1月のエジプト旅行後、2~3月は短期で派遣仕事。
休日は、3月の東京マラソンに向けてランニングを行い、あとは家で過ごす。
という日々を過ごしていたため、旅行はおろか、ほとんどお出かけもせずに2か月過ごしていました。寒かったし。寒いの嫌いだし。
今年は大阪市内でも、3月末まで寒さが続き、桜の開花も昨年に比べると1週間ほど遅いです。(しっかし、雨、多いよね~)
しかし、ようやく春めいた気温にもなってきたので、仕事も満了したし、早速お出かけ。
今回は、岐阜県をプチ旅行。
1日目は、養老公園を、滝と桜とアートを楽しみながら散策してきました。
養老公園とは
養老公園は、岐阜県養老町にある養老山麓に広がる公園施設。
公園内には、養老の滝や「養老天命反転地」「岐阜県こどもの国」、その他スポーツ施設があり、自然の中で様々なアクティビティを楽しむことができます。
養老公園へのアクセス
養老鉄道「養老」駅から徒歩約10分(公園の入口まで)
私はJRで大垣駅まで行き、そこから養老鉄道に乗り変えました。
ちなみに、養老鉄道はICカード非対応。1回間違って、翌日に乗る予定の樽見鉄道の乗り場に行ってしまい(久々にお出かけしたら、早速ポンコツミスやらかした。)乗り換え時間がギリギリになったので焦りましたが、無事乗車。
大垣駅から約20分で、養老駅に到着。
なかなかに味がある素敵な駅舎。
そして、駅の桜が結構咲いている!大阪からのJR沿線は、まだ蕾~5分咲きって感じだったけど。あれ?岐阜って関西よりあったかいの・・・か・・・?
駅から養老公園まで約10分と公式サイトには書いてありましたが、これはあくまでも公園の入口までってことだと思います。
私の最初の目的地は養老の滝。駅からは約2キロあるので、約1時間のウォーキングです。
なお、駅から公園まではほぼずーっと上り坂。園内も坂多め。
養老公園の地図がこちら。
公園内の目的地によって駐車場が複数あるほど、園内は広い。
園内の施設によっては、有料の所もありますが、公園自体は無料で入れます。
日本の滝100選「養老の滝」
「養老の滝」って、名前を聞くとどうも居酒屋をイメージしがちですが、本当に存在する滝です。
っていうか、調べたら居酒屋「養老乃瀧」って関西にあんまり店舗ないし、多分行った事がない。でも、名前は知っている。そんな不思議な存在「養老の滝」
養老の滝周辺への道も、桜が咲いていましたが、桜並木がずらり、という程ではありませんでした。
どちらかと言うと、春の桜よりも秋の紅葉の名所っぽいです。
滝へ向かっている人もほぼいません。
っていうか、全然いない。
途中から川沿いを歩いていきます。もう既に滝っぽいけどね。
滝までの道は、舗装はされているのですが、上り坂が続くので歩きやすい靴がいいと思います。ま、旅行の時はスニーカーしか履かない私にとっては、何の問題もないです。(ってか、普段もほぼスニーカー)
途中、いくつかの橋があり、その橋からの眺めが良かったです。
後半は、階段状になった道を上がって、滝に到着。
養老の滝は、高さ約30m、横幅約4m。
「日本の滝100選」にも選ばれています。
滝にもう少し近づける場所があるようなので、更に階段を上ってみました。
それほど大きな滝ではないので、迫力!!って感じではないですが、それゆえに間近まで近づいて見る事ができます。
滝の説明書きによりますと、奈良時代の元正天皇が「万病を癒す薬の水」と報告を受け、美濃の国多度津山の美泉に行幸されました。
続日本記には「皮膚はつるつると綺麗になり、痛むところも治った。白髪も黒くなり、はげた髪も新しく生え、見えにくくなった目も明るくなった。この水は真に老を養う若返りに水です」といった元正天皇の言葉も記述されているそう。
そして、717年に元号を「養老」と改められたということです。元号の元ネタになった滝でもあるんですね。
現在は、滝の水で手や顔を洗ったり、滝壺浴をしたりできないので、ミストを顔に浴びておきました。
これで私の顔の老化も改善するはず。太ってないのに、顔のすっきり感がなくなってきているのは、確実にたるみよね。うん、認めたくないけど。現実は残酷ね。
また、この滝の水が酒に変わったという「孝子物語」という伝説が、この地域には伝わっており、養老駅前には孝子像も立っていました。
養老駅前の孝子像
滝に行くまでに約1時間ほどかかりましたが、実際滝を見るのってそんなに時間かからないし、汗が引いて寒くなってきたので、若返り効果を信じてミストを浴びたら、元来た道を戻ります。
帰り道も橋の上から景色を眺めつつ。ずっと坂を上がってきただけあって、町も見下ろせました。
既に時刻は13時過ぎ。お昼ご飯を食べておらず、お腹が空いたので途中にあったお店で、飛騨牛コロッケを購入。
コロッケって、美味しいけれど、旅先でしか食べない食べ物ナンバー1。(個人的に)
どこか休憩がてら座れる場所がないかな~と、お店から少し歩いて見つけた場所がこちら。
謎の養老公園ステージ前。結構な年季が入ったステージ。
今、使われる事はあるんだろうか。明るい昼間だからいいけれど、人気のない古びたステージって、結構ホラー感あるわ・・・
桜の木はそれほど多くないけれど、それゆえ、お花見客もほぼおらず。
でも、ちょうど満開の時期で、今年最初のお花見ができました。
バランス感覚が重要なアート施設「養老天命反転地」
滝から戻ってきて、続いて訪れたのが前から気になっていた「養老天命反転地」
呪術廻戦に出てきそうな名前。
領域展開『養老天命反転地』
こちらの入場は有料(大人770円)
1995年、美術家・建築家の荒川修作氏とマドリン・ギンズ氏が30年以上(!)構想し、実現したテーマパーク。
約18,000㎡の敷地には、水平、垂直な場所はほぼなく、平衡感覚が混乱するような仕掛けが数多くなされています。要は、園内、ほぼ斜め。
アート感覚で楽しもうと思ったのですが、坂が多すぎて、思いのほか足腰使いました。翌日、脛が痛かった。
敷地内には、複数の作品があります。いずれも、どのように遊ぶかは、あなた次第って感じの不思議空間。
養老天命反転地記念館
カラフルな建物、中に入ると
上下同じような造りになっています。
「迷路みたい!」と縦横無尽に歩きまわる子、壁の上に腹ばいになってズリズリ進む子、色んな遊び方で子供たちが楽しんでいました。
そんな無邪気な子供を横目に、
ここは、あれだな。大人の場合は、一人じゃなくて友達と来て、いわゆる「映え」写真とか撮って楽しむべき所だな、と感じるアラフォー女。
ソロで写真撮影を目的で来るには、私にはアートセンスが皆無すぎて、かっこよいアングルでお洒落な写真が撮れない・・・
ということで、自分自身がパビリオンを楽しめればそれで良し!の精神で、他をまわります。
昆虫山脈
不死門
極限で似るものの家
地面と天井が、地図(?)化しています。
中は、迷路のようになっており、
古びたコンロとか、トイレとかが時折出現。
ベッドとか浴槽が埋まってる。。。結構不気味。
何気に見上げたら、天井にベッドとトイレがありました。
パンフレットによると、この家で「思いがけないことが起こったら、自分がいいと思うまで立ち止まること。」
それが、家の使用法の一つ。(これ以外の「使用法」もなかなかに面白かった。)
桜の木、包まれてた。
そして、ここのメインとなる楕円形フィールドへ。
ここからは全貌が全くよく分かりません。
上りやすそうな所から、よじよじと上ってみた。
山の斜面をそのまま生かしたフィールド内に、複数の建造物が点在しています。
ただ、上がった所からだと、フィールドの下に下りる斜面が急すぎて、怖すぎたのでちょっと場所移動。
この日、やたらと風が強く、ウェザーニュースアプリで現在地の天気を調べたら、風速7~8メートルでした。
どれぐらい強風かと言うと、早くも桜がほぼ散るぐらいの風。
そんな中、斜面だらけの場所に立っていると、普通に体よろけます。
ここ、天気悪い日はめっちゃ危険と思われる。滑って、転んで、転がって、顔面強打の末路が見えます。
景色はいいんだけどね。
フィールド内にある建造物たち。相変わらず、不思議空間。
子供たちにとっては、ちょっと風変わりなアスレチック、大人にとっては、巨大な現代アートを体感できる場所、という感じでしょうか。
ここは写真で見るのではなく、実際に訪れて、歩いて、体感するべき施設だな、と思います。
ほぼファミリーとカップルばかりの客層の中、一人ウロウロしている私は、それなりに異質感ありましたが、後半、必死こいて斜面と戦っていたので、そんな事はどうでもよくなりました。
利用案内(養老天命反転地)
・開園時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)
・休園日:火曜日(祝日の場合は翌日)年末年始(12月29日~1月3日)
※荒天の場合、閉園の場合あり。
・入場料:一般770円 高校生510円 小・中学生310円
おまけ
どこで、いつ、何が起こるか分からない人生。
でも、ここを通っておけば、きっと大丈夫!知らんけど。