現在旅行中により、新規ブログを書く時間がないので、書き溜めていた過去のお城訪問回顧録をアップします。
訪問日:2018年8月25日
鞠智城へのアクセス
JR鹿児島本線「熊本駅」から熊本電鉄バス「菊池プラザ」行きで約1時間20分。「菊池プラザ」下車後、タクシーで約5分。
菊池プラザまでバスで来たあと、鞠智城まで公共交通機関がありません。
距離にして4キロ。「4キロ以内は徒歩圏内」が持論の私にとって、ギリ歩いてもいいかなの距離ではあるんですが、真夏の晴天でこの日とんでもなく暑かったんです。さすがにこの炎天下、歩いていけない。(しかも結構な坂の上)ということで、タクシーで向かうことにしました。
「菊池プラザ」バス停は、タクシー乗り場も兼ねてる場所ではあったんですが、バスを降りて周囲を見回してもタクシーの姿はなく
え?どうしたらいいの?電話して呼ばなあかんやつ?あそこに止まってるタクシーは・・・あ、誰も乗ってないや・・・
としばらく右往左往不審な動きをしているうちに、1台のタクシーが来ました。
タクシーの運転手さんいわく、
鞠智城行くのは、県外から来た人ばっかりだねー
とのことでした。
恐らく、続100名城に選ばれてから訪れる人も増えたと思われます。
鞠智城の歴史
鞠智城の正確な築城年は不明ですが、663年の白村江の戦いで唐と新羅の連合軍に敗れた日本が、九州を守るために大野城や水城を築き、それらの城に食料や武器、兵士などを補給するための支援基地として造られたのがここ鞠智城と考えられています。
発掘調査では、7世紀後半から10世紀中ごろまでの約300年間存続したとされています。
大野城・水城の訪問記事はこちら。
城の遺構
温故創生館
まずはこちらの温故創生館で続100名城のスタンプを押して、資料見学。入館料無料で入れ、鞠智城の説明映像も見れます。地元の子供とお父さんが演じてる感じで、ゆるめな仕上がりでした。
鞠智城は、国内古代城で唯一とみられる八角形建物をはじめ、72棟もの建物跡と城門跡、土塁跡などの遺構があります。
そして、それらの建物のいくつかが復元されています。この辺、先の大野城や水城とは違うところです。
(右側)八角形鼓楼(ころう)
高さ約15.8m。平面八角形の3階建てです。実際に、当時建物があった場所に復元されています。
最上階に置いた太鼓で、城内に時間を知らせたり、見張りの役目を果たすために使われてたそうです。
中に入ることはできないので、外からのぞくだけ。
米倉
・・・涼子
(言わずにいられなかった。)
兵舎
防人たちが生活していた場所。
1300年以上前の景色も、こんな感じだったのかなー
この鞠智城、結構広く、真夏の昼間に全部歩いてまわるのは無理・・・日陰がほぼありません。
ですが、せっかくなのでもうひと頑張りして展望広場という所まで行ってみました。
長者山展望広場休憩所
ちょびっと自然の中を通った先に、休憩所があります。
貯水池跡や土塁跡なんかもぐるっと歩いてまわれるようにはなっているんですが、暑さでここまで来るのが限界。
(ここまで来てる人も誰もいなかった。というか、そもそも人が少なかったんですが・・・)
もりもりした木々の景色を眺め、お城散策終了。
鞠智城付近に常駐タクシーはいないので、先ほどのドライバーさんにもらった名刺の電話番号にかけて待つこと数分。また同じドライバーさんが来てくれました。
乗り込むなり
暑かったでしょう
えぇ。とんでもなく。
この周辺はそもそも夏暑い地域のようなので、真夏の訪問はおススメしません。
(そもそも外散策がメインのお城巡りは、真夏に適していないんですが。)
利用案内(温故創世館)
- 料金:無料
- 開門時間:9:30~17:15(入館は16:45まで)
- 休館日:月曜日(祝祭日の場合は翌日)12月25日~1月4日(園内の散策は年中可能)
おまけ
復元八角型鼓楼内にいたこの子。鞠智城のキャラクター「こうろ君」(温故創生館でうちわくれた)
語尾に「〇〇ころ」とつけるのが特徴のようです。
続100名城のスタンプ帳 公式ガイドブック