大阪市内の桜の名所の一つ、造幣局の桜の通り抜けに久々行ってきました。
多数の珍しい桜が見られる通り抜けは、ソメイヨシノ一色で彩られるお花見スポットとは、また違った景色が広がります。
なお、今年の通り抜けは4月11日までだったので、既に終わってしまっております。
終了ギリギリに行ったので、期間中のブログ投稿はできませんでした・・・
桜の通り抜け 南門入口までのアクセス
地下鉄・京阪「天満橋」駅から徒歩約15分
天満橋駅を出た後、その名も「天満橋」を渡ります。
桜は綺麗ですが、水が超汚いです。この川がもっと綺麗なら、絶景度が5割増しぐらいになると思う。
造幣局の桜の通り抜けについて
「通り抜け」の歴史は古く、始まりは明治16年。
造幣局の桜は、明治の初めに藤堂藩の蔵屋敷から移植されたもの。品種が多く、他では見られない珍しい桜もありました。
そんな桜を、当時の造幣局局長・遠藤謹助さんが「職員だけで楽しむのはもったいない!大阪市民の皆さんにも楽しんでもらおう!」と発案したのが始まり。
遠藤さんの粋な計らいのおかげで、141年経った今なお、我々も造幣局に咲く美しい桜を楽しむ事ができています。
今年の通り抜けの期間は、4月5日(金)~11日(木)
例年1週間程度と、期間は短いです。
拝観料は無料ですが、近年の通り抜けで一点注意すべきこと。
インターネットによる事前申し込みが必須となっております。
申し込みを行うと、メールでQRコードが送られてくるので、それを入場時に見せる必要があります。
以前は、自由に入ることができたのですが、恐らくコロナ渦以降このようなシステムになったかと。
混雑防止のために、今後もこのシステムは継続されるような気がします。
天満橋駅付近から「事前申し込みをした方しか、ご入場いただけません」とアナウンス&プラカードでやたらに注意喚起していました。
それでも、入口で「これ、事前予約いるんですか?」って言っている人いた・・・
本当に注意が必要な人には、どれだけやっても伝わらないのよ。残念ながら・・・
通り抜けの名の通り、南門入口から北門入口に向けて、全長560mの道を一方通行で歩きます。北門からは入ることができないので、ご注意を。
南門入口
まるで桜の博物館 珍しい桜の木々がずらり
今年の桜は、141品種340本!
大阪城公園を始め、大阪市内を彩る桜は大体ソメイヨシノなのですが、ここでは珍しい桜に沢山出会えます。
ただ、141種もあれば咲く時期が異なるため、既に散りかけの桜・満開の桜・まだ蕾の桜と状態も色々。1週間毎日来ても、日々開花状況が異なる桜を楽しめるかもしれません。
訪れたのは4月10日。この日にちょうど見ごろで、私が気に入った桜をご紹介していきます。
糸括(いとくくり)
鬱金(うこん)
黄色の桜なんて珍しい!
名前は、花がウコンの根の色に似ているところから付けられているそうですが、「憂鬱」の「鬱」の字が使われているのが、ちょっと後ろ向きではないかと。
「雨金」とか「羽金」とかが、字面的に美しいのでは?と思うのですが、どうでしょう?(と言われても)
妹背(いもせ)
祇王寺祇女桜(ぎおうじぎじょざくら)
大提灯
一葉(左)&奥都(右)
紅時雨
朱雀(しゅじゃく)
「すざく」じゃなくて「しゅじゃく」
・・・言いにくい。
松前薄重染井(まつまえうすがさねそめい)
「新品種」だそうです。今なお進化を続ける桜。私も見習おう。
駒繋(こまつなぎ)
松前紅紫(まつまえべにむらさき)
大手毬
通り抜けでは、毎年「今年の花」というのが選ばれており、今年は「大手毬」
あまり咲いていなくて、隣の桜の方が人だかりできていました。
ただ、出口付近にも大手毬の木はあって、そちらは満開に咲いていました。
法明寺(ほうみょうじ)
今年の桜「大手毬」の横で、一際目立っていた桜。
例えるなら、今年のM-1、優勝したコンビよりも、むしろ準優勝したコンビのネタの方がインパクトあったよね、みたいな状態。
蘭蘭(らんらん)
パンダみたい!って思ったら、本当に
北海道松前の子供達が上野動物園のパンダ「蘭蘭」の死を悼んだことと、花が密集して咲き、その付き方がふくよかでパンダの毛並みに似ていることからこの名が付けられました。
だそうです。(通り抜けHPより)
事前予約で人数制限はされていますが、この人出。
御殿匂(ごてんにおい)
雨宿
日暮(ひぐらし)
麒麟(きりん)
舞姫
「石炭をば はや積み立てつ」
夕暮
造幣博物館は、桜の通り抜け期間中は休館です。
幸福
名前がいいですね。待ち受けにしたら、幸福になれるとか、なれないとか。(知らんけど)
春日井(かすがい)
奈良の春日山の麓に咲いていた桜だそう。同郷やん。
染井吉野
馴染み深い桜、ソメイヨシノの木もありました。
通り抜けでは、この1本しかないみたい。
黄桜(きざくら)
♪カッパッパ~ ふっふっふ~♪(うろ覚え)
江戸
「江戸に多く植栽されていた」とのことですが、今も東京には多く咲いているんでしょうか?
560mの道のり。左右に咲く多種多様の桜を見て、撮影して、かかった時間は約40分。
全ての木に、ちゃんと品種名がかけられているので、個性豊かなそれぞれの名前を素人でも分かるようになっています。
中には品種の説明書きがある木もあるので、その桜の歴史も知ることができます。
単なるお花見だけでなく、こんな桜があるんだ!こんな名前なんだ!と色々な発見もできる桜の通り抜け。
公式HPには、品種の一覧表があるので、これを見ればあなたもきっと桜博士になれるはず。