9月最初の週末。
またまたまた瀬戸内国際芸術祭に日帰りで行ってきました。
場所は小豆島。
元々、小豆島へは秋会期で行く予定にしていたのですが、今までの島と違い面積の広い小豆島。作品が展示されているエリアも複数個所に分かれています。
これは1度の訪問では見切れない。
調べたら小豆島の関西寄りの場所であれば、大阪から3時間かからずに行けることが判明。
青春18きっぷもまだ2回分余ってる。フェリーが出航している姫路まで青春18きっぷで行けば、通常よりも600円程度だけですがお得。
瀬戸内国際芸術祭の3シーズンパスポート買ったからできるだけ多く作品見に行きたい。
と、貧乏性丸出しの理由ではありますが、日帰りで小豆島の福田地区に行くことに。
ちなみに、この日9月4日は夏会期の最終日。
今回の日帰り旅で、案外近いことを知った小豆島。初上陸です。
小豆島について
面積:153.25㎢ 人口:25,881人(瀬戸内国際芸術祭2022公式ガイドブック参照)
今まで行った瀬戸内国際芸術祭の会場の島々とは桁違いの大きさと人口の多さ。
その大きさは地図で見ても一目瞭然。「小豆島」だけで観光ガイドブックが出ていたりもする観光地としても有名な島です。
約8,000万年前の花崗岩が基盤となり、火山活動や地殻変動を繰り返して形成された島。
今回行って分かったのですが、確かに山が多いなという印象の島でした。
オリーブ栽培が盛んなことでも有名。芸術祭をきっかけに、移住者も年々増えているそうです。
今回訪れたのは、小豆島の向かって右肩辺りにある福田地区。そこにある「福武ハウス」がメインの会場です。
小豆島・福田へのアクセス
福田地区の玄関口福田港と、姫路港の航路を小豆島フェリーが運航しています。
所要時間:1時間40分 運賃:大人1550円 小人780円
(9月4日時点では往復チケットが2,950円でした。ただし、10月1日より運賃改定となるようです。)
https://www.shikokuferry.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/ferryfare-himeji.pdf
姫路港までは、JR姫路駅前のバス停より神姫バスが運航しています。
所要時間約20分。大体1時間に2本程度出ています。
https://navi.shinkibus.jp/snk/pdf/1_1.pdf
(2022年9月12日時点の情報です。)
姫路には日本が誇る名城・姫路城を見るために何度となく来たことがありますが、港に行くのは初めて。
船の規模も、今まで乗ってきた小型船とは桁違い。
実は私、9月下旬に人生最長の船旅をする予定です。船が最も苦手な私にとって、下手したら人生最大の生き地獄になるかもしれません。
少しでも船に慣れるために経験を積もう、と思って今回乗ったんですが、瀬戸内海は内海だから全く揺れなくて、小さい文字をスマホで見ても平気なほど快適すぎた。
定員500人弱の大きなフェリーですが、乗ってるのはその10分の1程度のお客さん。
ガラガラです。
お天気いいので、デッキにも出てみた。
この日は非常に暑かったので、外よりほぼ船内で過ごしてたんですが、これぐらい快適なら何十時間でも船乗ってられるわー。
福田港、到着。
福田地区
港から、福田地区のメイン会場福武ハウスまでは徒歩約10分。フェリーに乗ってる方は、みんな瀬戸内国際芸術祭が目的なのかと思いきや、港から会場まで歩いてるのは私だけ。あれ?みんないずこへ・・・?
前週、犬島に行ったときは朝晩涼しくてむしろ寒いぐらいだったのに、今日はまた暑さが戻っています。
福武ハウス
福武ハウスは、元々は小学校。廃校となったのち、2009年から美術館・地域活動の拠点の場所として活用されています。
東南アジアで、観光客乗せて街中走ってるタイプのチャリ。
この日、福武ハウスでは夕方から音楽&影絵イベントが開催されるようで、体育館の中でリハーサルを行っているのか時折音楽などが漏れ聞こえて来ていました。
体育館、空調設備とかあるんだろうか?古い学校だとエアコンなどないだろうし暑さ大丈夫かなと余計なことが気になった。
玄関入ると受付があり、そこで検温をし、問題ないですよのリストバンドを頂きます。
校舎内に描かれたイラストがかわいい。
そして、この古びた石造りの水道スペースがとてつもなく懐かしい。
福武ハウスでは、複数の作品が展開されています。
sd52-B 「地域紹介展示」福田からのお手紙
1Fで展示されている作品。地域の方たちから集めた福田地区の昔の生活の写真が展示。
こちらは無料で見ることができます。
sd34-B 「アジアギャラリー『時代の風景・時代の肖像+++』」
2Fで展示されている作品。階段下で、福武ハウス・福田アジアアートプラットフォーム共通券510円購入をします。(パスポート所持の場合、別途料金は不要)
ベネッセアートサイト直島のアジアコレクションが中心となって展示されています。
日本人以外のアジア各国のアーティスト作品もあります。
だから校庭にアジアテイスト満載の自転車あったのか・・・?
映像作品の一つがすごい怪し&不思議世界観で、ドラマ「トリック」に出てくる謎宗教みたいだな・・・と思わずにいられませんでした。
sd35 西沢立衛「葺田パヴィリオン」
校舎の外、体育館と隣接する神社境内にある作品。
2枚のカーブしている銅板によって作られています。一見、テントみたいですが銅板なので叩くとガッチガチ。
空間にはベンチがあって休憩スペースとしても使用できます。
sd34-B 「葺田の森テラス」
校舎の端に作成された半屋外のテラス。
小豆島の食材を詰めた2種類のお弁当や、ドリンク、焼き菓子の販売が行われています。
受付時にお弁当の写真が載ったパンフレットを頂いていて、凄く美味しそうではあったんですが、このあと寒霞渓に移動するバスの時間の都合等もあり、お弁当は食べずにドリンクだけ頂くことにしました。
手作りシロップのジュースが数種類。その中で選んだのが
梅シロップのお水割。いわゆる「梅ジュース」です。
(見た目じゃ何だか全然分からんけど。)
夏と言えば梅ジュースでしょ。子供の頃、母親が大量の梅を漬け込んで、シロップを作ってくれました。それをよく水&氷で薄めて飲んでいたのを思い出します。
ひと夏に一回程度の割合で、梅シロップと酢を間違えて、甘い梅ジュースやと思ったらお酢を水で薄めた劇的にまずい飲み物一気飲みして、「ぐぇぇぇぇ」ってなる。これ、梅ジュースあるあるでしょ。
しかも、今みたいにミネラルウォーターとかじゃなく、普通の水道水で薄めて飲んでたわ。そもそも小学生時代、学校に冷水器がなかったから毎日学校で喉乾いたら水道水がぶ飲みしてた。
暑さで疲れた体に梅シロップの甘味が染みます。先ほど紹介した「葺田パヴィリオン」で休憩しながらティータイム。
陰で案外風が通ると涼しい。しばらく気に入って過ごしてたんですが、ここに私座ってると見に来た人、写真撮るのに私の存在すげぇ邪魔じゃね?ってことに気づいて立ち去りました。
福武ハウス利用案内
- 次回開催期間 9月29日ー11月6日(瀬戸芸秋会期)
- 入場料:510円(15歳以下無料)
(「福田アジアアートプラットフォーム」と共通。パスポート所持の場合、別途料金不要。)
- 営業時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
- カフェ営業時間:9:00~16:00(お弁当販売は11:00から)
次回、「福田アジア・アート・プラットフォーム」のご紹介。