えちこの旅ブログ

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【飛鳥時代(続100名城)】水城(福岡)

歴史巡りの旅。

教科書で一度は目にしたことがある、その時代を代表する遺跡・歴史建造物を紹介しています。

 

※情報は訪問時のもののため、現在とは異なる場合もあります。(施設の内容や開館状況など)ご了承ください。

時代:飛鳥時代

水城(福岡県太宰府市大野城市春日市ほか)

 (訪問日:2018月4月27日)

 

水城は、前回の記事に書いた大野城と同様、白村江の戦いの戦いに敗れたのち、唐・新羅連合国からの侵攻に備え、国防のために築いた防備施設です。

こちらは「続100名城」に選ばれています。

 

最寄り駅は西鉄下大利駅。駅を出て、団地を越え、県道沿いを歩き「こんなとこに城跡なんてあるんかいな・・・」ってな場所に突如現れました。

 

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水城跡です。

長さ1.2キロ、幅80m、高さ10mの土塁が福岡平野の最も狭くなった場所を防ぐようにつくられました。

1年間でこの城を築いたとすると、1日3500人が11時間、319日かかったという計算だそうです。人の入れ替わりが仮になかったとしたら、完全ブラック企業ですな。

なお、城を築いたり、対馬壱岐などに防人を配置するなど対唐・新羅連合軍対策を行ったヤマト政権でしたが、結局恐れていた侵攻はありませんでした。

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東門の礎石跡

 

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水城館という建物があり、この中で続100名城のスタンプ押せます。

水城についての説明ビデオも見せてもらえ、パンフレットももらえます。

お二人ガイドさんがいて、客は私だけ。

こういう時、スタッフより客の方が人数少ないと、なんか気まずい気持ちになるのは私だけでしょうか。


映像ビデオで学ばせていただきましたので、すぐ横にある展望台へ上ってみましょう。

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 展望台といっても、さくっと上がる感じです。

 

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ビューポイントをちゃんと示してくれてましたので、そこから眺めてみましょう。

 

 

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はい。水城跡です。

 

・・・え?

・・・ん?

 

ってなりますよね。ですよね。

 

県道を挟んで向こう側の木が生えてる部分から、奥に城跡が続いていますが、この位置から全体を眺めることはできません。

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上空から見るとこんな感じ。

 分かりにくいですが、パンフ上の右側黒丸が水城館。現在地。

その横ちょが東門跡。

そして、下側の黒丸が西門跡を示しています。

 で、奥に写ってるのが、自転車爆走して大野城に訪問しに行った四天寺山です。(前回ブログ参照)


途中をおもいっきり九州自動車道がぶったぎってます。

迂回ルートも検討されたそうですが、費用や安全上の問題からこのルートに。

ただし、景観を配慮し、道路の高架の高さを水城の頂部より低く設計。なので、地面ぎりぎりの低い位置を走る高速道路なんだそう。

 

ほー。

 

私が100名城スタンプを集め始めたのは、かれこれ10年前の2011年。

その後、こつこつ城スタンプ集めていましたが、100か所登城に至らぬうちに2017年、「続100名城」として新たにお城100か所が選定されました。今回の水城は、新100名城の中で、私が訪れた記念すべき第一号のお城。

 

一発目としては・・・

 

正直地味だな

 

いや。史跡に地味も派手もない、と日ごろから言ってるじゃないか。(誰が)

 

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この水城は、大宰府の前面に設けられていたため、正面入り口の関所としても機能していました。

そして、多くの人たちが往来したこの場所は、歌に詠まれることもあり、その代表的な歌碑がここに建っています。

 

万葉集に登場する大伴旅人と児島の別れ歌。

大宰府から都へ帰る大伴旅人。それを見送る児島。

切ない恋の歌なのですねーと思って、この歌碑説明の案内を読んだら「都に帰った大伴旅人は、翌年7月66歳で亡くなった」

 

・・・65歳のおっさんの失恋の歌かい。

あ、失礼。別に恋愛に年齢は関係ないですね。65歳の恋愛、大いに素晴らしい。

 

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行きには気づきませんでしたが、東門の礎石跡、手前から見ると

(この写真の奥に、水城館と展望台があります。)完全に顔です。

 

笑ってます。

 

「来てくれてありがとう。」って言ってます。

 

バイバイ、そせきん。(水城のゆるキャラ。完全非公認)


施設の最新情報は下記HPでご確認ください。

水城館