世界遺産名:紀伊山地の霊場と参詣道
※和歌山・三重・奈良にまたがる3つの霊場「吉野・大峯」「熊野三山」「高野山」とそれらを結ぶ参詣道が登録されています。
熊野那智大社
熊野那智大社について
熊野本宮大社、熊野速玉大社と共に熊野三山のうちのひとつ。
熊野那智大社の主祭神は熊野夫須美大神(イザナミノミコト)
縁結びや心願成就のご利益があるとされています。
元々は青岸渡寺と一体でしたが、明治維新の神仏分離令を機にそれぞれが独立しました。それゆえ、青岸渡寺と熊野那智大社は同じ敷地内、非常に近い位置に建立しています。
※青岸渡寺の記事はこちら。
※熊野本宮大社の記事はこちら。
拝殿
絶賛修繕中。
2017年11月から2019年4月まで、創建1700年の記念事業として改修が行われていました。
行ったのは2019年2月。あと少し待てばよかったのに。
ちょっと調べたら分かることです、このご時世。なぜ調べんかったかね。
メインの目的だったのが、西国三十三所一番札所の青岸渡寺だったので、そこまでちゃんと熊野那智大社についてリサーチしてなかったんですよね。
改修中ではありましたが、中入って参拝自体はできました。
御縣彦社(みあがたひこしゃ)
拝殿の左隣にあるのが、八咫烏を祀った御縣彦社(みあがたひこしゃ)です。
熊野権現の使いである3本足のカラス。
那智の浜にたどり着いた神武天皇を、大和国(現在の奈良県橿原市)まで道案内したと言われています。
サッカー日本代表のシンボルとしても有名ですよね。
余談ですが、カラスは超頭良くて、ひどいことした人間覚えて仕返しに来ると聞いたので、逆に愛想よくしてみようと道で出会う度、心の中で「おはよう」って声掛けしてます。(気づくか)
納経所では、那智大社だけではなく御縣彦社の御朱印もいただけます。
那智の滝
那智の滝をご神体としている飛瀧(ひろう)神社の鳥居をくぐります。
この階段を降りると(降りてから振り返った写真)
目の前に
日本三大名滝の一つ、那智の滝。
(ちなみに、日本三大名滝の残り二つは、栃木の「華厳の滝」と、茨城の「袋田の滝」です)
落差133m、銚子口の幅13m、滝壺の深さ10m。落差は日本一です。
那智の滝についての成り立ちがこちら。
一応、高校で地学専攻してたんですが(ブツブツ恐怖症ゆえ、生物の資料集とか鳥肌&発狂寸前で見れないという理由で)地質学についての知識はほぼありません。ちゃんと学べばきっとゆくゆく役に立ったことが沢山あったであろう高校時代。
もう一度戻れるなら、もっとちゃんと勉強しよう!ノストラダムスの大予言も当たらなくて、1999年に人類滅亡しないし!って思うけど、多分自分という人間である限り、戻っても同じ人生歩むんでしょうね。(って同じようなことブログのプロフィールにも書いたな。)
過去をどれだけ憂いても戻れることはないので、前を向いて生きていこう。
と、滝を見ながら思ったとか、思ってないとか。
そして、この飛瀧神社のすぐ近くにバス停「那智の滝」があります。
帰りはそこから紀伊勝浦駅行きのバスに乗りました。(「那智の滝」バス停から紀伊勝浦駅までは約25分)
待ってる間、冷えた体は相変わらず寒かったんですが、ふと気づいたことがあります。
「あ、風がやんでる」
来る途中、物凄い強風だったのに、このバスを待っている数分間、見事に風が止まってたんです。
なので、じっとしてても「無理!寒い!無理!」ってこともありませんでした。そして、とにかく静か。
1~2組だけ神社に入っていく方はいましたが、その方たちの姿が見えなくなると周りには何も音がなく。
木々が音を吸い取ってしまったかのようでした。まさに「シーン」っていう状態。
日常、とにかく音に囲まれて生活してるので、滅多にない静けさの中、なんか神聖な気持ちに浸ることができました。
アクセス
最寄り駅:JR紀伊勝浦駅
JR天王寺駅から特急「くろしお」で約4時間
青岸渡寺とアクセス方法は同じなので、先の青岸渡寺のブログをご参照ください。
大門坂~那智山の間をフリー乗降できる割引乗車券もあります。(1,100円)