武家屋敷の町並と桜の景色を求めて、秋田旅3日目は角館へ。
江戸時代の武家屋敷が残る「角館」
秋田の桜の名所と言えば、ここ角館。
秋田駅から角館駅までは、秋田新幹線で約40分。
普通列車でも、途中の大曲駅で乗り換えて1時間20分程度。
私は、秋田駅から日帰りで訪れました。
行きは普通列車、帰りは別に時間短縮する必要なかったんですが、単に乗ってみたかったという理由で秋田新幹線「こまち」に乗りました。
角館の町並みは、1620年にこの地を治めていた芦名義勝によって、造られました。
町は、かつて武士の居住地だった北側の「内町」エリアと、町人や商人が住んでいた南側の「外町(とまち)」エリアからなり、その境目には、どちらかの町で火災が発生した際に、火事が広がらないように設けられた「火除け」と呼ばれる場所があります。
内町・外町両エリア共に、歴史ある建物が現存しており、江戸時代からの変わらぬ町の面影を残しています。
そんな建物が並ぶ武家屋敷通りは、春にはシダレザクラが各所で咲く桜の名所でもあります。
また、町の西側を流れる桧木内(ひのきない)川沿いには、全長2キロのソメイヨシノの桜並木があり、毎年4月中旬~5月上旬には「角館桜まつり」が開催されています。
駅前の観光情報センター脇に、早速立派なシダレザクラ。
旅行前の桜開花状況では、見ごろにはちょっと早い感じだったんですが、この数日間の秋田の気温が非常に高く、一気に咲いた模様。
角館の駅から、武家屋敷通りまでは徒歩で20分程度。
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/i/iechiko/20240425/20240425162243.jpg)
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/i/iechiko/20240425/20240425162254.jpg)
向かう最中にも、各所で桜が咲き誇っています。
改めて考えたら「咲き誇る」って、「咲いている事を誇っている」花側目線の言葉ですよね。「どや!綺麗やろ!」って自信たっぷりな姿は、まさに「咲き誇る」という言葉がふさわしい。(桜、そんなコテコテの関西弁ちゃうやろうけど。)
商人の町「外町」散歩
まずは、町の南側の「外町」エリアへ。
あきた角館西宮家
かつて、南側は今宮家家臣団が居住していたエリアで、西宮家はその家臣団の中でも、中心的な存在だった家柄です。
明治時代から大正時代にかけて、地主として繁栄し、建造物はその当時に建てられたもの。
5棟の蔵と母屋があり、現在はレストランや和風雑貨のお店となっています。
明治時代中期に建設された母屋。現在は団体客専用のお食事処と言うことで、お一人様のソロ客は入れず・・・
西宮家で最も大きな蔵の米蔵では、様々な雑貨が売られていました。
蔵をリノベーションした「レストラン北蔵」
一通り観光し終えた後、こちらでコーヒー飲みながら、電車までの時間をゆっくり休憩させてもらいました。
安藤醸造本店
創業嘉永6年(1853年)の醸造元。
現在も、味噌や醤油の製造・販売を行っておられます。
立派な煉瓦造りの蔵は、明治中期に火災から座敷を守るために建てられたものです。
重厚な窓枠がカッコいい!
お天気が、いわゆる「花曇り」でして、空の色と桜の色がほぼ同化しているんですよね。カメラの設定をどうにかこうにかすれば、綺麗な写真が撮れるのかもしれませんが。何年もカメラ扱っているくせに、いまだに写真の腕が上がりません。残念です、自分が。
中は商品の販売所となっており、また、蔵も自由に見学できました。
説明書きによりますと、明治24年に建てられた、東北地方最古の煉瓦造りの蔵座敷とのこと。
1882年に外町を襲った火災で安藤醸造も全焼してしまい、その事から火災に強い煉瓦造りの蔵を建造したそうです。
座敷の入口が、この重厚な扉です。子供、中入って扉閉めたら、一人で開けられるんやろか・・・?
座敷には、5月人形が飾ってありました。
販売スペースでは、試食もできました。お味噌とかお醤油とか、こういう所の美味しい物をお土産として買って帰りたい気持ちはあるんですが、いかんせん重いので、毎度諦めています。
レガール リッツ
蔵をリノベーションしたモンブランスイーツ専門店で、ランチ兼スイーツタイム。
(昼ご飯とスイーツ両方食べたら、カロリーオーバーなので、スイーツをランチ代わりにするという栄養学度返しの考え方。)
絞りたてモンブラン(890円)を注文。
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/i/iechiko/20240425/20240425162443.jpg)
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/i/iechiko/20240425/20240425162450.jpg)
土台のプリンの上から、注文ごとに店員さんがマロンクリームを絞っていきます。
一つ一つ絞って行くため、提供に時間がかかり、平日でも列ができていました。
紙皿と紙スプーンで、テイクアウトのみの提供ですが、お店の入口のドア付近と外にベンチ席がいくつかあり、座って食べられるようにはなっています。
味は、普通に美味しかったですが、個人的にはモンブランの土台はプリンじゃなくていいかな・・・という感想です。いや、美味しいのは美味しいんですけどね、好みの問題。
桧木内川堤の桜並木
お腹を満たして、再び散策開始。
外町から西側へ歩き、桧木内川沿いの桜並木を目指します。(外町エリアからは、徒歩で10分程度だったかと。)
郵便局横のシダレザクラも綺麗。いちいち桜が綺麗な町、それが角館。
桧木内川の桜並木は、全長約2キロ。
昭和9年に、現上皇陛下誕生を記念して植えられたのが始まりで、国の名勝にも指定されています。
武家屋敷はシダレザクラですが、こちらの川沿いはソメイヨシノ。ちょうど満開でした。
晴れていたら、もっと桜の淡いピンクがはっきり映えたのでしょうが、まぁ、それでも川沿いに咲く満開のソメイヨシノは、素晴らしい光景です。
途中の赤い橋は、横町橋。
大体、この橋から北側が、武家町の内町エリアになります。
内町の最北辺りまで更に桜並木を歩いて、内町を北から南へ下りながら散策することに。
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/i/iechiko/20240425/20240425162632.jpg)
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/i/iechiko/20240425/20240425162647.jpg)
スイセン、桜並木に結構咲いている率高い。
花は綺麗だけど毒性があり、ニラとスイセン間違って食べて、救急で運ばれた・・・みたいなニュースたまに見ますよね。
途中で、いくつかお店が並んでいるエリアがありました。
猿回しのお猿さんが芸をしていたので、堤を降りて行ってちょっと見学。
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/i/iechiko/20240425/20240425162726.jpg)
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/i/iechiko/20240425/20240425162746.jpg)
歩いて来た南側を見た風景。
もんの凄くひしゃげながらも、咲き乱れる桜。
途中、あちらこちらで足を止めて撮影しながら、約30分の桜並木散策でした。
満開のソメイヨシノに大満足しながら、続いては武家屋敷が並ぶ内町エリアへ。