春の秋田旅最後のブログ。
今回は、駅周辺の観光スポットを4か所ご紹介します。
いずれも歩いて行ける範囲内にあり、秋田の歴史や文化を知ることができるスポットです。
なお、秋田駅周辺の観光スポットの一つ、千秋公園(久保田城)は、別途ブログを書いているので今回は省略しています。
秋田犬ステーション
(秋田駅から徒歩12分)
「秋田」の名前を背負って生きている、ワンコ。それが秋田イッヌ。
JR秋田駅の改札出たら出迎えてくれる巨大秋田イッヌ。
秋田犬は、日本犬の中で唯一の大型犬。
渋谷の待ち合わせスポットとしても有名な「忠犬ハチ公」の犬種でもあります。(渋谷駅って、あんまり利用したことないので知らなかったんですが「ハチ公改札」なる改札口があるんですね。)
秋田駅周辺で、秋田イッヌを見る事ができる場所の一つが、秋田犬ステーションです。
直接触れ合うことはできませんが、ガラス越しに可愛い秋田犬、もとい秋田イッヌを見る事ができます。
なお、秋田イッヌに会えるのは、毎週土日。(祝日は不定期。)土日でも会えないこともあるようで、また時間も決まっているので、事前に公式HPで要チェックが必要です。
私が訪れた時は、メスの杏ちゃんが登場してくれました。
ガラス越しなので、反射しちゃうのが難点ですが、写真撮影も自由にできます。
私、今回の旅の目的の一つが、秋田イッヌに会う事でした。
ちなみに「犬」を「イッヌ」といちいち呼ぶのは、私なりの愛情表現です。←理解不能。
スタッフさんの指示に従って、きちんとお座り。
かーわーちーいー
そして
かーしーこーいー
秋田イッヌって、白黒の犬種もいるんですね。そして、確かにでかい、秋田イッヌ。
大型犬好きにはたまらない。(もちろん、小型犬も好きですが。)
ステーション前はそれほど広くないので、最前列は譲り合いが大切。
隣には、関連グッズのショップもあります。
秋田イッヌに会える場所は、秋田県内に何か所かあります。
秋田駅周辺では、千秋公園の二の丸に「秋田犬ふれあい処in千秋公園」という施設があるようですが、営業が5~10月頃ということで、今回はそこでは会うことができませんでした。
ただ、施設以外でも、普通にお散歩している秋田イッヌを何頭か街中で見ることができました。可愛すぎて、毎回目線が釘付け。
今度秋田イッヌに出会える機会があれば、直接お触りモフモフしたい・・・
秋田市立赤れんが郷土館
(秋田駅から徒歩約20分)
明治45年に完成した旧秋田銀行本店本館の建物。
昭和44年まで銀行として使用され、その後、昭和60年に秋田市立赤れんが郷土館として開館しました。
銀行として使用されていた内装が、今も残っています。
オシャレなデザインの銀行。
パンフレットによりますと、軟弱だった地盤の基礎工事に、工期と費用の半分が使われたそうです。ただ、その結果、何度か起こった地震にもびくともしなかったそう。
旧頭取室
北大路欣也さん、登場しそう。
(頭取って役職聞いたら、『半沢直樹』の中野渡頭取しか浮かばん。)
金庫室
厳重な扉の旧金庫室。
かつては、多くの現金が収められていたであろうこの場所。
現在は、金庫に入れられたテレビから、秋田のプロモーションビデオがずっと流れていました・・・誰もいない金庫室。プロモーションの意味・・・とは。
貴賓室
私、銀行で働いた事ないから分からないんですが、現代の銀行にもこのような立派な貴賓室なるものは存在しているんでしょうか。
こちらが、秋田銀行の行章。
2階の会議室では、鍛金家の人間国宝・関谷四郎さんの作品が展示されており、また隣接する管理棟には、秋田出身の版画家・勝平得之(かつひらとくし)さんの版画を展示している「勝平得之記念館」があります。(赤れんが郷土館の入館料で、全て見学可)
利用案内
- 入館時間:9:30~16:30
- 入館料:一般310円 高校生以下無料(秋田市民俗芸能伝承館・旧金子家住宅との共通観覧券:一般370円 高校生以下無料)
- 休館日:年末年始(12月29日~1月3日)、展示替え期間等
秋田市民俗芸能伝承館(ねぶり流し館)
(秋田駅から徒歩17分)
東北3大祭りの一つ「秋田竿燈祭り」
(あとの2つは、青森の「ねぶた祭り」と仙台の「七夕祭り」)
こちらの場所では、お祭りで使用される実物の竿燈が展示されており、また、お祭りの歴史や見どころを紹介しています。
先ほど紹介した赤れんが郷土館との共通券があるので、両方訪れる方は共通券購入がお得。共通券は期限がないので、同日に2か所行けなくても使用可能とのことでした。(私も旅の初日と最終日、別々の日に行きました。)
「竿燈祭り」の起源は、古くから行われていた「ねぶり流し」という行事。
祖先の霊を弔う行事と、豊作祈願が結びつき、当初は汚れや悪霊を川に流し、夜には提灯を高くかざして歩くような行事だったそうです。
それが、江戸時代後半に長い竹竿に提灯をたくさんつけて、町中を練り歩く「竿燈」行事へと変化していきました。
写真で竿燈祭りの様子を見たことはあったのですが、実際の竿燈、これが想像以上にでかかった。
人形で、お祭りの様子が再現されています。
自分の身長の何倍もある竿燈を、頭や腰だけで支えてるんですけど。
マジか。
これが、一番小さい「幼若」と呼ばれる竿燈。
それでも、高さ約5m。重さ約5キロもあります。
これで、対象年齢幼稚園から小学校低学年ですよ。
見た人、全員同じ事言っていました。
え?これ、幼稚園の子供持つの??
私も激しく同意。
この幼若は、施設の方に言えば体験で持たせてもらえるので、私もお願いして両手で持つだけの体験をさせてもらいました。
ジムでは、30キロのバーベル担いでスクワットしたりもするので、それなりに重量への耐性はありますが、高さがある分、全く安定しません。
それをこの子は、肩に載せてバランス取っています。肩、穴開くで。
2番目の大きさは「小若」
重さは一気に3倍の15キロ!これで、小学校高学年が対象です。
秋田の小学生、凄すぎん?
小若をオデコに載せていました。デコ、穴開くで。
さらにランクが上がった「中若」
はい、重さは約30キロ。私が担いでいるバーベルと同じですが、高さが9mあるので、支えるには、相当バランス力が必要と思われます。
なお、大人用の竿燈は、高さ12m、重さは何と50キロ。
それを額や腰、おでこで支えて技を競う「昼竿燈」の様子を、映像で見ることができたんですが、ただただ、「すげぇ」の一言でした。
秋田の男性、腰とかオデコが強靭にできて生まれてくるんでしょうか。
練習用の竿燈で、手のひらに載せてバランスを取る体験させてもらったんですが、それでもなかなかに難しかったです。
イメージ的には、昔小学校で掃除の時間にやった、ほうきを手のひらに乗せて、バランス取る遊びの、難易度高い版って感じ。
明かりが灯った竿燈が練り歩く「夜竿燈」も合わせて、これは夏の秋田でぜひ生で見てみなくては。
旧金子家住宅
ねぶり流し館に併設している旧金子家住宅。
(ねぶり流し館のチケットで入館できます。)
いや、旧金子家住宅の方が建物として古いので、ねぶり流し館が併設していると言った方が正しいか。
金子家は、江戸時代後期に質屋・古着商を営み、明治初期に呉服・太物(綿織物・麻織物)卸商として営業していました。
秋田指定有形文化財に指定された、建物内を見学することができます。
この秋田の旅で、ある意味一番見たかもしれないもの、それが蔵。
江戸時代後期に建てられた土蔵。他にもいくつか蔵はあったそうですが、現存するのはこの蔵のみ。
蔵の床、ピッカピカ。
店に当たる部屋では、当時の商いの様子が再現されており、また会話の様子も音声で流れていました。
利用案内
- 入館時間:9:30~16:30
- 入館料:一般130円 高校生以下無料(赤れんが郷土館との共通観覧券:一般370円 高校生以下無料)
- 休館日:年末年始(12月29日~1月3日)
おまけ
本当は、ここも行きたかった「秋田県立美術館」
最終日に行こうと思っていたら、展示替え期間だったようで、休館でした・・・
お陰で、帰りの飛行機まで時間を持て余し、空港ラウンジに居座って、スマホでひたすら「名探偵コナン」の漫画を読んで過ごす事となりました。