先月、GW明けに茨城へ行ってきました。
一番の目的は、坂東三十三所の札所巡り。
今回は2か所の札所と、それに合わせて周辺の観光スポットを周ってきました。
まずは、タイトルにもある通り二十六番札所の清滝寺をご紹介します。
清滝寺へのアクセス
坂東の札所の中には、公共交通機関でアクセスするのが困難な場所がいくつかありますが、清滝寺もその中の一つ。
最寄り駅はJR常磐線土浦駅なのですが、そこから清滝寺までは約12キロの距離があります。
そして、この区間を走るバスはありません。
・・・走るか?
と、一瞬考えましたが、サイクリングの街・土浦。
駅周辺でレンタサイクルが可能です。
ということで、自転車で片道約12キロの距離を走ることにしました。
(タクシーで行くことももちろん可能ですが、可能な限り公共交通機関と己の足で回ることを目標としているので、今回の選択肢となりました。)
今回私がレンタサイクルを利用したのがこちらの「土浦まちかど蔵『大徳』」
土浦駅から徒歩で約10分ほどの場所にある観光案内所&お土産屋さんです。
土浦駅直結の駅ビル「プレイアトレ土浦」内にも「りんりんスクエア土浦」というレンタサイクルできるショップがあるのですが、そちらで借りられる自転車の種類がロードとかクロスとかのスポーツバイクでした。
今回私、サイクリングを楽しみたい訳ではなく、あくまで移動する手段として自転車を借りたいだけなんです。
ハンドルの前に、荷物カゴ必要なんです。
ということで、こちらの施設で前かごつきのシティサイクルをレンタルしました。
ノー電動の変速機付き。
1日レンタル料1,000円でした。
長距離乗るので電動でも良かったかもしれないな、と帰り道に思いましたがあとの祭り。
(ちなみに、電動自転車は3,000円。)
前半はナショナルサイクルルートにも認定されている「つくば霞ヶ浦りんりんロード」を走ります。
全長約180キロあるサイクルロードの一部が、清滝寺までのルート上にあります。
「まちかど蔵」を出てから、続100名城の土浦城(後程行きました。)の横を通過し、国道125号線へ。
しばらく走ると、りんりんロードの案内板が見えてきました。案内に従って左折。
ここからサイクリングロードがスタートです。
私、一瞬だけですが自転車を趣味で始めようと思ったこともありました。
これ以上趣味を増やしても、中途半端になるだけだと思ってやめましたが。(あと、本格的に始めるにあったての自転車が高価すぎて・・・)
このようなサイクリングロードを走ってみたいと思っていたので、ちょっとワクワクします。
漕いでいるのは、めっちゃママチャリですが。ガードレールに自転車のデザイン!可愛い!
ひたすら真っ直ぐの平坦な道。
時折、交差する道から車が来ることがあるので注意は必要ですが、たまーにしか人も歩いておらず、独占して走ることができるので、かなり快適です。
週末はチャリダーさんが沢山走っているのかもしれませんが、この日は平日だったこともあり、数人とすれ違った程度でした。
皆さん、本格的なサイクルウェアとスポーツバイク。
一方、荷物をカゴに乗せたママチャリで走る私。完全に一人だけ買い物帰りおばさんです。目の前に見えるは筑波山(のはず。)
りんりんロードに入ってから約30分。
清滝寺の案内板がありました。
道のりは残り半分ほど。ここから快適なりんりんロードを外れ、一般道へ入ります。
その前に、先ほどの分岐点の少し先に「藤崎休憩所」という場所あったので、こちらで休憩タイム。
りんりんロードには、このような休憩所&お手洗いスポットが何か所かありました。
「プレイアトレ土浦」内のパン屋さんで買ったパンで遅めのランチを取り、エネルギーチャージをしてから再出発!!
このあとの道のりはGoogleマップ先生頼り。
割とアップダウンも多く、時には車道横のほっそい道も通らねばならず、自転車専用ロードがいかに快適だったかを思い知らされました。新治グラウンド前を通過。
この写真ではたまたま1台しか写っていませんが、車通り(特に大型トラック)が多い道。
怖すぎるし、誰も人歩いていないので、このほっそい歩道を走りました。
ここはまだマシなんですが、ほぼ使われていないのか、道を覆うぐらい草が進出しているような場所もあって、歩道は歩道で走りにくかったです。
清滝寺までの道、なかなかハードや・・・ようやく清滝寺の看板!
ここまで1時間10分ぐらいかかっています。(途中の休憩時間込み)
清滝寺まであと少し。
最後の最後が上り坂で、やけくその立ち漕ぎでようやく清滝寺に到着
階段下はさすがに邪魔だな、と思い駐車場(そこまでがまた上り坂・・・)の端っこに停めさせてもらいました。
1時間以上自転車漕いだので、とっても疲れたよ・・・やはり慣れない運動は体に堪えます。
清滝寺の歴史
寺伝によると、607年に推古天皇の勅願で、聖徳太子作の観世音像をお寺の背後の山(竜ヶ峰)に安置したのが始まりと伝えられています。
その他にも、行基が観音像を造り安置した説を始め、開創にまつわる伝承が複数残っているようです。
大同年間(806年~810年)に徳一上人によって山の中腹に移され、その後現在の地に観音堂が建てられました。
室町時代、戦火により焼失してしまいましたが、江戸時代の元禄年間(1688~1704年)に再建し繁栄を取り戻しました。
明治期に衰退した後は、無住の状態となってしまいましたが、地元の方々によって支えられてきました。
しかし、昭和44年の不審火により仁王門を除いた建物が焼失。
昭和52年に本堂が再建されましたが、今なお寺は無住のまま。
納経所は地元の方がボランティアで対応されています。
境内案内
石段の横には、不動尊を祀った小さな祠。
仁王門
昭和44年の火災で焼失を免れた仁王門。
天保年間(1830~1844)の建立。


左右に並ぶ金剛力士像は、1818年の造立だそうです。
仁王門を抜けて、更に階段。
階段を上がると、正面に本堂。
右手側に鐘楼。
昭和の火災時に、本堂に安置しており炭化してしまった獅子像。
前掛けも、地元の方の手作りでしょうか。可愛いです。
弘法大師堂
お大師さんにご挨拶。
本堂
火災後、昭和52年に再建された本堂。
本堂には、箸袋みくじが売っていました。
お箸付きで200円は安い!と思いましたが、今年に入って何度もおみくじ引きまくっているので、ここではやめておきました。
別に、年に何度も引くことがダメとかはないと思うんですけど。
本堂再建記念の碑。
納経時間はこちらの通り。
12~13時の1時間はお昼休みなので注意が必要です。
御朱印書きをする方は何人かいるみたいで、大阪から来たことを告げると
「俺が担当する日は遠方の人、多いんだよな~」っておっしゃっていました。
とても気さくな方で、御朱印を書いてもらっている間も色々とお話させてもらいました。
私、神社仏閣を割と多く巡っている方だと思いますが、このように地元の方がボランティアで御朱印を書いてくださるお寺は初めてなので、ちょっと新鮮な経験でした。
参拝と納経を終えたので、後はまた12キロの道を自転車漕いで来た道を戻ります。
帰り道
帰りも半分は一般道を走り、途中から再びりんりんロード。
来た道を戻ればいいだけなんですが、方向感覚がポンコツ過ぎて、途中道が分からなくなり、行きとは違う道からりんりんロードに突入。
あー、やっぱりこの道が運転しやすいわー。
帰りも休憩スペースで小休憩。
普段、自転車なんて全然漕がないくせに往復20キロ以上もの距離を急に漕いだもんだから、膝が痛くなりました。
スマートウォッチのガーミンを自転車モードにして計測したところ、時速10キロぐらいで走っていたようです。
私、先日のハーフマラソン、1キロ5分44秒ペースで走っていたんですよね。
・・・チャリより走った方が速いやないか。
利用案内
- 拝観料:無料
- 納経受付時間:9:00~17:00(4~10月)9:00~16:00(11~3月)
今までの坂東三十三ヶ所巡礼の記事はこちら。