※東照宮、二荒山神社、輪王寺に属する103棟の建造物群とその周辺の自然が登録されています。(登録年:1999年)
栃木1週間旅行の初日に中禅寺湖エリア&日光の社寺観光を行ったものの、時間の都合で行きたかった場所全てに行けなかった私。
旅のスケジュールを急遽変更し、4日後再び日光の地へ戻ってきたのでした。
前回までに訪れた日光の社寺の記事はこちら。
日光山輪王寺へのアクセス
JR/東武日光駅から東武バス中禅寺湖行きで約4分「神橋」下車徒歩約5分
または世界遺産めぐりバスで「総合会館前」下車徒歩約4分
4日ぶりに訪れた日光。めちゃめちゃいい天気。
前回来た時は往復共にバスに乗ったので、今回は駅から社寺のあるエリアまで、歩いて行ってみることにしました。
この2日前、ものすごく気温が下がったためか、山頂には雪が積もっています。
日光で有名な金谷ホテルベーカリーの神橋店。前回来た時、パン買って帰ろうかと思ったら夕方にはほぼパンなかった・・・
前回とは違う道を通ってみようと「表参道」の石標識がある道を選択。
勝道上人之像
日光山を開いた僧 勝道上人。
このあと、駐車場の入口から入って、宝物殿前の道を通ったため、門をくぐることなく境内に到着。
日光山輪王寺とは
奈良時代に、上で紹介した勝道上人が日光山を開いた際建てられた四本龍寺が輪王寺の始まりとされています。
日光=東照宮というイメージが強いですが、東照宮が江戸時代に建立されたのに比べ、こちらの輪王寺と二荒山神社は、奈良時代から山岳信仰の社寺として創建されたもので、東照宮よりもずっと長い歴史があります。
元々は、神仏習合の考えのもと、神道と仏教を融合させた霊場として栄えましたが、明治の神仏分離令により、現在の二社一寺の形になりました。
境内
日光の拝観券は色んなパターンがあります。今回は「三仏堂・宝物殿セット」券(500円)を購入。三仏堂単体で400円なので、100円プラスするだけで宝物殿&逍遥園(庭園)を見ることができます。
「大猷院」も含んだチケットもあり、全てに行くのであれば全部込々チケットがお得。でも、4日前に大猷院は行ったからね。
三仏堂(重要文化財)
日光山内で最大の木造建築。創建は平安時代で、現在のお堂は江戸時代徳川家光によって立て替えられました。また、2019年に50年ぶりの大修理が完了。
全国でも珍しい天台密教形式の御堂で、日光山の総本堂でもあります。
堂内には、高さ7.5メートルの日光三所権現本地仏(馬頭観音・阿弥陀如来・千手観音)と東照三所権現本地仏(薬師如来・阿弥陀如来・釈迦如来)が祀られています。
日光三所権現本地仏の三仏は、それぞれ日光三山と同一視されており、馬頭観音が太郎山、阿弥陀如来が女峰山、千手観音が男体山を表しています。
修理から3年しか経っていないため、仏像の輝き具合も際立っています。お堂に入って来る人来る人、見上げて思わず「おぉ」って声が漏れるほど。
また、2023年2月3日まで、秘仏の鎮将夜叉尊が9年に一度のご開帳。
こちらは非常に小さい仏さんでした。
このあと、三仏堂の出口から大護摩堂までお寺の方が色々説明をしながら案内をしてくださいました。
大護摩堂
三仏堂の裏手にある建物。1日5回の護摩祈祷が毎日行われています。
お寺の方の説明が終わったあと、何らかの商品を紹介されて「この機会にぜひ・・・」というのがどうも日光のよくあるパターンのようで、ここでは数珠の紹介がありました・・・買わんけどな。
相輪塔
高さ16メートルの仏塔で、徳川家光の発願により天海が建立しました。
当初は、東照宮の奥院鬼門に建立されましたが、地震のため現在の二荒山神社に移築され、さらに神仏分離令により明治14年この場所に移されました。
逍遥園
宝物殿(内部撮影禁止のため、写真はなし)を見学したあと、その隣にある逍遥園へ。
江戸初期の庭園で、茶人の小堀遠州の作と伝えられています。
南天の実かな?小さい頃、食べると美味しそうだなとずっと思ってた。
冬の日本庭園は、木々の葉っぱも落ちて少し寂し気な感じがしますが、私は案外この渋めの枯れ親父を連想させる庭園の雰囲気も好きです。(だからと言って、別に枯れ親父フェチとかじゃないですよ。てか、枯れ親父フェチって何だ?)←あんたが言うたんや。
利用案内
- 拝観料
①三仏堂・大猷院・宝物殿セット券
大人1,000円 小・中学生500円
②輪王寺券(三仏堂・大猷院)
大人900円 小・中学生400円
③三仏堂・宝物殿セット券
大人500円 小・中学生300円
- 営業時間
4月~10月:9:00~17:00(受付は16:30まで)
11月~3月:9:00~16:00(受付は15:30まで)
- 無休
おまけ
輪王寺三仏堂を拝観したあと、日光東照宮宝物館へ。
入ったときは、遠足だか修学旅行だかの小学生集団がいて、大賑わいだったんですが、しばらくしてその子達が出ていくと一気に人がいなくなりました。
(二社一寺拝観をメインにすると、なかなか宝物館まで見る時間はないからか人は少なめ。そのおかげでゆっくりじっくり展示品が見れました。)
内部では、徳川家康ゆかりの品々が展示されています。実際に乗っていた籠や、着用していた甲冑、刀剣などなど。来年の大河の主役の愛用品を身近で見ることができます。
なお、陽明門のバーチャルリアリティー映像や、家康の生涯を描いたアニメが見られる東照宮シアターは、コロナの影響で現在休止中。
だったら、入館料の1,000円ちょっと安くしてよ・・・って思った私はケチ臭いのかな・・・