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城郭型灯籠日本一の高さ!能代七夕 「天空の不夜城」|2024年東北夏祭りめぐりの旅②

東北3県夏祭り巡りの旅 1日目。

能代七夕「天空の不夜城」を見学するために、秋田県能代市へ。

バスケの街・能代でバスケミュージアムに訪れて、お祭りまでの時間を過ごしました。

iechiko.hatenablog.com

夕方になり、徐々に人が集まって来てお祭りムードが高まります。

とりあえず、私はしばらくメイン会場の近くにあるイオンの椅子に座って、時間潰し・・・

能代七夕「天空の不夜城」について

「天空の不夜城」は、毎年8月2日・3日に開催される七夕行事。

公式HPによると、能代の地には、古くから城郭型灯籠を引き回す七夕行事があり、天保時代に名古屋城を模した城郭型灯籠を作ったところ、それが好評で、その後毎年のように作られるようになったそうです。

当時の燈籠の高さは17.6メートルありましたが、電線の普及と共に高さ制限がかかり、一時は7~8メートルの高さに。

ですが、電線地中化により再び大型の燈籠運行が可能となり、2013年に明治時代の高さと同じ17.6メートルの「嘉六-かろく-」が復活。

嘉六とは、名古屋城を模した城郭灯籠を初めて作った大工・宮腰嘉六さんから取られた名前。

そして、翌年2014年には、中世、能代をおさめた安東愛季(ちかすえ)に因んだ「愛季-ちかすえ-」が完成。

こちらがその「愛季」高さは24.1メートル!!

ほぼ25メートルプールです。クロールで15秒ぐらいかかります。(人による。)

その高さは、城郭型灯籠日本一だそう。

ただ、城郭型灯籠って、全国で他にどこで見られるんだろうか・・・?ピンと来ないですが、そんなことはどうでもいい。

高さはもちろんのこと、各段に描かれた図柄、色の鮮やかさも素晴らしいです。

運行前、スタート地点でスタンバっていた燈籠を自由に撮影できました。

ネットや本で見た不夜城は、ほぼ夜の写真ばかりだったので、昼間の明るい中で見ると、こんな色あいだったんだーと感動。

所々立体的で、鳥居や龍がデザインされています。

ちなみに、この灯籠の名前になっている安東愛季が居城とした、男鹿半島にある脇本城には、今年の春訪れていました。

iechiko.hatenablog.com

なので「え?ちかすえ?誰?」とはならず、「あー、ちかすえさんね。あの絶景の場所に城を築いた」となれました。

知識や経験が増えると、色々なことが繋がっていく。

運行ルートをウロウロしながら、灯籠を見学

青森のねぶたや、秋田市内で行われる竿灯祭りに比べると、知名度は低いのか、人出はそれほど多くなかったです。

私が行ったのが平日の金曜の夕方だったので、翌日の土曜日はもっと混雑したのかもしれません。

あと、何てたってオリンピックで男子バスケットボールの予選第3戦、日本vsブラジルの試合日でしたからね。

みんなこの日はバスケ見て、翌日にお祭りに来たのかもしれない。

(能代の人は、みんなバスケ好きだという認識。)

17:15から、演舞などの前余興が始まりました。

有料席も設けられていたのですが、当日でもチケット販売していました。

正直、あまり売れてない感じがした・・・

ゆっくり座って前方で見れる利点は有料席にありますが、自由に動きながら見学したい&1時間以上立ちっぱなしでも足腰いけるぜ!っていう自分は、固定で見る有料席じゃなくていいな、と思いました。

このお祭りに限らず、全てにおいて。

地元のダンスチームや、よさこい等の演舞チームのパフォーマンスを見学し、終了後はまたまたイオンで休憩。このイオン、トイレあるし、食料調達できるし、活用させて頂きました。

灯籠の運行出発は、18:30ということで、18時過ぎにスタート地点付近に向かいます。

スタート地点は、先ほど紹介した燈籠が展示されていた場所。

運行ルートはそれほど長くないので、お祭りエリアは余裕で歩いて移動できます。

車道の近い場所には、座って場所取りしている方もおられましたが、歩道自体が広いので、ウロウロ動くのも苦労なくできました。

大型灯籠以外にも、小型の燈籠もありました。

スタンバイ中の「嘉六」(手前)と「愛季」(奥)

17時から交通規制は始まっていましたが、歩行者が運行ルートを歩くことまでは規制されておらず、普通に車道に入って写真撮影できました。

18時半が運行スタートってプログラムではなっていたのですが、18時過ぎには、灯籠が引っ張り出されていきました。

いつものごとく、雑なモザイクですいません。

地元の学生さんが、灯籠を引っ張っていました。頑張れ、頑張れ。

徐々に日が落ちてきていて、灯籠内の明かりも灯されています。

夕暮れの鱗雲と、灯籠。

き、綺麗じゃないかー!(一人で密かに感動)

「愛季」も登場。

灯籠の運行はゆっくりめ。そして、大型灯籠は2基だけなので、定点でずっと見るよりも、灯籠を追いかけて自分も移動した方が灯籠をずっと見られます。

最終的には、またスタート地点に戻っては来るけれど、それは2時間近く先のことなので。

ゆえに、ストーカーのごとく「嘉六」を追い回す私。

ライトアップされた不夜城の美しさに感動

屋根より高いのは、鯉のぼり。

街路樹より高いのは、不夜城の「愛季」

笛と太鼓の台車も合わせて運行していて、それらの音色と「わっしょい、わっしょい」の掛け声と共に、灯籠は運行していきます。

途中「もうちょっと引っ張って」「そこで一旦止まって」とかの指示の声も聞こえて来て、こういうのも現地鑑賞ならではだなーとライブ感を感じていました。

辺りが暗くなるにつれ、ライトアップされた灯籠が映えます。

ずーっと付け回していたら、運行が一旦休憩タイムに入りました。

ずっと引っ張ってる皆さんにも、休憩、必要ですもんね。

時刻は19時10分。

この後のプログラムとしては、

19:40 ふれあいタイム
20:20 整列、揃い打ち、点灯式
20:35 格納開始

となるのですが、私は能代駅19時36発の「リゾートしらかみ」で秋田駅に戻ることにしたので、ここらで駅に向かうことにしました。

そのあとの列車が、能代駅から秋田駅までの最終電車。

能代駅20:52発、東能代駅乗り換えで、秋田駅22:01着です。

完全に夜になった中、灯る城郭型灯籠の姿も見て、最終便で秋田駅に帰ろうと当初は予定していました。

ですが、夕暮れのまだうっすらと青い空の中で見る灯籠が、自分的に最高に綺麗で、これで満足してしまいました。

正直、ここからあと2時間近くは長いな・・・とも思いましたし、19:40からの「ふれあいタイム」では、灯籠の近くで写真を撮ったりできるようなのですが、十分近くで撮れたし。

ということで、太鼓と笛の音を聞きながら、お祭りエリアを離れます。

駅までは1キロちょっとなので、歩いても15分程度。

お祭りのメインルートを離れたら、駅に向かう道、ほぼ人がいなかった・・・

noshirotanabata.com

おまけ

秋田に来て思ったこと。

やっぱり、東北、大阪より涼しい!!

18時時点の、能代市の気温は28度。

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一方、わが街、大阪市内はと言うと・・・
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いや、18時で35度ってどういうことやねん。

この週末、大阪は連日38度で、東北に飛んで来てよかった、と心底思った次第です。