えちこの旅ブログ

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憧れのエジプトへ、お一人様限定ツアーで行ってきた|2024年1月エジプト旅行①

今こそエジプトへ!

コロナ後初、実に4年ぶりの海外旅行の行先は、子供の頃からずっと行きたかったエジプト!!

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ピラミッドを見つめるわんこ。エジプトはあらゆる所に野良犬がいた。

今まで、旅行を何度か検討していましたが、その度にエジプト内でテロが起こるなど情勢が不安で、渡航を見合わせていました。

現在も、隣国イスラエルで紛争が起こっている最中ではありますが、エジプト国内では特に危険性を感じる事はありませんでした。

行きたいときに行動しなきゃ、いつかまた海外渡航が制限されるような事が起こるかもしれない。

沢山行きたい場所はあるけれど、やはり一番子供の頃から見たいと思っていたピラミッドを始めとするエジプト文明の遺跡を見ずにはいられない!

という訳で、ついについに、長年の夢だったエジプト旅行を決意したのです。

お一人様限定ツアーに参加してみた

今回エジプトへは一人旅。

国内は9割が一人旅の私ですが、海外一人旅は未経験。

そんな初めての海外一人旅が、エジプトというのはちょっとハードルが高すぎる。

ゆえに、ツアーで行くことに。

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長距離移動もバスに乗っていればいいので、楽々。

色々過去の旅行記なんかもネットで探して、数社の旅行会社を検討した結果、阪急トラピックスさんの『【エミレーツ航空利用おひとり様参加限定】感動のエジプト ナイル川クルーズ8日間』を選びました。

大体どこのツアーも、日数・価格・主な行先は同じ。そんな中、このツアーを選んだ理由は以下の4つ。

・発着地が関西空港

・オプショナルツアーで「サッカラの階段ピラミッド」「ダハシュールの屈折ピラミッド」「ネフェルタリの墓」に行くことができる。

・ナイル川クルーズがある

・「お一人様参加限定」である

一番の決め手は、最後の「お一人様限定」であるということでした。

海外一人旅も初めてですが、添乗員さん付きの団体ツアーも初めて。(今までは、現地でガイドさんと合流するようなツアーばかりだったので、団体で旅行するという経験はなし。)

周りが友人といる中、一人だと何かと居心地が悪そう。食事時とか知らないお仲間に入れてもらうのも気まずそう。

その点、一人参加限定なら、みんなが一人で来てるからぼっちでも平気。一人旅好きなら、何かと話も合いそう。

かくして、昨年10月、思い切ってツアー申込をネットでぽちり。

旅行費用は、ツアー代・燃油サーチャージ・諸税を合計して、533,290円!!

これに更に、二つのオプショナルツアー代金合計37,000円。エジプトビザ25$、クルーズのチップ代20$が加算。まぁ、ざっくり60万円ほどになりました。

10年以上前にエジプトツアーに参加した友人に話したら

え???そんな高いの?私、確か30万ぐらいで行ったけど?

と言われました。燃油代の高騰、円安、観光地の入場料等の値上がりを受け、価格は倍に。エジプトに限らず、軒並み海外旅行が高くなっています。

でも、コロナ前に行ったアメリカ旅行やアフリカ旅行も50万越えしていたので、正直そこまで思い切ったということもないです。感覚が麻痺してる。

iechiko.hatenablog.com

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実際どうなの?お一人様限定ツアーの感想

ツアーメンバーの内訳

今回参加したツアーは総勢19名。

男女比は男性11名、女性8名と男性の方が多かったです。男性の方が多いのは、こういったツアーでは結構珍しいみたいなので、エジプトならではかもしれません。

古代文明は、男のロマンですからね。まぁ、女のロマンでもありますけど。もはや人類のロマンなので、性別関係ないですけど。(お前が言いだしたんや。)

年齢層は人生のパイセンが大半。これは予想通りっちゃ予想通りでした。

私は子供の頃からエジプトに行きたくて仕方がなかったですけれど、他の日本人ツアーの年齢層見ても大体同じ感じでした。。。

良かった点

お一人様限定ツアーの特徴として「一人部屋」「バス2席を一人で使用」というのがあり、結構な過密スケジュールで、早起きすることが多かったので、これはとても良かったです。

友人と行くと、お風呂や洗面が交代になるので、自分のペースで動けないというデメリットがありますが、その点、一人暮らしの延長で自分のタイミングで過ごすことができました。

観光スポットでの自由時間は、一人でまわったり、同じツアーの方とまわったり、この辺も割と自由に行動できる点が良かったです。

クルーズ船で自由時間が多くあった日は、お部屋でのんびりくつろぐなど一人時間を楽しむこともできました。

一人とはいえ、何かあれば添乗員さんに相談できる環境なので、何ら不安はありませんでした。今回の旅を通じて、添乗員さんのお仕事って本当大変だな、凄いなと思う毎日でした。

イマイチだった点

私は元来団体行動が苦手なので、団体行動に対するストレスがなかったと言えばウソになります。

やはり全員がチャキチャキ行動できる訳でもないですし(高齢の方も多かったし。)19名がゾロゾロと行動する様には馴染めない部分はありました。

ですが、それも1週間過ごす中で、徐々には慣れていきました。

知らない人と集団行動するのはしんどいけれど、知っている人と一緒だと割と平気なのかも。

時間がかかる点で言えば、19名が一人一人撮るので、スポットでの写真撮影にやたら時間がかかります。これはお一人様ならではのデメリットかと。

結局は、どんな方と一緒になるかの運次第

人生のパイセンが多数を占めるツアーメンバーでしたが、同年代の女性が私を含め4名おり、その方たちと仲良くなれたので、観光や食事時など一緒に過ごすことができました。

みんなわざわざ一人でエジプトに来るぐらいなので、遺跡やエジプトに対する興味の熱量が同じぐらいで、一緒に観光していても凄く楽しかったです。

他の方も話しやすい方ばかりで、なかなかに良いチームワークの旅仲間だったんじゃないかと思います。

どこの旅行会社で行くか、は重要事項の一つかもしれませんが、1週間もあるツアーだと、結局はどんなメンバーと一緒に旅をするか、が最重要で、それはもはや運次第・・・という事を学びました。

エジプトに行ってみた感想

良かった点

①遺跡がとにかく素晴らしい。

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子供の頃から何度も本やテレビで見ていた遺跡の数々。その大きさや美しさは、やはり生でみるべきものだと思いました。

そして、各地を日本語が堪能な現地ガイドさんが説明してくれたので、より詳細に学べて楽しさ倍増。

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これらの遺跡が見れたので、下記にマイナス点を書いていますが、賞味プラマイゼロどころかプラマイプラで帳消しです。

②観光するなら冬がベスト

1月のエジプトは、最高気温が20度前後。最低気温が10度以下。意外と寒いです。

日差しがきついので、昼間は長袖1枚でも大丈夫ですが、朝晩はダウンが必要。

ただ、観光するならこの時期がベスト。真夏は40度超えするほど暑くなるので、炎天下で遺跡巡りしていたら、集中力持たずに楽しさ半減しそう。

ピラミッド内部はサウナのように暑かったので、これが真夏なら相当やばそうですし・・・

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クフ王のピラミッド内部。奥に進むにつれ、暑さマシマシ。

③ご飯が何でも美味しかった

今回、ツアーで全てのご飯が付いていたので、観光客向けのレストランおよびクルーズ船の船内でしか食べていませんが、いずれも美味しかったです。

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バイキング形式が多かったのですが、個人的には自分で量が調整できるためありがたかった。(バイキング以外の場合、量が多すぎて毎回残してしまい、申し訳ない気持ちになりました・・・)

④ツアーで行く店ではドルが使える

エジプトの通過は「エジプトポンド」ですが、ツアーで訪れたレストランやショップではUSドルも使用できました。エジプトポンドとUSドルの2パターンの値段設定があり、若干USドルの方が安い事が多かった。

エジプトポンドはトイレチップで必要な分だけ両替して、あとはUSドルで全部支払いました。

う~ん・・・な点

「悪かった」とは言いません。日本とは同じようにいかない。不便も楽しむ。それが海外旅行。

海外で、日本と同じ、もしくはそれ以上のクオリティを求め、不都合があれば文句を言う方がたまにいますが、だったら国内旅行すればいいじゃん・・・って思います。

①ホテルの設備が完璧とは言い難い

宿泊したホテルのレベルは、旅行会社基準で「デラックスクラスホテル」「5つ星デラックス客船」と謳われていましたが、それでもお湯が出ない・エアコンの暖房がつかない・冷蔵庫の電源が入らない・コンセントの位置がおかしい&数が少ない等々の不具合は発生しました。

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ギザで宿泊した「シュタイゲンベルガーカイロピラミッド」f:id:iechiko:20240129183535j:image

ナイル川クルーズ船「 ジャズジュビリー」のお部屋

幸い私はお湯が出ない事態には遭遇しなかったので「お湯さえ出れば、モーマンタイ」精神で過ごしていました。

②観光地ではトイレチップが必要&紙がない所が多い

海外に行くと、日本のトイレがいかに快適かを思い知らされます。

エジプトのトイレは、空港・レストラン・ショップは無料で使えましたが、それ以外のトイレは有料。大体10エジプトポンド(日本円で約50円)必要です。

トイレの前にチップ回収する人がいて、お金払うとティッシュくれます。

無料の所だと、逆に誰もいなくて紙がない!なんてことも多々あります。特に女性は、ティッシュを多めに持って行くことをおススメします。

(ちなみに、私が行ったトイレは、観光地も含めそれほど非衛生の所はありませんでした。西加奈子さんの小説「サラバ」みたいな強烈なトイレを覚悟していたんですけどね。)

③ネットが通じにくい

今回、初めてHolaflyというサイトでeSIMを購入してみました。

日本で事前にeSIMを購入し、ダウンロード。現地でモバイル通信をオンにするというもので、エジプトは1週間で約4000円。

結論、全然繋がりませんでした・・・辛うじて、インスタやFacebookなどの世界共通アプリは開いたんですが、LINEや普通のネットはまるでダメ。

また、ホテルやクルーズ船にはWi-Fiがありましたが、これらも非常に低速でした。

ツアーだったので、ネットが通じなくても問題なかったですが、個人旅行でこれだったら詰んでました。デジタルデトックスができたので、良かったと思おう。

ちなみに、Wi-Fiレンタルした方は普通に繋がったとのことです。

④お土産屋さんがいっぱい寄ってくる

最近、いわゆる発展途上国の旅をしていなかったので、しつこい物売りとは無縁だったのですが、エジプトでは各観光スポットごとにお土産屋さんがあり、「ヤスイヨー」「ミルダケタダー」「バザールデゴザール」「ソンナノカンケイネー」「ヤマモトヤマ」と後半は一体誰が教えてん、という片言の日本語で寄ってきます。

正直、しつこいです。「ノーノー」と言っても「ワンダラーワンダラー」と言いながらついてきます。隣でガイドさんが説明始めてもおかまいなし。日本人ツアー客の中に割り込んできます。

私はこのような物売りさんに対しては、一切無反応。ガン無視で通りすぎていました。すると一回もついて来られることはなく、押し売りに合う事もなかったです。

エジプトは、コロナや周辺地域の紛争の影響により、コロナ前よりも貧しくなっているようで、子供の物売りや物乞いにも沢山出会いました。

正直、可哀想だなとは思うんですが、一人にあげたら沢山寄ってきて収集がつかなくなるので、基本的に無反応を決め込みました。

子供にまつわる問題は日本にも多々あれど、子供が物売りや物乞いをせずに暮らせている日本は、まだまだいい国だな・・・と思わずにはいられませんでした。

(ちなみに、エジプトでは学校に行けない子も多く、人口の3割程度の人が字が読めないそうです。)

次回から、そんなエジプトのリアルも感じながらの旅の模様を書いていきます。