※和歌山・三重・奈良にまたがる3つの霊場「吉野・大峯」「熊野三山」「高野山」とそれらを結ぶ参詣道が登録されています。
※この記事は私が過去に旅行ガイドブックサイト『トリップノート』さんに投稿した下記サイトをベースにしています。
今回は、「紀伊山地の霊場と参詣道」の中で、「吉野・大峯」エリアで世界遺産に登録されている遺産の中から「吉水神社」「吉野水分神社」「金峯神社」をご紹介します。
吉水神社
金峯山寺からは徒歩2分程度で鳥居に到着します。
もとの名は「吉水院」と言い、役行者が創建した修験道の僧坊でした。
明治時代に神仏分離が行われた際、後醍醐天皇の南朝の皇居であったことから「吉水神社」に改称されました。
その前の時代には兄の源頼朝に追われた義経が、静御前や弁慶と共に身を潜めたり、安土桃山には豊臣秀吉が行った盛大な花見の本陣となるなど、歴史の舞台となった場所でもあります。
後醍醐天皇、天皇の忠臣であった楠木正成、吉水院宗信法印を祭神としています。
こちら参拝作法が一般的な神社と異なっています。通常「二礼・二拍手・一拝」が参拝作法ですが、吉水神社は「二礼・十七拍手・一拝」です。
しかも、「十七拍手」のリズムも四拍手×4回+一拍手。
人生で初めて四・四・四・四・一拍子のリズムを初めて奏でました。
(最後の一拍手のおさまりがどうも悪くなるんですが、私だけでしょうか。。)
日本最古である書院は拝観可能。(拝観料600円)
「義経潜居の間」や「後醍醐天皇玉座」、また先に挙げた源義経や後醍醐天皇ゆかりの品々の展示など見ごたえありです。
吉野水分神社
はい、突然ですがここでクエスチョン。こちらの神社何て読むでしょう。
正解は「よしのみくまりじんじゃ」です。
水の配分を司る天之水分(あめのみくまり)大神を主祭神としています。
「みくまり」が訛って「御子守(みこもり)」となり、子宝の神様として信仰をあつめています。
何かイメージとして「神様が水をくみまくりながら、子守してる」って覚えておけばいいかと。(いいのか)
以前来たときは桜目当ての観光客でごった返してたんですが、この日は独り占め。
ガヤガヤしてたときと全然雰囲気が違って、静まり返ったこの神社の雰囲気凄く好きでした。
豊臣秀頼によって再建された社殿は「コの字」型に配置されています。
御朱印受付は、ノートが一冊置いてありました。
住所と名前書き込んでお金入れたら、後日発送しますというスタイル。
個人情報丸出し・・・
金峯神社
今回紹介したお寺・神社の中では一番上の奥千本に位置する神社です。
ここに来るまでも十分坂道なんですが、この鳥居くぐってからもなかなかの急坂です。
(鳥居の近くまではバスで来ること可能です)
鳥居におもいっきり「修行門」って書いてますもんね。
楽して利益得ようと思うなよ、という神様からのメッセージなんだと思います。
吉野山の地主神である金山毘古命(かなやまひこのみこと)を祭神として祀っています。
また、前回のブログでご紹介しましたが、この神社の中を大峯奥駆道が通っており、途中分岐点で分かれると、吉野山の最高峰である青根ヶ峰に行くことができます。
「吉野・大峯」エリアではあと「大峰山寺」が構成遺産として登録されてるんですが、こちらは女人禁制の大峰山山上ヶ岳の山頂にあるということで、私はどう頑張っても参拝不可能。
ということで、複数のエリアに分かれた構成遺産で成り立っている「紀伊山地の霊場と参詣道」の「吉野・大峯」エリアは制覇できました!!
参詣道は「熊野参詣道」の中辺路しか歩いておらず、今年小辺路と呼ばれるルートの一部を歩こうかと考えてたんですが、夏頃からずーっとランニングで痛めた足が治らないんで、断念しました・・・
(原因不明で病院2回行ったからね。結局、筋力バランスと走り癖の問題であろうという、医学ではどうにもできない結果をもらい絶賛筋トレ強化中・・・)
高野参詣道も歩いてみたい。時間はかかるかと思いますが、じっくり今後まわっていきたいと思います。
アクセス
ロープウェイ「千本口駅」から「吉野山駅」(約5分)
●吉水神社 吉野山駅から徒歩約15分
(または吉野山駅からバス「奥千本口」下車)