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【続100名城】No.186 金田城(長崎)|2023年10月対馬・壱岐と博多の旅②

今回は、対馬で訪れた続100名城の金田城をご紹介します。

離島に行っても城に行く。っていうか、このお城に行くことが今回の私の最大の目的でした。

金田城へのアクセス

対馬空港から車で約15分

厳原港から車で約25分

金田城は、標高約275mの城山に築かれたお城。よって、お城散策=トレッキングとなります。

登山口までは車で行くことができます。県道24号線城山入口から登山口までは1.8キロ。しばらくはセメント舗装、その後未舗装の道となります。山道は狭く一通なので、対向車が来た場合かなり大変です。

駐車スペースは登山口付近に4台程度しかありません。その奥にも数台停めることができますが、奥に続く道が狭く、他の車の停め方が悪いと道を通行することができません。駐車する際は、その辺り配慮して詰めて停める必要があります。

運転できない、あるいは山道の運転に自信がないという方は、観光タクシー周遊プランがありますので、それを利用されるのがいいと思います。(私も一人旅で行くならこれを利用しようと思っていました。)

taxi.tsushima-net.org

ちなみに、駐車スペースの奥に簡易お手洗い(車)があります。

簡易の水洗式トイレで綺麗でした。

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金田城の歴史

660年、朝鮮半島の国の一つ、百済が唐・新羅連合国によって滅ぼされました。

百済から救援を求められた日本は軍を送るも、663年の白村江の戦いで唐・新羅連合軍に敗れます。

その戦いの後、唐・新羅の攻撃に備えて、西日本各地に古代山城が築かれました。

金田城はそのうちの一つで、標高約275mの城山の地形を利用し、667年に築かれました。朝鮮半島に最も近い対馬は、防衛の最前線。東国から徴兵された防人が置かれ、警備にあたりました。彼らが故郷を想い謡った「防人の歌」は万葉集に残されています。

城山を取り囲むように築かれた石垣は総延長約3キロ。現在もこの石垣が残っています。

明治時代には、対ロシアの為の砲台が据え付けられました。古代と明治、1000年以上の時を超え、海外からの脅威に備えた要塞。国境の島としての歴史が詰まったお城です。

なお、白村江の戦いの後に防衛の為に築城され、(続)100名城に選ばれたお城は他にも大野城・水城・基肄(きい)城などがあります。

iechiko.hatenablog.com

iechiko.hatenablog.com

城内の見どころ

先に書いたように、金田城は城山に築かれたお城。

登山道入口。初っ端から未舗装の道です。(登山口の手前の車道の時点で、すでに未舗装の道になる。)

今回は、登山口から山頂往復ルートを歩きます。このルートだと、片道約1時間。

他にも、よりぐるっと山に築かれた石塁を巡るルートもありますが、ひたすら石塁見学に友人を付き合わせるのも悪い&他にも今日は行きたい所が沢山あるということで、短めのコースを取ることにしました。

分岐点がいくつかあるので、迷わないように事前に観光案内所でマップをもらうか、YAMAPアプリをダウンロードしてルートを設定しておく事をお勧めします。

登山道は整備されているので、歩きやすい。

道中、色んなキノコが生えていました。

約20分で黒瀬湾を望むポイント。

そこから数分で東南角石塁

1300年以上前に築かれた石垣。古代より残り続ける遺跡は、ほとんど石でできている。

ピラミッドしかり、ストーンヘンジしかり、ポーネグリフしかり。

掘立柱建物跡

休憩ポイントの東屋。でも我らは休憩なしで山頂を目指して歩きます。

南西部石塁

ここまで石を運び積み上げた先人の労力たるや、想像するだけで体の節々が痛くなります。(辛さ、筋肉痛で済まんやろ)

砲台跡

明治時代に築かれた砲台。

この砲台跡から、最後山頂までの約5分。木の根がはびこる急傾斜の道となります。

登山口からちょうど1時間で山頂に到着。

振り返ると、山頂からの絶景!

海が青い!緑が濃い!

防人は、朝鮮半島からの襲撃に備え見つめていたであろう浅茅湾。

令和人は、のん気に

きれー

とただ景色を楽しむだけ。

山頂でしばし景色を堪能したのち、元来た道を下って下山。

調子乗ってサクサク歩いていたら、ほぼ平坦な道で足を置いた石がぐらついて、こけて、思いっきり両膝を打ち付けました。

痣と擦り傷を両膝に作る四十路。まだまだわんぱく。(単にどんくさいだけ。)

利用案内

・入場料:無料

・入場時間:登山口までの道は街灯がなく、狭いため、明るい内に下山して県道まで戻って来れるよう、スケジュールを組むようにしてください。

なお、続100名城のスタンプは「美津島地区公民館」または「観光情報館 ふれあい処つしま」にあります。なので、山城散策しなくてもスタンプ押印は可能。

「観光情報館 ふれあい処つしま」はホテルから近い場所にあったんですが、朝出発時には開館しておらず、夕方戻って来てスタンプ押そうと思ったら、思いのほか時間がギリギリ(閉館時間17:30)で、ここまで来てスタンプ押せないかも?!という事態に陥りました。何とか閉館10分ほど前に戻ってこれて、無事スタンプゲット。

安全運転で急いで厳原に戻ってもらうという、スタンプ集めていない友人に過酷な試練を与えてしまいました。私の趣味に付き合ってもらい、ほんと申し訳なかった。。

おまけ

山道、下山中に見つけたカニ。

どんだけブレんねん。

続100名城のスタンプ帳 公式ガイドブック