えちこの旅ブログ

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【世界遺産】吉野山・金峯山寺

世界遺産名:紀伊山地の霊場と参詣道

※和歌山・三重・奈良にまたがる3つの霊場「吉野・大峯」熊野三山」「高野山とそれらを結ぶ参詣道が登録されています。

 

※この記事は私が過去に旅行ガイドブックサイト『トリップノート』さんに投稿した下記サイトをベースにしています。

tripnote.jp

 

今回は、「紀伊山地の霊場と参詣道」の中で、「吉野・大峯」エリアで世界遺産に登録されている遺産の中から吉野山」「金峯山寺をご紹介します。

 

※同じ吉野エリアにある「吉水神社」「吉野水分神社」「金峯神社」の記事はこちら

iechiko.hatenablog.com

 

 

吉野山

奈良県吉野と言えば、桜の名所として有名です。私も10年以上前に桜の時期に行きましたが、それはそれはもの凄い人で正直桜を見た記憶よりも、ただ人混みの中歩いた記憶の方が強いです。

今回、久しぶりに訪れたのが2021年10月の頭。緊急事態宣言は開けていたのですがとにかく人が少ない。吉野山最高峰の青根ヶ峰を目指し、ひたすら坂を上り続けましたが、途中から人は全然おらず。山の中では皆無。人よりバッタ見た数の方が多かった。

 

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時期的なものなのか、コロナの影響なのか分かりませんが、でもお陰で世界遺産に登録されているような神社を独り占めできたり、マスクなしで快適に歩けたり、いい日帰り旅行となりました。

 

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吉野山は麓から順に「下千本」「中千本」「上千本」「奥千本」と呼ばれています。

私はロープウェイ吉野山駅」をスタートし、ひたすら歩いて上りましたがバスも通っています。山とは言えど、青根ヶ峰までの道筋はラスト40分ほどが未舗装の山道に入るだけで、ほぼ舗装道路です。そして、ルート上に世界遺産に登録された寺社があるので、参拝しながら上っていけます。

吉野山駅から青根ヶ峰までは、歩行時間大体2時間半です。(途中寺社に寄らず、真っ直ぐ目指した場合)

 

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なお、このルートは熊野古道の一つで、最も険しいルートと言われている「大峯奥駆道」の前半部分でもあります。

「大峯奥駆道」は、修験道の開祖・役行者が開いたとされる道で、吉野から熊野まで約170キロ。標高2,000メートルの山を踏破する厳しい道です。山上ヶ岳一帯は今なお女人禁制。

「大峯奥駆道」自体も参詣道の一つとして世界遺産に登録されています。

 

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途中にある花矢倉展望台

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桜の季節には、山全体の桜の景色を見ることができますが、緑は緑でいいじゃないか。

 

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金峯神社の境内から、青根ヶ峰へと続く道。

 

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前半は石畳で、後半未舗装になっていきます。(金峯神社までは全部舗装道路です。坂は結構急峻ですけどね。)

 

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途中木々が伐採されているエリアがあって、見晴らしはよくなっています。

 

写真撮影忘れてしまったのですが、この先に「従是女人結界」の碑があり、そこが青根ヶ峰へ行くルートと大峯奥駆道の分岐点になります。

青根ヶ峰は、大峯奥駆道のルートからは外れています。)

 

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吉野山最南端にして、最高峰の青根ヶ峰。標高858メートル。ご覧の通り見晴らしは一切ありません。頑張って上って来てこれだとがっかりするかもしれませんが、山の上が見晴らしがいいなんて誰が決めたのさ。

 

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私はこの札眺めながら、ベンチ座ってエネルギー補給のためのグミもぐもぐして速攻下山しました。

最高峰に来た。単なる自己満足。それでいい。

金峯山寺

金峯山で修業をした役行者が、金剛蔵王権現を感得し、その姿を山桜の木に彫刻して山上ヶ岳の頂上と吉野山に祀ったことが金峯山寺の始まりと伝えられています。

ロープウェイの駅から上っていくとまず金峯山寺の総門である黒門があります。

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続いて、銅製の銅鳥居(かねのとりい)

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仁王門

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鳥居からしばらく行くと、本堂(蔵王堂)の北側に位置する仁王門があります。

創建年代は不明ですが、門の左右に安置されている金剛力士像が1339年南都仏師の康成の作であることから、同年代である南北朝時代の再建とされています。

現在、仁王門は解体修理工事のため通り抜け不可。金剛力士像も不在です。

修理期間中、金剛力士像は奈良国立博物館で特別展示されています。造立以来、この吉野の地を離れるのは初めてなんだそう。

初めてのおつかいならぬ、初めての博物館。楽しんでおられますかね。本堂拝観したら割引チケットもらったんで期間中に行こうかなと思ってます。

門から出てる金剛力士像を見れるというのも貴重なので。

 

本堂(蔵王堂)

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こちらも2021年10月時点、防災施設整備工事のため足場に囲われておりました・・・

(リサーチ不足で行く方が悪いんだが、こんなんばっか・・・)

安土桃山時代の再建ではありますが、非常に立派な外観で、高さ34メートル、四方36メートルのサイズは、木造建築としては東大寺の大仏殿に次ぐ大きさ。

内部の拝観は可能なので、拝観料(800円)を支払い中に入ったんですが、入った瞬間腹痛に襲われダッシュで出てくる羽目になりました・・・(何やってんだかホンマ)

 

本尊は秘仏なのですが、特別開帳で拝観することができます。

今年は10月22日~11月30日の間特別ご開帳が行われていました。

真っ青の金剛蔵王大権現3体のお姿を、ぜひ一度は生で拝観したいなと思っています。

アクセス

近鉄吉野駅からロープウェイ「千本口駅」へ(徒歩約2分)

ロープウェイ「千本口駅」から「吉野山駅」(約5分)

 

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