東北3県夏祭り巡りの旅 2日目。
由利高原鉄道で鉄印旅を終えた後、秋田駅に戻り、今夜行われる「盛岡さんさ踊り」を鑑賞するため、岩手県へ移動します。
秋田新幹線こまちに乗って、秋田から盛岡へ
移動手段は、真っ赤なボディが特徴的な秋田新幹線「こまち」
秋田新幹線、ホームドアがないのでボディが綺麗に撮影できます。
ただ、スマホ見てたら気づいたときには間近まで来てて、顔のアップの画角でしか撮れませんでした。
地方の列車のいいところは、本数が少ない分、始発駅だと出発時間の10分以上前からホームで停車していることが多く、早い時間から乗り込めます。新幹線も同様でした。
14:14発の新幹線に、14時前に乗り込み、遅めのお昼ご飯。
駅に停車する新幹線内で食べる。これがホンマの「駅」弁です。
窓の向こう側、ホームを行きかう人の視線とか気にしない、気にしない。ってか、誰も私の事なんて気にかけてないし。見てないし。
秋田では、この日から「秋田竿灯まつり」が始まるので、秋田駅で下車する人は多くいましたが、秋田から岩手に向かう新幹線車内は凄く空いてました。
盛岡駅までは、新幹線で約1時間半の移動。隣接する県の主要駅同士が、新幹線で1時間半かかるって、やっぱ東北でっかいな。
大阪駅⇔京都駅間なら、JRの新快速で30分で着くもんね。
途中、車窓から見えた生保内川が凄く綺麗でした。
約1年ぶりの盛岡駅。
ただ昨年来た時は、乗り換えのみで駅舎内から出ていないので、盛岡市内を訪れるのは実に8年ぶりです。
前回は盛岡城に行ったりした。100名城巡り、何年経っても終わらん・・・
駅前にさんさ踊りの案内所があったので、そちらでマップを頂き、ホテルへ向かいます。
盛岡、思いのほか暑く16時の気温は33度。ただ、わが街大阪は同時刻37度でした。
微熱やないか。
今回宿泊したのは「ホテルエース盛岡」というホテルだったのですが、こちらがさんさ踊りの会場に近く、価格も14,000円とお祭り期間中としては、お手頃で良かったです。
ホテルで小休憩したのち、さんさ踊りが行われる大通りへ。
本日のお祭り見学場所を求め、人混みの中さまよう
パレードの開始は18時から。
あまり早く行っても暑いしなーと17時半頃にホテルを出たら、パレードの会場となる大通り沿いの歩道、既にかなりの人出。なめてたわ、すいません。
車道沿いは、レジャーシートや折り畳みチェアを持参した見学客でびっしり。
見やすそうな場所を移動しながら、色んな所で見たらいいかなーと思っていたけど、それは難しそう。
少しでも見やすそうな場所がないかと探して、たどり着いたのがここ。
Googleマップがずれて、休日の岩手銀行に侵入しているみたいになっていますが、実際の立ち位置は赤いピンの建物の前。
歩道は、白線が引かれている中が見学エリア。それ以外は、移動する人たちのために空けておくエリア。
で、私は建物前の縁石部分に立ち、ちょっとでも高い位置から見よう作戦です。(ギリ)身長157センチの足搔き。
こういう時、身長2メートルぐらいあればいいのに、と思う。
なお、どのお祭りもそうですが、椅子席の有料エリアを購入すれば、人混みにまみれて、場所取りしなくて済むんですけどね。
定期的に警備員さんが「こちらは歩道となっておりますので、見学は白線内でのみお願いします。」とアナウンスしながら歩かれていました。
ここは白線内ではないけどいいのだろうか・・・と正直思ったのですが、そもそも歩道ちゃうし(屁理屈)、特に注意も受けることはなかったので、多分立って見ていていい場所だった・・・と思う。知らんけど。(この言葉言えば、何でも許されると思うなよ。)
藩政時代から続く伝統芸能「さんさ踊り」
「盛岡さんさ踊り」は今年で47回目。
2024年は8月1日~4日まで行われ、私が行ったのは3日目の8月3日。
さんさ踊りの歴史は諸説あるようですが、その一説が盛岡市の三ツ石神社に残る伝説。
その昔、南部盛岡城下に羅刹(らせつ)という鬼が現れ、悪さをして暴れておりました。困り果てた里人たちは、三ツ石神社の神様に悪鬼の退治を祈願しました。
その願いを聞き入れた神様は悪鬼をとらえ、二度と悪さをしないよう誓いの証として、境内の大きな三ツ石に鬼の手形を押させました。(岩に手形…これが"岩手"の名の由来だとも言われています。)
鬼の退散を喜んだ里人たちが、三ツ石のまわりを「さんささんさ」と踊ったのが"さんさ踊り"の始まりだと言われています。
(さんさ踊り公式HPより引用)
藩政時代より、盛岡市近郊各地で行われてきたさんさ踊りが、1978年から「盛岡さんさ踊り」として夏のイベントとしてスタート。
各地で異なっていた踊りを「統一さんさ踊り」として、振り付けを統一し、誰もが祭りに参加しやすい形式が整えられました。
なお、統一さんさ踊りには、5種類の踊りがあるそうです。
18時の開始のアナウンスが流れ、踊りのパレードが始まりました。
パレードは、第1~6の集団(一つの集団が5~6の班で成り立っています)、伝統集団、特別集団、おへれんせ、花車の集団からなり、18時から20時まで2時間続きます。
ただ、踊りのお祭りってどうもブログ向きじゃないんですよね・・・
踊り手さんや太鼓連の方たちの動き、太鼓と笛の音、掛け声。静止画じゃ全く伝わらないので、ぜひYoutubeに上がっている動画で見て頂きたいです。
でも雰囲気が少しでも伝われば・・・ということで、パレードの様子をご紹介していきます。
なお、パレードの様子はYoutubeのライブでも流れていたりもするので、踊り手さんたちのお顔は今回、モザイクかけていません。
まずは、2024ミスさんさ・さんさ太鼓連の方々が、パレードの始まりを彩ります。
なお、しばらくは縁石の上に立ち、精一杯手を伸ばしてスマホで撮った写真が続きます。
まぁ、Youtubeライブでは見れないリアルな目線ということで・・・
踊り手さんだけでなく、和太鼓や笛を奏でる方たちも、演奏しながらステップを踏んだり、回ったり、踊りを交えて行進していきます。
お祭りで使用される太鼓は、期間中合計1万個以上!!
2014年には、3,437人が同時に和太鼓を演奏し「和太鼓同時演奏世界一」のギネス記録も更新されているそう。
お祭り最終日には、太鼓大パレードが行われるようです。これ、生で見たかったなー
さんさ踊りの掛け声で印象的なのが「サッコラ チョイワヤッセ」というもの。
「サッコラ」=「幸呼来」という意味で、幸せを呼ぶ掛け声だそうです。
この音の響きとリズム、妙に心地いい。
踊りの動きは、しなやかな感じは盆踊りっぽい感じもするけれど、よさこいのようなリズミカルな部分もあって、今まであまり見たことがない踊りでした。
鹿が来た。
恐竜も来た。
ちびっ子太鼓連。可愛い!
「伝統集団」の班の皆さんは、古くから伝わる伝統的なさんさ踊りを披露。
伝統集団の踊りは、今まで見てきたものと違う動きもあって面白かったです。
まぁ、静止画じゃ全く伝わらんですけど。
そして、見続けること1時間半。終盤戦になると、前方で見ていた方たちが数グループ帰って行かれたので、車道よりの白線内の位置に移動することができました。
近い!見やすい!数メートルの違いだけど、全然違う。
物凄い派手なフロートに乗った集団登場。
株式会社山ちゃん建築、色々インパクトが凄い。
さんさ踊りは、コンテスト要素もあって、出場する参加団体が各日ごとに審査されています。
私が見学した8月3日、最優秀賞を獲られたのが「岩手県立大学さんさ踊り実行委員会」の皆さん。
どの団体も、もちろん素晴らしい演奏と演舞ではあったのですが、こちらの団体は、規模といい、太鼓・笛の音色、掛け声、踊りの統一感と迫力が、素人目で見ても素晴らしかったです。
ちなみに、「岩大さんさOBOG連」の団体もあって、そこもやはり際立ってました。
(OBOG連は「統一さんさ踊り大賞」という賞を受賞。)
大学の仲間たちと練習を重ねて、こういうお祭りに毎年参加できるの、楽しいだろうなー。青春だなー。
笑顔で踊る女子大生の皆さん、超可愛かったです。(感想がただのエロ親父)
パレードもそろそろ終わりに近づいてきました。
特別集団「吉希翔パレード」では、ミスさんさ踊りの方たちが再び登場。
ミスさんさ踊りの皆さん、可愛い。(ずっと感想がエロ親父。)
ラストから2番目は「おへれんせ」集団。
プログラムでこの名前見て、「おへれんせ」って何ぞや?と思って調べたら、盛岡弁で「お入りなさい」という意味だそう。
そして、トリを務める最後の団体「盛岡青年会議所」の団体には、一般参加OK!
みんなで踊ろうの!!の言葉通り、花車の後ろから来た踊り手さんたちは、一般参加の方たち。
2時間見続けていた、さんさ踊りの振り付け。
私に踊りのセンスとリズム感があれば、見よう見まねで踊りに参加できたと思いますが、そのような才能は全部母親のお腹に置いてきたので、どれだけ見続けていたとしても、動きは全く真似できません。踊りは完全に見る専。
(その置いてきたセンスを弟が継承したのか、彼は学生時代、楽器やダンスが趣味でした。)
結構皆さん上手で、やっぱり盛岡市民の方たちは、子供時代に運動会で踊ったり、習得する環境があるんですかね。
徳島出身の友達が、運動会で阿波踊り練習するって言ってて、普通に上手だったんですよね。
最後に大きな花車が通り、さんさ踊りのパレード終了!
途中で前方に移動はしましたが、2時間強立ちっぱなしだったので、膝がすっかり固まってしまい、歩きだしの数歩、めっちゃ痛かったです・・・
ホテルが近かったので、帰りの電車の時間を気にせず最後までパレード堪能できました。
周辺には、出店も結構出ていて、夜ご飯に何か買おうかなーとも思ったのですが、結局コンビニで購入。(旅先の8割、私の夜ご飯はコンビニorスーパー)
「サッコラ チョイワヤッセ」の掛け声が脳内リピートする中、旅の2日目を終えました。