えちこの旅ブログ

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「秋田竿燈まつり」昼竿燈編|2024年東北夏祭りめぐりの旅⑩

東北3県夏祭り巡りの旅 5日目。

今日も今日とて夏祭り。

旅の最後を締めくくる「秋田竿燈まつり」を見るために、大館から秋田へ戻ります。

4日ぶりの秋田駅

大館駅から秋田駅までは、特急つがる42号に乗車します。

f:id:iechiko:20240831183459j:image前日、鷹ノ巣駅まで行くために、乗車した列車と全く同じ。
f:id:iechiko:20240831183457j:image本日は、終点の秋田駅まで乗車。大館駅から秋田駅までは、約1時間半。
f:id:iechiko:20240831183502j:image4日ぶりの秋田駅駐在巨大秋田イッヌ。

改めて見たら、結構、相当、薄汚れてるね、君。

秋田竿燈まつりは「昼竿燈」「夜竿燈」があり、昼間からお祭りを楽しむことができます。

ひとまず、荷物を預けるためにホテルへGO。

東北三大まつりの一つ「秋田竿燈まつり」

そもそも、この夏祭り巡りの旅のきっかけは、この秋田竿燈まつりでした。

今年の4月に秋田旅行をした際に訪れた「秋田市民俗芸能伝承館」で、秋田竿燈まつりに関する展示や、実際の竿燈を見学して、「このお祭り、生で見たい!」と思ったのです。

iechiko.hatenablog.com

秋田竿燈まつりの開催は、毎年8月3日~6日。

4日~6日は、日中に竿燈妙技大会(昼竿燈)が行われています。

各団体・町内の代表者たちが、竿燈の技を競い合う競技会です。

そして、夜は竿燈大通りにおいて、明かりの灯った約280本もの竿燈が一斉に立ち上がり、各団体が観客の前で技を披露する「夜竿燈」が行われます。

この演技の様子が伝承館にある人形で、再現されていたのですが・・・

いや、バランス力とデコの強さ、半端なくね?

竿燈まつりの起源は、古くから行われていた「ねぶり流し」という行事。

祖先の霊を弔う行事と、豊作祈願が結びつき、当初は汚れや悪霊を川に流し、夜には提灯を高くかざして歩くような行事だったそうです。

時代が流れ、今では竿燈の美しさだけでなく、秋田男児の妙技も見もののお祭りへと進化したようです。

見事な演技に魅せられる「昼竿燈」鑑賞

この日の宿泊先は「イ―ホテル秋田アネックス」

竿燈まつりに限らずですが、大きなお祭り期間は、ホテルがどこも満室で予約が大変です。

予算内で空きがあったのが、祭り最終日の8月6日、こちらのホテルでした。

駅からは1キロほど離れていたのですが、お祭り会場には近く非常に便利でした。

イ―ホテル秋田アネックス

そのホテルに向かっている途中、アーケード内で竿燈の妙技披露に遭遇。

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昼竿燈の会場は別の場所なので、単に観客を楽しませるために披露されていたのだと思います。

西武のハッピ着てたので、西武百貨店の職員さんたちによる団体なのかな。

成人男性の竿燈は「大若」と呼ばれるもので、長さ12メートル。重さ50キロです。

それをオデコ一点で支えて、バランスを取るって、この方たちは、もはや何力に優れてるんでしょうか。

バランス力と、首・肩周りの筋肉と、体幹と、集中力と、デコの強さと・・・他にも沢山ありそう。

いやー初めて生で見れました。ただただ、凄いっす。

6日の昼竿燈の開催時間は9:20~15:00。各種目の決勝戦が行われます。

既に12時過ぎだったので、会場である「エリアなかいちにぎわい広場」には人が集まり、妙技が行われていましたが、一旦スルーしてホテルへ。
f:id:iechiko:20240903135035j:imageホテル前は、祭りに合わせて開催される「ご当地グルメフェスティバル」の会場でした。昼間はまだ準備中。
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昼竿燈を見る前に、ランチタイム。

正直、会場が炎天下過ぎて、あまり長い時間見学するのは辛そう・・・と判断。

(秋田市内は、それなりに日中暑かった。)

ゆえに、ゆっくり昼ご飯食べて、栄養と休息をたっぷり取った後、ようやく昼竿燈の会場「にぎわい広場」へ。

会場横には、妙技大会の成績表がありました。

見たところで、知り合いもいないし、推しの団体もないので全然分からないんですけどね。

会場では、「小若」と「大若」の妙技が同時に行われていました。

頂いた竿燈まつりのパンフレットによりますと、妙技大会の規定演技は、流し・平手・額・肩・腰の5種目を30秒、すべて片手で行います。

また、それ以外に自由演技というのも行われるようです。

大若の方は人が多めで、近くから見にくかったので、ひとまず小若の技を見に行ってみました。

小若は、小学校高学年が対象の竿燈。

「小」と名前が付いてはいますが、高さ7メートル、重さ15キロです。

それをこんな風に腰で支えたり、

手のひらで支えたりしてバランスを取ります。

秋田の子供、すげぇ。

今まで見てきたお祭りは「綺麗!」「鮮やか!」「踊りがかっこいい!」「演奏がテンション上がる!」といった感想だったのですが、竿燈まつりは一味違います。

「楽しい!」というより「凄い!」が勝ります。

人は本当に凄い物を見た時は、シンプルに「凄い」としか言えなくなるもんなんです。

そして、同時に緊張感も味わえます。

竹でできた竿燈は、風によってしなります。

そんな状況でも、バランスを崩さぬよう耐えなければなりません。

この瞬間、ただ体育座りで見守るだけの私も、妙な力が入ります。そして心の中ではありますが

少年、耐えろ!頑張れ!

とエールを送っていました。

お祭りで、声援送ったの初めてです。

自然の力に逆らえず、竿燈がこのように倒れてしまうこともあります。

大若の竿燈が、本部のテントに激突。一度倒れた竿燈を戻すのは、なかなか大変そうでした。

続いて大若の技を見るべく、移動。

こうやって見ると、大若の高さが改めて分かります。

人間って、自分の身長の6倍以上あるものを、片手で支えられるんですね。

技の間、太鼓の音と共に「どっこいしょーどっこいしょー」という掛け声が会場に響きます。

今までで一番聞き馴染みのある言葉。観客も一緒になって声を掛けたり、その掛け声に合わせて手拍子をして盛り上げます。

そして、技が決まれば大きな拍手が沸き起こります。

会場には、テントの下の有料観覧席もありました。

が、いつものごとく、そのような有料席は購入していないので、会場周辺をウロウロしながら見やすそうな場所を見つけては、しばらく見学という行動を繰り返しました。

前の方で、座って見れるスペースがありましたが、このようにお天道様丸被りの炎天下です。

でも、せっかくなのでこの場所でしばらく見学。

この日、定期的に風が強く吹いていて、何度か竿燈が倒れる場面がありました。

妙技の審査基準は分かりませんが、恐らくこのように倒れてしまえば、続行が難しく、点数にも大きく影響が出ると思われます。

たまたま強風に当たってしまったら、災難としか言いようがありません。どうやら妙技大会には運も必要のようです。

またまた見学場所を移動。今度は横側から。

再び、小若側へ移動。

生で見て思いました。

竿燈まつり、祭りを超えてもはやスポーツの域です。

会場近くに、久光製薬のブースがあって無料サンプル配っていたので頂きました。

エスカップ。

自分、ただ見てただけなので、何の疲労もないんですけどね。

あと、別のブースで湿布ももらえました。

自分、1ミリも竿燈支えてないんで、どこも疲労してないんですけどね。

40分ほど見学したあと、会場を離れて休憩がてらアトリオンという建物へ。

地下に広いお土産屋さんがあり、ここで買い物をしようとお店に近づくと・・・

・・・なんかいた。

秋田のゆるキャラ「あーまん」だそうです。

秋田の「あ」と、〇〇マンの「まん」で、「あーまん」だそうです。

秋田非公認だそうです。

めっちゃ、喋ってました。

この後、お土産屋さんで買い物したり、突如腹痛に襲われてトイレに通ったり(もはや日常ルーティン)している内に、30分ほど経過。

会場に戻ったら、成績表前に出場者の方たちが大集合していました。

会場内では妙技が行われておらず、休憩時間だったのか、終了したのか、状況が掴めず。

ただ、お腹の調子が悪かったこともあり、一旦ホテルに戻って、夜に備えて休息することにしました。

余談ですが、胃腸の調子がかねてから思わしくないので、先日胃&大腸内視鏡検査を初めて行いました。

結果はまだ分かりませんが、検査そのものよりも、大量の下剤を飲むことと、鼻に試しで入れられたカメラサイズの管が痛すぎたことが辛かったです。

私は一般の人よりも、かなり鼻腔が狭いのです。自覚ありです。だって、左鼻一生詰まってるもん。空気通らんのに、カメラ入る訳ないがな。

やはりカメラは鼻から入らず、胃から挿入されたようです。寝てたから全然分からんかったけど。

人生初めての経験って、この年になってもまだまだあるもんだな、と思ったお話でした。

祭り紹介のはずが、最後全然関係ない話になりましたが、次回は明かりがついた竿灯が見事な夜竿燈の模様をご紹介します。