東北3県夏祭り巡りの旅 1日目。
能代七夕「天空の不夜城」を見学するために、秋田県能代市へ。
バスケの街・能代でバスケミュージアムに訪れて、お祭りまでの時間を過ごしました。
夕方になり、徐々に人が集まって来てお祭りムードが高まります。
とりあえず、私はしばらくメイン会場の近くにあるイオンの椅子に座って、時間潰し・・・
能代七夕「天空の不夜城」について
「天空の不夜城」は、毎年8月2日・3日に開催される七夕行事。
公式HPによると、能代の地には、古くから城郭型灯籠を引き回す七夕行事があり、天保時代に名古屋城を模した城郭型灯籠を作ったところ、それが好評で、その後毎年のように作られるようになったそうです。
当時の燈籠の高さは17.6メートルありましたが、電線の普及と共に高さ制限がかかり、一時は7~8メートルの高さに。
ですが、電線地中化により再び大型の燈籠運行が可能となり、2013年に明治時代の高さと同じ17.6メートルの「嘉六-かろく-」が復活。
嘉六とは、名古屋城を模した城郭灯籠を初めて作った大工・宮腰嘉六さんから取られた名前。
そして、翌年2014年には、中世、能代をおさめた安東愛季(ちかすえ)に因んだ「愛季-ちかすえ-」が完成。
こちらがその「愛季」高さは24.1メートル!!
ほぼ25メートルプールです。クロールで15秒ぐらいかかります。(人による。)
その高さは、城郭型灯籠日本一だそう。
ただ、城郭型灯籠って、全国で他にどこで見られるんだろうか・・・?ピンと来ないですが、そんなことはどうでもいい。
高さはもちろんのこと、各段に描かれた図柄、色の鮮やかさも素晴らしいです。
運行前、スタート地点でスタンバっていた燈籠を自由に撮影できました。
ネットや本で見た不夜城は、ほぼ夜の写真ばかりだったので、昼間の明るい中で見ると、こんな色あいだったんだーと感動。
所々立体的で、鳥居や龍がデザインされています。
ちなみに、この灯籠の名前になっている安東愛季が居城とした、男鹿半島にある脇本城には、今年の春訪れていました。
なので「え?ちかすえ?誰?」とはならず、「あー、ちかすえさんね。あの絶景の場所に城を築いた」となれました。
知識や経験が増えると、色々なことが繋がっていく。
運行ルートをウロウロしながら、灯籠を見学
青森のねぶたや、秋田市内で行われる竿灯祭りに比べると、知名度は低いのか、人出はそれほど多くなかったです。
私が行ったのが平日の金曜の夕方だったので、翌日の土曜日はもっと混雑したのかもしれません。
あと、何てたってオリンピックで男子バスケットボールの予選第3戦、日本vsブラジルの試合日でしたからね。
みんなこの日はバスケ見て、翌日にお祭りに来たのかもしれない。
(能代の人は、みんなバスケ好きだという認識。)
17:15から、演舞などの前余興が始まりました。
有料席も設けられていたのですが、当日でもチケット販売していました。
正直、あまり売れてない感じがした・・・
ゆっくり座って前方で見れる利点は有料席にありますが、自由に動きながら見学したい&1時間以上立ちっぱなしでも足腰いけるぜ!っていう自分は、固定で見る有料席じゃなくていいな、と思いました。
このお祭りに限らず、全てにおいて。
地元のダンスチームや、よさこい等の演舞チームのパフォーマンスを見学し、終了後はまたまたイオンで休憩。このイオン、トイレあるし、食料調達できるし、活用させて頂きました。
灯籠の運行出発は、18:30ということで、18時過ぎにスタート地点付近に向かいます。
スタート地点は、先ほど紹介した燈籠が展示されていた場所。
運行ルートはそれほど長くないので、お祭りエリアは余裕で歩いて移動できます。
車道の近い場所には、座って場所取りしている方もおられましたが、歩道自体が広いので、ウロウロ動くのも苦労なくできました。
大型灯籠以外にも、小型の燈籠もありました。
スタンバイ中の「嘉六」(手前)と「愛季」(奥)
17時から交通規制は始まっていましたが、歩行者が運行ルートを歩くことまでは規制されておらず、普通に車道に入って写真撮影できました。
18時半が運行スタートってプログラムではなっていたのですが、18時過ぎには、灯籠が引っ張り出されていきました。
いつものごとく、雑なモザイクですいません。
地元の学生さんが、灯籠を引っ張っていました。頑張れ、頑張れ。
徐々に日が落ちてきていて、灯籠内の明かりも灯されています。
夕暮れの鱗雲と、灯籠。
き、綺麗じゃないかー!(一人で密かに感動)
「愛季」も登場。
灯籠の運行はゆっくりめ。そして、大型灯籠は2基だけなので、定点でずっと見るよりも、灯籠を追いかけて自分も移動した方が灯籠をずっと見られます。
最終的には、またスタート地点に戻っては来るけれど、それは2時間近く先のことなので。
ゆえに、ストーカーのごとく「嘉六」を追い回す私。
ライトアップされた不夜城の美しさに感動
屋根より高いのは、鯉のぼり。
街路樹より高いのは、不夜城の「愛季」
笛と太鼓の台車も合わせて運行していて、それらの音色と「わっしょい、わっしょい」の掛け声と共に、灯籠は運行していきます。
途中「もうちょっと引っ張って」「そこで一旦止まって」とかの指示の声も聞こえて来て、こういうのも現地鑑賞ならではだなーとライブ感を感じていました。
辺りが暗くなるにつれ、ライトアップされた灯籠が映えます。
ずーっと付け回していたら、運行が一旦休憩タイムに入りました。
ずっと引っ張ってる皆さんにも、休憩、必要ですもんね。
時刻は19時10分。
この後のプログラムとしては、
19:40 ふれあいタイム
20:20 整列、揃い打ち、点灯式
20:35 格納開始
となるのですが、私は能代駅19時36発の「リゾートしらかみ」で秋田駅に戻ることにしたので、ここらで駅に向かうことにしました。
そのあとの列車が、能代駅から秋田駅までの最終電車。
能代駅20:52発、東能代駅乗り換えで、秋田駅22:01着です。
完全に夜になった中、灯る城郭型灯籠の姿も見て、最終便で秋田駅に帰ろうと当初は予定していました。
ですが、夕暮れのまだうっすらと青い空の中で見る灯籠が、自分的に最高に綺麗で、これで満足してしまいました。
正直、ここからあと2時間近くは長いな・・・とも思いましたし、19:40からの「ふれあいタイム」では、灯籠の近くで写真を撮ったりできるようなのですが、十分近くで撮れたし。
ということで、太鼓と笛の音を聞きながら、お祭りエリアを離れます。
駅までは1キロちょっとなので、歩いても15分程度。
お祭りのメインルートを離れたら、駅に向かう道、ほぼ人がいなかった・・・
おまけ
秋田に来て思ったこと。
やっぱり、東北、大阪より涼しい!!
18時時点の、能代市の気温は28度。
一方、わが街、大阪市内はと言うと・・・
いや、18時で35度ってどういうことやねん。
この週末、大阪は連日38度で、東北に飛んで来てよかった、と心底思った次第です。