えちこの旅ブログ

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【100名城】No.89 佐賀城(佐賀)

前回までの武雄温泉観光から佐賀繋がりで、以前訪問した佐賀城の回顧録です。

訪問日:2019年3月23日

佐賀城へのアクセス

・JR「佐賀」駅から徒歩約25分

・JR「佐賀」駅から、佐賀市営バスで約10分 「博物館前」または「佐賀城跡」すぐ

佐賀城の歴史

築城は1608年。

元々、戦国大名・龍造(りゅうぞう)氏の居城であった村中城を鍋島直茂・勝茂親子が拡張しました。

1726年の火災により、天守閣を始めとする多くの建物を焼失。その後、再建された二の丸は藩政の中心となるも、1835年の火災により再び焼失。

同年、10代藩主・鍋島直正は本丸再建に着手しました。

この本丸御殿は明治以降も、学校等に利用されていましたが、1957年までに鯱の門を除いて全て解体されてしまいました。

2004年に、本丸御殿が復元され、現在は佐賀城本丸歴史館として開館しています。

城内の見どころ

佐賀城本丸歴史館西門

先にご紹介した本丸御殿を復元した、佐賀城本丸歴史館。

の、入口となる西門。

この日、佐賀城訪問前に吉野ケ里遺跡を訪れていたのですが、思いのほか見どころたっぷりで、予定より長く滞在してしまいました。

佐賀駅に戻ってきたのは17:00。佐賀城本丸閉館18:00。

悠長に約2キロの道のりを歩いている暇はねぇ!と、佐賀駅でタクシーつかまえてお城までやってきました。

そして、降ろしてもらったのがたまたまこの西門前だったので、ここから入城。

日も傾いてきてます。夕日の中のお城も素敵よねー。

西側の石垣。

天守台跡

1726年火災で焼失した後、天守は再建されませんでした。

2019年春、最初の桜が見れました。

佐賀には「さが桜マラソン」出場を目的に訪れていたのですが、実際はかなーりちょい咲きで、ほぼ桜を見た記憶はありません・・・

スタート前に市長さんも「毎年、開花とタイミングが合いません。ちらほら咲く桜をお楽しみください」言うてました。

・・・じゃあ「桜マラソン」って名前変えた方がいいのでは。

佐賀城本丸歴史館

平成16年に再建された佐賀城本丸歴史館。

こちら、入館料はなんと無料でした。

2019年の情報なので、今改めて調べ直してみましたが、何と物価高騰が続く2024年現時点でも、まだ無料を継続されていました。

最後出るときに、募金というかたちでお金を入れる箱があり、そこに募金をした記憶があります。

一通り見たあとだと、この立派な建物を維持し続けてもらうためにも募金しなきゃ!という気持ちになるんです。ま、いくら入れるかはあなたのお心次第・・・

閉館まで1時間切っていましたが、意外と人いました。

明らかにランナーっぽい方も。マラソン大会前後にお城巡りすると、結構ランナーの方々に出会う確率高めなので、ランナーは城好きが多い気がします。

ちなみに、何で見ただけでランナーだと分かるかと言いますと、服装、スタイル、シューズ、これで大体分かります。(特に男性)

玄関入って、まずはどーんと続く北廊下。

復元された部屋のいくつかは展示室になっています。

江戸時代後期の礎石。

この図の、いっちゃん下の部分みたいです。

縁の下の力持ちの中の、縁の下の力持ち。

鍋島直正が建設した当時の柱。

材質は杉だそう。腐敗が激しい部分に新たに接ぎ木をして、再利用しているそうです。

何かさっきから微妙に写真が傾いていますが、気にしないでください。

こちらは、外御書院(大広間) 

最初に紹介した北廊下が、この向かって左側に位置しています。

当時、一之間から四之間と廊下を合わせると320畳もの大広間になったそうです。

こちらでは、佐賀藩の公式行事が行われ、1838年本丸完成披露の時には1000人の家臣が集まったそう。

でんぐり返し何回できるやろ。

右端に見えてる「からくりウィンドウ」という名のモニター。

ちょっと分かりにくいですが、広間にずらっと並ぶ家臣を見ることができます。

展示もゆっくり見たかったのですが、時間が押してるし、思っていた以上に広いし、スタッフのおじさんが歩いてるそばからガンガン窓閉めていくしということで、スピードアップでサクサクっと見ていきました。

歴史館を出て、再び外へ。

24ポンドカノン砲(複製)

鍋島直正は、1850年築地に反射炉を築き、日本で最初の鉄製大砲の鋳造に成功しました。

反射炉についての展示も歴史館にありました。

こちらは、1820年頃アメリカで製造されて幕末に輸入され、かつて東京の旧鍋島邸に置かれていたものを原型とする複製品。

鯱(しゃち)の門

1836年に建立され、当時の姿のまま残っています。

門の上に鯱が乗っているので、この名前。

天守の屋根の上でよく見る鯱ですが、このエビぞり具合、人間と照らし合わせて考えてみたら凄いポーズですよね。

上海雑技団みたい。

鍋島直正公像

本丸御殿を再建しただけでなく、近代化を進めたということで直正さんは「希代の名君」として歴史館でもフィーチャーされていました。

利用案内(佐賀城本丸歴史館)

  • 入園料:無料
  • 開館時間:9:30~18:00
  • 休館日:12月29日~1月1日

saga-museum.jp