前回ご紹介した『三千院』はお庭が素敵なお寺でしたが、同日に訪れた『宝泉院』もまた「額縁庭園」と呼ばれるお庭が見どころのお寺です。
今回は、お抹茶を頂きながら、ゆったりと庭園鑑賞が楽しめる宝泉院をご紹介します。
宝泉院へのアクセス
「大原」バス停から徒歩約10分。
大原バス停までは、京都の複数の駅からアクセス可能です。
詳細は宝泉院のアクセスページに記載がありましたので、こちらをご参照ください。
宝泉院について
三千院の参道の突き当りに勝林院というお寺があります。
(勝林院 本堂)
勝林院は、寂源によって「声明」(仏教音楽)による念仏修行の道場として創建されました。宝泉院は、この勝林院の住職の坊として建立された寺院です。
宝泉院の見どころ
門の左横に拝観受付があります。(拝観料大人800円)
ちょっとお高く感じてしまう拝観料ですが、こちらは中で頂けるお抹茶&茶菓子付きの料金。なので、トータルで見るとお安い拝観料だなと感じました。
門をくぐった正面の場所にあった「法然上人衣掛けの石」
「〇〇が腰かけた」とか「〇〇が兜をかけた」などの言われのある石を度々見かけますが、こういうのって口伝で代々伝わって今に至るって感じなんですかね。
あそこに石あるやん?あれ、法然上人さんがこないだ来られた際に、衣掛けはった石なんやで~
みたいな。
それともわざわざ書物とかに記載して残してるんだろうか。いつも気になる。
宝泉院の建物は、江戸初期頃の再建と考えられています。
建物を入るとまず囲炉裏のお部屋がありました。
囲炉裏周りのタイルも何気に可愛かったです。
囲炉裏のお部屋から見えるお庭。
囲炉裏のお部屋の反対側にあるお庭。
囲炉裏のお部屋を通り過ぎると、メインの客殿があります。
そちらの窓から見えるのが有名な「額縁庭園」
柱と柱の間を額縁に見立てて鑑賞するお庭です。お庭の名前は「盤桓(ばんかん)園」立ち去りがたいという意味だそうです。
額縁庭園、庭師さんによって、絶賛剪定中でした・・・
美しいお庭を保つためには、メンテナンスは大事です。恐らく剪定してる時の方が珍しいから、まぁ、ある意味貴重な作業が見学できると前向きに捉えることにしました。
お抹茶とお茶菓子を頂きながら、お庭鑑賞。
客殿に入ったときは、団体さんが来られていたので縁側がいっぱいだったのですが、その方たちが出られた後は人がほぼいなくなったので、木の真正面の特等席を独占することができました。
ズビズビ(抹茶飲む音)
額縁庭園が鑑賞できる縁側の天井は「血天井」と呼ばれています。
関ヶ原の戦い以前に徳川軍と豊臣軍が戦った際、徳川軍の鳥居元忠を始めとする武将数百名が伏見城で自刃しました。その時の床を天井として、供養のために祀っているのがここの天井。
この血天井は、他にも養源院というお寺でも見ることができます。
まったりお茶頂いている頭上は、結構おどろおどろしいいわくつきの場所であったりもします。
水琴窟。ええ音聞こえてきました。
宝楽園
境内の南側に平成17年に作庭された新しいお庭。新しいと言っても18年前なんですが、お寺の歴史と比較したら「ついこないだ」ぐらいの感覚ではないかと。
頂いたパンフレットに記載されている説明書きによると『地球太古の創世に遡り、その原初の海を想像した庭園』だそうです。
うん。原初の海、感じられた。
(嘘つけ)
利用案内
- 拝観料(茶菓子付):一般800円 中学・高校生700円 小学生600円
- 拝観時間:9:00~17:00(拝観受付16:30まで)
- 無休
おまけ
入口前にある池にいた鯉。めっちゃつぶらな黒目でした。(ちょうど模様がそう見えてるだけ・・・?)