三春滝桜を鑑賞後、臨時バス「滝桜号」に再び乗車。
バス停「三春町役場」で下車し、三春城のスタンプが押印できる「三春町歴史民俗資料館」へ向かいます。
三春城へのアクセス
・JR磐越東線「三春」駅から徒歩約30分
・三春駅から町営バスで約10分「三春町役場」下車 本丸まで徒歩約10分
(三春滝桜の開花シーズンしか滝桜号は運行していないので、それ以外の時期は町営バスの利用となります。)
三春城の城下町として発展した三春町には、今も歴史的建造物である神社仏閣が数多く残っています。
そして、有名な滝桜の他に、何と1万本もの桜があるそう。
三春の街中に咲く桜を巡るなら、今回私が利用した「三春町役場」バス停で下車後、周辺を散策するのがおすすめです。
桜やお寺巡りをしながらのんびりお散歩しつつ、駅までの約30分を歩いてみるのもいいと思います。
三春城の歴史
三春城は、1504年に田村義顕(よしあき)によって築城されたと伝わっています。
義顕が入城した朝、城の上空を鶴が舞ったことから、別名「舞鶴城」とも呼ばれています。
1590年、豊臣秀吉の奥羽仕置により田村氏は改易され、その後は蒲生氏や上杉氏の所領となりました。
1628年、三春に入った松下長綱により、三春城は近世城郭へと改修されます。
しかし、長綱は1644年発狂が原因で改易。(・・・長綱さんに何があったんでしょうか。)
一旦幕府に返上された後、秋田氏が三春城主となり、その後は明治維新まで秋田氏の居城となりました。
城内の見どころ&桜めぐり
三春町歴史民俗資料館
三春町役場バス停から、坂を上って約5分。
続100名城のスタンプの設置場所です。
資料館横には桜谷枝垂桜。
おぉ!滝桜より咲いてるじゃないか!!
資料館内では、三春町の民芸品や三春城、また三春藩士で、民権家の河野広中氏を始めとする自由民権運動に関する資料が展示されていました。
入館料は300円かかりますが、スタンプは入口入ってすぐの場所にあるので、入館せずとも押印だけすることも可能かと。
私は、入館して貸し切り状態で見学させてもらいました。
何せ、雨が降ってきたうえに、傘も持ってきていない。
なので、資料館で時間を潰したあと、再びバスに乗って三春駅まで戻る予定でした。
(家からは傘持って来ていたのですが、郡山駅で一旦ホテルに寄って荷物預けた際に、置いてきちゃったんですよね。「まぁ、大丈夫かー」と思って。全然大丈夫じゃなかったです。むしろ、旅中に雨が降ったのこの時だけだったので、ここで出番の無かった傘は、この後ただ邪魔な荷物になりました。)
が、資料館を一通り見学したのち外に出てみたら・・・
あれ?雨、上がってる。
ウェザーニュースアプリで雨雲レーダーを見ても、しばらく大丈夫そうなので結局三春城の本丸まで行ってみることにしました。
資料館周辺の桜。まだ見ごろではないけれど、これらが一斉に咲いたらさぞ綺麗なことでしょう。
お城坂
三春城の本丸へは、お城坂を上っていきます。
資料館からは7分程度の距離。
なかなかの急坂です。
ただお城坂の途中で、立派な枝垂桜を見る事ができました。
かなり満開に近い。(ピント合ってないけど。)
坂、上って良かったー。
お城坂、見下ろすとこんな感じ。
一気に上ると、ふくらはぎがパンパンになる角度です。
三春滝桜がメインで注目されていますが、この辺りの桜も十分立派。
週末とか、満開になればもっと人で賑わうのかもしれませんが、この時はだーれもいませんでした。
三春城跡案内マップにも、多数の桜の木々が描かれています。
愛姫生誕の碑
愛姫は、田村清顕の娘として1579年に三春城で誕生し、後に伊達政宗の正室となった方です。
その碑の前から、つづら折りになった道を通って本丸を目指します。
三之門跡
本丸
お城坂の麓から、10分ほどで本丸に到着。多少急坂な場所はありましたが、割とさくっと上れる山城でした。
本丸表門は、本丸の南側に建てられた二階建ての門だったようです。
本丸の桜。ちょろちょろと咲いていますが、お花見している方は皆無。
ここ本丸も、独り占めです。
本丸西端に建てられていた三階櫓跡。
この辺りからは、城下の三春町を眺めることができます。
空の部分、何か汚れてんのかなと思ったら虫でした。
人よりも虫に出会える確率が高い。山城ってそういう所。
城下の景色。
下山前に知ったのでやりませんでしたが、VRで在りし日の三春城を見ることもできたようです。
石碑があるこんもりした山の奥には、風呂場や台所などがあった跡地が広がっています。
が、時間の都合上そちらには行かず
本丸裏門跡の階段から下山。
帰りの階段も結構急です。
この階段を下りた付近に駐車場があったので、車で来られる場合は急坂のお城坂を上ることなく、車で本丸近くまで上がってくることができます。
桜を見ながら三春駅へ
ちょうどいい時間帯のバスもないので、三春駅まで歩いて行くことに。
2キロは近場です。
帰りの道中でも、所々で桜の木々を見ることができました。
滝桜ばかりが注目されている感ありますが(実際、私も調べるまで三春は滝桜1本勝負の街やと思っていました。)それ以外にも、立派な桜を至る所で見る事ができます。
薄曇りの空&私のカメラ技術がおそまつなせいで、桜の美しさが写真では伝えきれなくて残念です。
私にとって、あくまでも写真は記録の手段。
肉眼に勝るレンズは無いということで、己の眼球に風景を刻みつけておきました。
利用案内(三春町歴史民俗資料館)
- 入館料:大人300円 小中学生150円
- 開館時間:9:00~16:30(入館は16:00まで)
- 休館日:月曜日(祝日の場合翌火曜)、祝日の翌日、年末年始
※三春城は、入城自由
おまけ
この日は郡山駅近くのホテルに宿泊するため、三春駅から郡山駅に戻って来た後、駅構内の商業施設「エスパル郡山」にある「もりっしゅ」というお店で早めの夕ご飯。
(いつものごとく、移動に忙しくて昼ご飯は手持ちのプロテインバーで済ませていたのでお腹空いた。)
居酒屋さんですが、夜でも定食の提供をしていたのでお酒が飲めない私でも入りやすかったです。
旨とろにしん丼 1,030円。
子供の頃、家で母親がよく真空パックされた甘露煮を使ってニシン蕎麦作ってくれていたので、そのイメージで食べたら、このニシン、ふわふわで食感が全く違う!!
甘辛い味でご飯も進み、とても美味しかったです。ごちそうさまでした。
続100名城のスタンプ帳 公式ガイドブック