四国バースデイきっぷを使って、3日間の列車旅。
3日目の夜に高松に1泊し、4日目の午前中は栗林公園で松をしこたま鑑賞。
大阪から高速バスで徳島に入り、3日間かけて四国四県を列車で周った旅の終わりは、高松から船に乗って関西に戻ります。
どうも、乗り物大好きおばさんです。
ちなみに、タイトルに「バースデイきっぷの旅」とかついてますけど、今回のブログは列車1ミリも出てきません。
ジャンボフェリーについて
スケジュール(2024年5月時点の情報)
ジャンボフェリーは、神戸ー小豆島ー高松を結ぶフェリー。
「りつりん2」と、2022年10月22日に運航した新船「あおい」の2艘が運航しています。
高松ー神戸間は、平日・土休日共に1日4便運航されています。
そして、その内、平日の神戸⇒高松は2便、それ以外は3便が途中小豆島に経由します。
高松-神戸|ジャンボフェリーの時刻表・料金・予約・お得な割引
小豆島-高松|ジャンボフェリーの時刻表・料金・予約・お得な割引
小豆島-神戸|ジャンボフェリーの時刻表・料金・予約・お得な割引
(2年前、瀬戸内国際芸術祭の期間中に、小豆島に行ったときに利用した「国際両備フェリー」は新岡山港から土庄港までの航路でしたが、ジャンボフェリーが発着するのは小豆島の坂手港になります。)
今回私は、高松港14:00発⇒神戸三宮フェリーターミナル18:40着の便に乗船しました。
ジャンボフェリーが発着するのは高松東港。駅近の高松港とは異なるので、要注意です。
高松駅から高松東港までは、約4キロの距離がありますが、駅から港行きの無料のバスがフェリーの時間に合わせて運行されています。
また、神戸三宮フェリーターミナルからJR三宮駅/阪神・阪急神戸三宮駅までは約1.7キロの距離。歩いて20~30分程度なので歩けなくもないですが、こちらも港と駅の間をバスが運行しています。(ちなみに、神戸側のバスは有料でした。大人210円。)
運賃
神戸ー高松間の旅客運賃は大人1,990円。ネットで申し込むと割引が利いて1,890円になります。
ただし、夜行便、土休日ダイヤを利用の場合は追加料金が別途必要です。
また、「りつりん2」「あおい」共にプレミア席が設定されており、それらの席を利用する場合も追加料金が必要となります。(金額は座席の種類によって異なります。)
私は今回「あおい」に乗船。
(船体の全貌撮影できず。神戸三宮フェリーターミナル到着してから、隙間に見える一部しか捉えることができませんでした。)
「あおい」にはプレミア席を予約した人が利用できる、プレミア専用施設が複数あります。せっかくなら、それらも利用してみたいと思い、追加料金を支払ってプレミアエリアの「のびのび席 女性専用」を予約しました。
のびのび座席の追加料金は、通常期は500円ですが、GW期間中だったので1,000円。
合計額は、運賃1,890円(ネット割)+土日割増料金500円+プレミア席1,000円=3,390円でした。
高松ー小豆島間はそれほど混雑していませんでしたが、小豆島からお客さんが沢山乗船し、船内大混雑となったので、プレミア座席予約しておいて良かったです。
新船「あおい」の船内
船内は2~4/R階まであります。
緑色で塗られている部分は、プレミア専用エリア。
共有部分
2F中央部には、吹き抜けの階段ロビー。
このフロアにカフェ&ショップ「うまげや」と、うどんコーナー「ふねぴっぴ」があります。「ぴっぴ」って言葉、長くつ下以外にくっついてるの初めて見た。
(讃岐弁で「うどん」を表す幼児語なんですって。「長くつ下のぴっぴ」って、讃岐弁話者の人からしたら「長くつ下のうどん」なんや。・・・なんか・・・まずそ。)
ゲームコーナー(3F)
フェリー内、UFOキャッチャー系とスロット系のゲームが置いてありがち。
そして、遊んでいる人、ほぼ見たことないがち。(何その日本語。)
醤のロビー(3F)
3階中央部の共有スペースにある、醤油樽をモチーフとしたベンチ。
一応、映えスポットのようです。(小豆島でこの辺のベンチも、ギッチギチに埋まるぐらい満員になりました。映えも何もあったもんじゃない。)
テラス(4F)
中央階段から上がれる「空のテラス」
船旅の楽しみと言えば、外部デッキから見る景色!
芝生の広場と、さらに高い位置に上がれる半円形のスマイルステージがあります。
波の白と、青い海&空を彷彿させる青。この色の組み合わせが一番、ええ。
出航前にテラスをウロウロ。
高松駅方面。
しばらくしたら、雨がポツポツ降ってきました。
・・・何てこった。デッキで風を浴びながら景色を楽しむという船旅の醍醐味、できなくなるじゃないか・・・
カフェ「うまげや」
香川に10回近く来てるのに、未だに本場の讃岐うどんを食べたことがない。
なので、フェリー内でオリジナルうどん食べようかとも思ったんですが、乗船前にラーメン食べたので(何でうどんじゃなくて、ラーメンにした。)船内ではジェラートを食べました。(ダブルで550円)
小豆島の有名シェフ、渋谷信人氏プロデュースの人気店「MINORI GELATO」のジェラート。
だそうです。お風呂上りに食べた事もあって、割増しで美味しかったです。
船内カフェ・うどんメニュー | 『ジャンボフェリー』公式サイト
プレミアエリア
「のびのび席 女性専用」は3Fの3Aエリア。
船内は、プライバシーの観点から座席エリアでの写真撮影が禁止されています。
なので、各座席エリア内の様子は公式HPの写真でご確認ください。
女性専用ののびのび席は、入口がチケットのQRコードで開閉される扉付き。
(逆に言うと、部屋を出る時にチケット忘れたら入れなくなるので要注意。私はネット購入していたので、チケットはスマホ内。なので、いついかなる時もスマホを忘れないように気を付けていました。)
ごろっと寝そべることができるカーペット敷きの部屋で、一人ずつスペースが割り当てられています。
HPによると、一人当りのスペースは2000×570㎜。壁際には一スペースごとにコンセントもついています。
一部屋に5人、それが二部屋繋がっていました。繁忙期なので満席でしたが、それでも窮屈さを感じる事はありませんでした。(そもそも、船内ウロウロしていて半分ぐらいは、部屋にいなかった。)
高松ー神戸間は瀬戸内海を航海するので、波の揺れをほぼ感じません。
のびのび座席で、お昼寝も快適にできました。
プレミア専用ゲート「スターゲート」(2F)
2階のロビーの右舷側に、プレミア専用エリアに出入りするための改札があります。
駅の改札機みたいに、入る時にはQRコードをかざします。
カフェラウンジ(こまめ)
プレミア席専用ラウンジ。船に関する雑誌が置いてあり、また有料ではありますがセルフコーヒーも飲むことができます。
完全に、性善説に基づいた商売。
風のテラス(2F)
テラスも、プレミア専用の場所があります。
2階最前方のデッキ。まさに全身で風を感じられる場所。
タイタニックごっこ、し放題。
風だけじゃなく、雨も感じられたので、アウターのフード被った面白い仕上がり状態で景色見てました。ちょっと予定していた優雅な船旅とは違って来たな・・・
光りのテラス(4F)
風のテラスから更に2階分上がった「光のテラス」
(写真の丸印の部分)
ここは操舵室の真上にあり、最も眺めがいい場所です。
ウインドブレイカーが装備されているので(HPに書いてあったこと、そのまま言いました。)風はほとんど感じません。
共有テラスは、写真で人がいる位置。
そこからだと、前方に広がる立ち入り禁止エリアが、どうしても視界を遮ります。
こちらが、共有テラスから前方を見た景色。
写真の右前方に、小さく人が写っていますが、あそこが「光のテラス」です。
プレミア専用テラスならこの通り。
船首像になった気持ちで、海を眺めることができます。
船、出航~
(まだ船、出てなかったんかい。)
海のテラス(足湯&Seaスルーデッキ)(2F)
2F前方の左舷側には、国内フェリー初となる「ホワイトイオン泉」足湯があります。
足湯のあるデッキの床は、波がスケスケで見えるSeaスルー。
(てか、靴下、きったな。)
この足湯がずーっと人気で、常に人がいっぱいで、なかなか利用できませんでした。
ですが、下船30分前を着ると、車両乗船の方が下船準備を始めたため、貸し切り状態に。
お湯がどれぐらい循環してるのか分かりませんが、相当数の老若男女の足が付け込まれた後のお湯であることは間違いないでしょう。
景色も足湯も、独り占め。そんなこと、気にしない、気にしない。
ホワイトイオン泉「雲の湯」(2F)
お風呂なので写真はありませんが、足湯と入口を同じとする場所に展望風呂があります。
真っ昼間ではありますが、せっかくなのでひとっ風呂浴びました。
出航後、割とすぐに入ったので空いていて、こちらも貸し切り状態で利用することができました。
瀬戸内海を航行する船も窓から見えて、真っ昼間だし、多分向こうから倍率のいい双眼鏡とか使われたら裸丸見えやったと思います。別にいいけど。(よくはないやろ。)
なお、足湯&お風呂は自由席の方も追加料金400円(繁忙期は700円)を支払えば、利用可能とのこと。
指定席を確保できる上、専用テラスや足湯、お風呂が利用できるプレミア席は、追加料金支払っても利用する価値ありだなーと思いました。
のびのび座席なら、通常時はたった500円ですし。
船上からの景色
出航前からポツポツと降り出した雨。
高松東港を出た時には、まだテラスに上がれたので、しばらく外で景色を見ていました。
多分、女木島と男木島を撮った・・・んだったと思う。
ただ「風のテラス」も「光のテラス」も屋根がついていないので、雨の中長時間いることができず船内へ退出。
しばらく船内で過ごした後、再びデッキに行こうと思ったら・・・
雨天・強風により立入禁止となっていました・・・残念すぎる。
高松東港、出航から1時間15分後、小豆島の坂手港に到着。
あおいさん、勢い余って小豆島にめり込んでます。
先にも書きましたが、高松ー小豆島間では割とゆとりのある船内が、小豆島で沢山のお客さんが乗ってこられた事により、あらゆる共有スペースに人がぎっしり。
デッキに出れなくて、みんな船内で過ごしていたから余計だと思いますが。
前半に船内散策、お風呂とカフェの利用しておいて良かったです。
共有エリアに居場所がないので、後半はおとなしく自分のスペースでゴロゴロ昼寝したり、本読んだりして時間を過ごしました。
外の景色はほぼ楽しめませんでしたが、神戸到着の約1時間前、明石海峡大橋をくぐるという、瀬戸内海運航時のお決まりイベントの時間がやってきました。
屋上テラスには上がれないので、屋根のあるデッキエリアにみんなギューギュー集まって見学。
雨も風も結構ひどくて、正直昨年「明石海峡大橋クルーズ」を経験した身としては、わざわざ見に来る必要あるのかな、と思いつつ、それでもやっぱり見に来てしまう、明石海峡大橋の魅力。
天気悪くて、橋も街もほぼ蜃気楼。
やっぱり何度見ても、真下から見る明石海峡大橋は大迫力でした。
そして、高松を出航してから約4時間半、神戸ハーバーランド周辺の景色が見えてきました。
自分的に、これ、凄く神戸っぽい景色。
高松から神戸までの乗船時間は4時間40分。運賃プレミア席込みで3,390円。
大阪と高松間の高速バス(JR四国バス)は、乗車時間約3時間50分で、運賃4,500円。
神戸から大阪までの移動時間を考えると、バスの方が時間は短縮できますが、平日で自由席にすればフェリー代はもっと安くできるし、何より船は移動の間自由行動し放題。
今後も高松に行く際は、ジャンボフェリーにお世話になりたいな、と思いました。
ジャンボフェリーの御船印
船内のショップで購入。
売店には「御船印」販売の案内はありますが、物自体は置いていなかったので、店員さんにお声がけして購入しました。
隣接しているカフェとうどんコーナーが終始大盛況で、スタッフさんが忙しそうだったので、なかなか購入するタイミング掴めなかった・・・
こんな青い空の中、走る「あおい」に乗りたかったけど・・・
・・・実際は、もはや水墨画の世界でした。