えちこの旅ブログ

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ダハシュール「赤のピラミッド」と「屈折ピラミッド」|2024年1月エジプト旅行⑧

阪急トラピックスさんの『【エミレーツ航空利用おひとり様参加限定】感動のエジプト ナイル川クルーズ8日間』に参加し、人生初のソロ海外旅行デビュー。

3日目の午後は、オプショナルツアーに参加

3日目の午後はフリータイム。

2つのオプショナルツアーが用意されていて、大半の方がそのどちらかに参加されていました。

1つは、私が参加した「サッカラ、ダハシュール観光」

ギザの3大ピラミッドよりも、更に古い時代のピラミッドを巡るツアー。

もう1つは、「大エジプト博物館スペシャルビジット」

オープンするする言うて、いつまでたってもオープンしない大エジプト博物館の一部に入館できるツアー。

これ、できることなら、両方とも行きたかったです。新しい博物館も見てみたかった。でも、体は1つなのでどちらかを選択せねばならず、ピラミッドを選びました。

やっぱり、一番古いピラミッド、生で見ておきたかったし。

クフ王のピラミッドよりもキツイ!赤のピラミッド

ギザから最初の目的地ダハシュールまでは、約1時間。

ツアー同行のガイドさんがこちらのツアーに同乗してくれて、解説してくれました。

(博物館の方は、臨時のガイドさんが来て案内してくれたみたい。)

旅行中は、道中の景色を見るのも楽しみの一つ。

知らない世界が、どんどん過ぎ行くのが楽しくてあまり移動で寝るということはしません。(さすがにひたすら砂漠を走る・・・とか景色が変わらないと寝ちゃうけど。)
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橋に描かれている絵が、エジプト色満載。
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エジプトの名産品ナツメヤシの木。(確か)

デーツ(ナツメヤシの実)は、エジプトの人気お土産の一つ。私も買って帰りました。
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手前の大量トマトよりも気になる・・・
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この線路。

エジプトの列車旅というのも、なかなかディープで面白そう。

ピラミッド付近に来たら、道沿いで遊んでいた子供たちが、バスに手を振ってくれてめっちゃ可愛かったです。

ここ以外で出会った子供たちは、ほぼお土産売りか物乞いの子供だったので、純粋な子供の笑顔が見れたのはここだけだったかも・・・と今になって思います。

まず最初の目的地は「赤のピラミッド」

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最大のピラミッドを建造したクフ王の父・スネフェル王によって建造されたピラミッドの一つです。

名前の通り赤っぽい石灰岩が使われています。
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断面が二等辺三角形の真正ピラミッドとしては、最古のもの。

スネフェル王は、この赤のピラミッドの前に「屈折ピラミッド」(この後紹介)を建造していますが、そのピラミッドは、当初積んでいた石の角度が急すぎて重量に耐えられなくなり、途中から角度が変わっています。

その変わったあとの角度が43度。そこで学んだことを活かし、この赤のピラミッドは最初から43度の角度で建造されています。
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このピラミッドは、内部に入ることが可能。

頂いたチケットによると150エジプトポンド。(約750円)3大ピラミッドに比べると、とってもリーズナブルです。

そして人もだいぶ少ない。

ガイドさんに「クフ王のピラミッドよりもしんどいから、頑張ってね」とエールを送られ、いざ本日2度目のピラミッド探索。

オプショナルツアーでピラミッドの中に入れると思っていなかったので、予想外で嬉しい。きつくても頑張るよ!
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クフ王のピラミッドよりも入口が高い位置にあり、入口に行くまでにまず階段を上らないといけません。

ここはカメラ禁止なのか、カバンにしまっておいて、と言われました。(でも、スマホでの撮影はいいんだって。何じゃそりゃ。)

でも、コンパクトデジカメ使って撮影している方もいて、入口の人に特に何も言われていなかったので、その辺の明確なルールは不明・・・
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石が風化しているのか、角が取れたような形の石が多い。
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入口の高さまで上った景色。

真ん中に小さく見えるのは、この後行く最古の「階段ピラミッド」です。

それでは、クフ王よりもキツイという赤のピラミッドにいざ、突入!!
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キツイと言われた理由が入口に立った瞬間分かりました。

最初から、中腰にならないと通れない低さの通路になっています。しかも長い。そして下り。木で通路は作ってくれているし、手すりもあるけれど、なるほどこれはなかなかに足に来る・・・

ピラミッドは意外と筋トレ要素の強い場所だと学びました。

3分ほど通路を歩くと、天井が一気に高くなります。
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ここが前室。
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ひび割れを直したような箇所を発見。これはだいぶ近代になってからの修繕跡かな。

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これ、何て書いてあるか後でガイドさんに聞こうって思って撮ったのに、すっかり忘れていたわ・・・

前室から玄室まで、更に階段を上ります。
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天井が低くない分、楽ですけどね。

遺跡巡りって、年配の方が多いけれど(今回のツアーも、ほぼほぼ人生のパイセンばかりだし)日本の城巡りにしろ、意外と体力勝負な場所が多いので、筋力・体力ないと結構きつい。
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赤のピラミッドの最奥部の玄室。

クフ王のピラミッドのような石棺はなく、石がむき出しになっていました。
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クフ王のピラミッドほどの大きさはないので、入口から玄室までは5分ほどしかかかりませんでした。

なお、地球の歩き方に「内部はかなり臭い」と書かれていたんですが、別に臭くなかったです。ただ、ここも暑かったですけど。

来た道を戻り、入口兼出口へ向かいます。

行きが下りだったということは・・・
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帰りは上りなんよ。

コサックダンスの姿勢で、ずっと上りなんよ。

普段ランニングで多少足腰鍛えている身ですが、翌日はちゃんと筋肉痛になりました。

走る筋肉と中腰で坂を上る筋肉は全く別物ということです。
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無事、外の世界に戻ってきました。

高い場所で浴びる風が気持ちいい。

観光客が少ないからか、お土産屋さんもおらず非常に静かな空間で、じっくりピラミッド見学ができました。

失敗をリカバリーした「屈折ピラミッド」

続いては、同じくスネフェル王によって建造された屈折ピラミッドへ。

先ほどご紹介した通り、赤のピラミッドの前に造られ、角度が急すぎたため、途中で角度を変えたピラミッドです。

個人的に、この形凄く好き。

当初の角度は54度。建設途中から43度に変わったため、このような形になっています。

このような形になった理由として、王が急死し、建設を急ぐために角度を変えたという説も考えられていたようですが、現在では当初の角度が急勾配すぎて、そのまま積むと崩壊する可能性があったため、途中から角度を変えたと考えられているようです。

当時、どのような計算方法で崩壊の危機を悟ったのか・・・

多分私が指揮官やったら、そのまま積んで崩壊させて終わってたわ。(そんなヤツ、最初から指揮官になれんわ。)

ここでは見学時間が短かったので、近くまで行って撮影のみ。

下の方は、中に積まれた石がむき出し状態。

何でこの状態で崩れずに保っていられるんだ・・・

近くで見ると、思っていたよりも崩壊が激しい。

紀元前2600年にタッチ。
今から約4600年前。屈折ピラミッドがここで建造されていた時、果たして私の先祖はどこで何をしていたんだろう・・・

もしかしたら、ここでピラミッドを建造していた可能性も・・・ゼロじゃないですよね。

そんな妄想も膨らむピラミッドの旅。

次回は最古のピラミッド ジェセル王の「階段ピラミッド」をご紹介します。