い木のおみくじが転がってきます。
係のお姉さんに、おみくじ献上。
1周まわって、次の方へ。
一人なので、自分で片手で回しながら、同時にカメラで撮影。
人が並んでいるので、撮影のために時間をかけることもできず、ちょっと色々せわしなかったですが、結構楽しかったです。
一人一人、カマキリくるくる回しているので、通常のおみくじよりもだいぶ時間かかります。そりゃ、平日でも行列できるわ。
で、カマキリさんが引いてくれたおみくじがこちら。
44番の吉でした。
私、4月4日生まれなので、この数字に何だか運命的な物を感じてしまいました。
「無理せず現状維持」を努めよ。的な事が書かれていたのも、まさに最近の自分にピッタリのお言葉!
昔ほど無理が効かない事を、しかと胸に刻んでおきたいと思います。
八坂神社で祇園祭限定御朱印を頂く
5か所の山鉾が近い場所にあったこともあり、1時間ほどで山鉾の御朱印集め終了。
この後は、祇園祭限定の御朱印を頂くため、八坂神社へ向かいます。
山鉾が並ぶ烏丸駅周辺からは、歩いて30分ほど。
京都の定番観光スポットだけあって、平日でも結構な人。
久々に来ましたが、西楼門をくぐってから本殿までの道中、屋台がずらりと並んでいて、神社というかもはやお祭り会場みたいな雰囲気でした。
前よりも更に屋台の数、増えている気がするけど、元々こんなんだったっけかな・・・
そもそも祇園祭は、疫病厄災の除去を祈ったことが始まりのお祭り。
ウイルスと暑さへの耐性を見に付けること。これがこの先の地球で生きて行くために、一番必要なスキルだと思っています。
しっかり健康祈願。「元気があれば、何でもできる!」と、かの猪木さんも仰っていた。
舞殿では、神輿の展示がされていました。
今まで見たことがなかったので、これも祇園祭の時期ならではかと。
そして、祇園祭限定御朱印も頂きました。
限定御朱印は、書置きタイプで500円。
昨年、後祭の「鈴鹿山」のみ、行った時間で御朱印対応していなかったので、御朱印貰えていません。
が、まぁ、鉾自体は見たので、祇園祭の前祭・後祭合わせて山鉾35か所と、八坂神社の御朱印集め、これにて終了します。
京都の夏の風物詩、2年かけて楽しむことができましたが、人の多さと暑さでかなりハードなお祭りではあるので、行く際は熱中症&日焼け対策必須です。
おまけ
京都大丸付近の地下通路でも、祇園祭にちなんだ展示がありました。
村上隆さんが描いた祇園祭祭礼図。
別スペースでは、ミニチュア山鉾巡礼。
小さい山鉾が、展示スペース内をクルクルと動いていて、可愛かったです。