四国旅4日目。3日間に渡り、JR四国バースデイきっぷを利用して列車旅をしてきましたが、免罪符のごとく改札を通り抜けできた無敵切符の有効期間は前日で終了。
でも問題ありません。4日目は一切列車に乗らず、使用する交通機関はバスのみです。(あと帰りの飛行機)
あえてそうした訳ではなく、行きたい場所のアクセス方法調べたら、たまたまそうなったというだけなんですが。
今回は、そんな高知市内からバスで行ける場所の一つ。続100名城の岡豊城をご紹介します。
岡豊城のアクセス
JR高知駅からとさでん交通バスで約30分「学校分岐」下車徒歩約15分
岡豊城のスタンプが設置されている高知県立歴史民族資料館と岡豊城は隣接しています。
資料館のHPに、学校分岐までのバスの時刻表が載っていたので、こちらを活用させて頂きました。
バスの本数は1~2本と少ないので、事前に行き・帰りの時刻をきちんと調べておくこと必須です。
バス停から少し歩くと、すぐに民俗資料館の案内が見えました。
が、ここから10分弱上り坂が続きます・・・
上った先、資料館の前で長宗我部元親像がお出迎えしてくれました。
まずはこちらの資料館で続100名城のスタンプを押印し、展示品見学。
岡豊城や長宗我部氏はもちろん、原始・古代から現代にいたるまでの高知の歴史や文化に関する展示品が紹介されていました。
岡豊城の歴史
岡豊城は、土佐七雄と呼ばれた有力国人の一人、長宗我部氏が居城としたお城です。標高97mの岡豊山に築かれました。
岡豊山にお城が築かれた正確な時期は分かっていませんが、15世紀頃に長宗我部氏が岡豊城を拠点としたと考えられています。
長宗我部元親は土佐を平定後、四国全土をほぼ統一しましたが、豊臣秀吉の四国平定により、所領を土佐一国に減じられました。
元親は1588年に現在の高知城に移りましたが、治水工事上手くいかず再び岡豊城へ戻りました。しかし、1591年頃に浦戸城を築き、本拠を移したため、岡豊城は廃城となりました。
城内の見どころ
岡豊城の全体マップがこちら。
資料館の隣に城跡があります。というか、城跡の横に資料館が建ったという方が正確ですね。
資料館で頂いたパンフレットのマップによると、資料館前から二ノ段→詰→展望広場→伝厩跡曲輪まで行って戻って来るルートで約60分とのこと。
そのルートを辿って散策してみます。
二ノ段
資料館前の階段を上がって、最初に到着したのが二ノ段。
二ノ段は、隣の詰から堀切によって隔てられた長さ45m、最大幅20mのほぼ三角形の曲輪。建物跡などは発見されていませんが、土の中から瓦や土器などが発見されたそうです。
広い空間は、兵だまりの場所であったと考えられています。
二ノ段からの景色。ここから四国八十八か所第29番札所の国分寺が見えるそうですが・・・どれだろ?
高知の国分寺ってどんなお寺だったっけかな~と自分のブログ読み返してみたけれど・・・すいません、イマイチ読み返しても記憶に残っていないお寺でした。(88か所も行くと、印象が強いお寺・薄いお寺がどうしても出てきてしまうんです。)
ちなみに、29番国分寺から30番善楽寺への道中、岡豊城への道案内に出会っています。それはめっちゃ覚えている。(人の記憶の残り方って不思議)
詰下段
詰下段は、詰の東にある小曲輪。礎石建物跡の遺構が発見されています。
多分、これがそれ。
二ノ段から詰への出入り口を守るための曲輪であったと考えられています。
詰(本丸)
詰は岡豊城の中心となる曲輪で、岡豊山の頂上部にあります。建物の基礎と礎石建物跡が発見されています。
詰からの景色。
三ノ段
三ノ段にも礎石建物跡が1棟発見されています。建物は三ノ段の幅いっぱいに建てられており、面積も125㎡と広く詰と接していたようです。
土塁の復元石積み。
伝厩跡への道案内。
道案内に従って歩いていたら「四国のみち」に出ました。懐かしい。この「四国のみち」もお遍路中に出会って
え?遍路道?明らかに名前違うから別の道?何、これ?
ってプチパニックになった素敵な思い出があります。
1000キロも歩くと、四国のあちらこちらに思い出ができています。いい経験したな。
伝厩跡曲輪
詰の西南に位置する出城。
戦況時に本城エリアを守る出城であったと考えられています。
展望台に上ってみた。
基本、どこから見てものどかな田んぼ風景です。
伝厩跡曲輪からは舗装された道を通って資料館まで戻りました。
写真じゃ伝わりにくいけど、結構な急坂あり。
今回辿ったルートが上の赤い線でなぞった所。パンフレットでは60分コースの散策路となっていましたが、30分で戻って来てしまいました。(全く急ぎ足でもなかったのですが、見学時間が少なすぎたのか・・・?)
バスの時間まで50分近くあったので、資料館の休憩スペース(有料エリア外にあった)で時間を潰しました。
休憩スペース&帰りの学校分岐のバス停前で男性の一人お遍路さんをお見かけしたんですが、
私も以前歩き遍路やってました!大変だと思いますが頑張ってください!
とお声掛けする勇気はなく、心の中でエールを送っておきました。
利用案内
↑これ見てください。(手抜き)
おまけ
資料館にあったカツオの一本釣りで使用されていたエサカゴ。
(カツオは生きた餌しか食べないので、イワシやキビナゴを獲ってこの中に入れて湾内に浮かべていたそうです。)
こんなに大きなカゴが必要だったんですね。私、余裕で入ります。てか、むしろ頑張ったら住めます。(一生体伸ばして寝れないけどね)
続100名城のスタンプ帳 公式ガイドブック