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1400本の松が圧巻の特別名勝「栗林公園」|2024年四国バースデイきっぷの旅⑥

四国バースデイきっぷを使って、3日間四国をまわり、最終日の夜に高松駅に到着。

(私が今まで見た中で)日本一笑っている駅、高松駅。

そのまま1泊して、翌日は高松観光の定番スポット「栗林(りつりん)公園」に訪れました。

栗林公園へのアクセス

・JR「栗林」駅から徒歩15分

・JR「栗林公園北口」駅から徒歩3分

・ことでん「栗林公園駅」から徒歩7分

・栗林公園前バス停から徒歩1分

多数のアクセス方法がある栗林公園。

JR高松駅から、「栗林公園北口」駅までの乗車時間はわずか5分と、アクセス良好。

JR「栗林公園北口」駅から来ると、こちらの栗林公園北門が一番近い入口になります。

高松駅、今まで何度も来た事あるけれど、お遍路だったり、瀬戸内国際芸術祭だったりと、他の目的があったので、なかなか栗林公園に足を運ぶタイミングがなかったんですよね。超定番スポットも、押さえてこそ旅好きを語れるということで(自分で勝手にそう言ってるだけ。)今回の四国旅行、最後の観光スポットとして訪れました。

栗林公園の歴史

栗林公園は、16世紀後半に当地の豪族・佐藤氏が築庭したことが始まりとされています。

その後、1625年頃に当時の讃岐国の領主・生駒氏によって紫雲山を背景に造園がなされました。

以後、生駒氏に代わって入封した初代高松藩主・松平頼重公(水戸光圀公の兄)を始めとする歴代高松藩主によって修築され、明治維新に至るまでの228年間、松平家11代の下屋敷として使用されました。

1953年に「特別名勝」に指定され、また2009年にはフランスのガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で最高ランクの3つ星を獲得しています。

(それの影響だと思うんですが、フランス人の観光客の方が多い印象でした。)

園内のみどころ

栗林公園の総面積は約75ヘクタール(約23万坪)

園内に掲示されている栗林公園マップ

ヘクタールも坪数も、全くピンときませんが、全国に24か所ある特別名勝の庭園の中で、最大級の広さを誇るそうです。

特別名勝の庭園、全てに行った訳じゃないので、そう言われても・・・と思うけど、とりあえず実際歩いて分かったことは

めっちゃでかい庭園やった

(語彙力がアホ過ぎる。)

入口でもらった地図には「北庭回遊コース」(約40分)と「南庭回遊コース」(約60分)が記載されていました。

北門から入ったので、北庭から南庭に向かい、ぐるっと南庭回遊コースを歩いてみることに。(北庭よりも南庭の方が見どころは色々ありました。)

北庭

群鴨池

園内最大の池で、江戸時代には鴨猟に用いられていました。

花しょうぶ園

時期じゃなかったんでね。(訪問したのは4月下旬)こんな状態です。

南庭に近づくと視界が開け、背景にそびえる紫雲山の存在感が際立ちました。

この周辺に、商工奨励館やカフェなどの建物があります。

商工奨励館

明治32年に「香川県博物館」として建築された建物。

館内入館自由で、栗林公園の情報や、伝統工芸品の展示・実演などが行われています。

建物のお隣には、立派なヒマラヤ杉。

名前は「杉」ですが「松」の仲間だそうです。いや、だったら「ヒマラヤマツ」でええやんか。

訪問時、見ごろだったお花の一つ、ツツジ。

栗林公園という名前ですが、庭園内を構成しているのは「栗」の木ではなく「松」の木。いや、だったら「松林公園」でええやんか。

園内には約1400本もの松があり、そのうち約1000本が職人さんの手によって手入れされている松だそう。

お手植え松

これらの5本の松は、昭和天皇や大正時代に来園した皇族の方々、そして英国王エドワード8世(皇太子時代)によってお手植えされた松。

魔女のいる森にありそうな枝の形。

鶴亀松

110個の石を使って亀を表現し、その背中に吊るが舞う姿を模した松。

・・・亀、ほぼ見えてない。

南庭

(北庭と南庭の明確な境界線はよく分からなかったので、地図から大体の位置で判断しています。)

梅林橋を渡ります。さすが特別名勝。池の鯉の色が綺麗。

日暮亭

江戸時代に「日暮亭」という名の茶屋があり、それが撤去された跡地に、明治31年石州流の茶室として建てられた建物。

石壁(赤壁)

西湖沿いにそびえる石壁は、その名も「赤壁」

旧日暮亭

1700年後に建造された「考槃(こうはん)亭」という茶室。

移築されて、現在は「旧日暮亭」という名になっています。

鳳尾塢

薩摩藩主・島津公により贈られた琉球産のソテツ。樹齢300年以上だそう。ソテツって、南国以外でも生育できるんだ。

池の淵に立つと、100パー鯉が寄ってくる。(餌、なくてごめんよ。)

掬月亭

歴代藩主が「大茶屋」と呼んだ庭園の中心的な建物。

自然の山と一体化した庭園の風景が美しいです。

カキツバタ、アヤメ、ショウブ、これらの見分けが難しい・・・

ちなみにこれはカキツバタ。

上の2枚だけ、急にISO感度が上がったので、色味が明るくなりました。(自分で触った記憶ないんやけどな・・・)

園内では、船頭さんの解説を聞きながら、和船に乗って南湖を一周する体験もできます。結構人気のようでした。

南湖に浮かぶハート型のつつじ。その名も「恋つつじ」

まだ色づいてなかった・・・

吹上亭というお食事処前からの景色。

南湖にかかる木造橋は「偃月橋(えんげつきょう)

偃月って、半月のことらしい。一つまた勉強になりました。

淵に立ったら、やっぱり鯉寄って来た。そして、やっぱり餌は持ってなかった。ごめんよ。

飛来峰(ひらいほう)

南湖の東にそびえる築山「飛来峰」から、南湖方面を見た景色が、栗林公園で最も有名な景色。

紫雲山を背景に、掬月亭と偃月橋を眺めることができます。

見た瞬間に「そう、これこれ、見たことある景色!」ってなりました。

ひとえに松と言っても、色んな姿があるんだな

「みんなちがって みんないい」(みすゞ)

芙蓉峰(ふようほう)

北湖の東側に位置する築山。

個人的に、有名な飛来峰からの景色よりも、こっちの方が好きでした。

「みんなちがって みんないい」(再放送)

北門から入り、北庭→南庭へ。1時間20分程度かけて、庭園内を散策しました。

お天気は見ての通り、薄曇りではありましたが、それがまた日本庭園の趣を深めていたな、といいように捉えて、園内を退出。

帰りは、東門から出て、門からすぐの場所にあったバス停からJR高松駅方面へ戻りました。(みんな鉄道利用で、バスを利用する人あんまりいないのか、貸し切り状態でした。)

利用案内

  • 開園時間:月によって細かく異なっています。公式HPにてご確認ください。
  • 休園日:年中無休
  • 入園料:大人410円 小人170円(1月1日と3月16日は入園料無料)

ritsuringarden.com