えちこの旅ブログ

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瀬戸内国際芸術祭2022 犬島編②

瀬戸内国際芸術祭2022の旅。日帰り犬島編。

前回の記事はこちら。

iechiko.hatenablog.com

 

犬島精錬所美術館鑑賞を終え、その他のアート巡り開始。

 

犬島「家プロジェクト」

犬島の集落に、2010年に開館された企画展示を目的としたギャラリー。

かつての民家の瓦屋根や古材、アクリルなど多様な素材で作られています。

作品は、チケット提示が必要なものと、屋外作品として無料で見られるものがあります。

(なお、チケットは、犬島精錬所美術館と共通。)

建物は恒久作品ですが、展示は定期的な入れ替えが行われているとのことです。

in01-B 名和晃平「F邸/Biota (Fauna/Flora)」(チケット提示必要)

内部作品のテーマは「生物相」

民家ぎっしりに展示されている白いモコモコ。色はないけれど、なかなかの迫力です。

そもそもテーマの「生物相」って単なる「生物」と何が違うんだ?と思ってgoo辞書ネットで引いたら

一定の場所における生物の全種類。動物相・植物相を合わせていう。

ということでした。このモコモコは全ての生物の生命力を表しているということでしょうか。

後ろの鹿、かわいい。(奈良育ちだからなのか、鹿に対しての親近感が他の人に比べて強い気がする。他の人の鹿に対する親近感調べたことないけど。)

in06-B 淺井裕介「石職人の家跡/太古の声を聴くように、昨日の声を聴く」

ゴム素材を焼き付ける手法で描かれた動物や植物は、古代壁画のようにも感じました。

こちらは民家の隣のスペースに広がっていて、BGMは隣のお宅のテレビの音。生活感たっぷり。

アートと島の住人の生活が、文字通り密接してることを実感。

こちらの作品は、もう一か所別のところに「sprouting01」というタイトルの作品があります。

 

in02-B 荒神明香「S邸/コンタクトレンズ

透明なアクリル壁で囲われたS邸。
無数のレンズに、周囲の景色が映し出されています。

晴れていたら、もっとアクリルが光って見えるんでしょうか。

in03-B ベアトリス・ミリャーゼス「A邸/イエロー フラワー ドリーム」

カラフルに彩られたこちらの作品は、島の自然や人日の暮らしが放つ生命力を表現しているそうです。

私が来たとき、家族連れの方が円の中に入っておられて、作品の中で小さい女の子が走ってる姿が作品とマッチしてて素敵でした。

in05-B オラファー・エリアソン「I邸/Self-loop」

作品のタイトルにあるように、作品の中央に立って鏡をのぞき込むと自分と風景がループする作品。

昔、母の三面鏡の両端を顔面ギリギリまで狭めて、無限顔面ループして遊んでたのを思い出しました。

これ、扇風機に向かって

ワレワレハ ウチュウジンダ

って言うのと同レベルで子供がやる遊びやと思ってるんですけど、どうでしょう?

というか、そもそも最近の若いお母さんは三面鏡なんて使わないか・・・

(どっぷり昭和世代の母の元で育った昭和ジュニア)

in04-B 半田真規「C邸/無題(C邸の花)」(チケット提示必要)

こちらは、写真撮影不可だったので掲載なし。

犬島に生きる人々から発せられるエネルギーにインスピレーションを受けたという花の木彫が展示されています。

以上が犬島「家プロジェクト」の作品。

in09-B 妹島和世+明るい部屋「犬島 くらしの植物園」

家プロジェクトがある中心から徒歩10分ほど離れた場所にある植物園。

誰もいなくて、ご自由にどうぞ感が強い。

長い間使われていなかった約4,500㎡もの土地を再生し、犬島の風土や文化に根差した植物園として展開。

真夏ですが、お花がいくつか咲いてました。

花の知識ないんですよ。ゆえに何のお花かよくわからなかったんですが、小さくて丸っこくてかわいいな~。(感想、小学生レベル)

いきなり白黒モードで撮影してみる。(植物園のよさ台無し)
ずーっと鳥の声してるなーと思ってたら

カラフルな子がいました。何て鳥だろ。(鳥の知識もない。)

そして、鶏も放し飼い。

コケコッコー

ガラスハウスの中に入ってみました。

ガイドブックの写真よりもだいぶと緑がモリモリ育っているのは、夏だからでしょうか。季節によって、それぞれ違う景色が見られそうな場所でした。

過去の作品?

植物園に行く途中の道で、一際目立つ犬発見。

作品としてガイド等には載っていないのですが、過去の芸術祭のときの作品でしょうか?なかなかのインパクトでした。でもかわいい。(無類の犬好き)

in10-B 大宮エリー「INUJIMAアートランデブー」

人びとの交流のきっかけとなるような小さな作品が島内に点在していくプロジェクト。島民も来場者も作品を目印にランデブー=待ち合わせを楽しみ、休憩しながら、島を散策できる。

(公式HPより抜粋)

こちらは春にできた一作目の「フラワーフェアリーダンサーズ」

プロジェクトとなってるので、今後また新たな作品が少しずつ増えていくのかもしれません。

ここで、犬島の作品鑑賞は終了。

 

犬島→宝伝のフェリーが13:20発であったのですが、最後の作品を見た時点で時刻が13:25。これ、ランチ食べてなかったらフェリー間に合ってたな・・・

次のフェリーは15:35発なので、あと1時間ほどあります。作品も全部見て回っちゃったし、どうしようかな~。

暑くて喉も乾いたし、どこかカフェにでも入ってみようかな、とチケットセンターにあったガイドマップ片手に港の近場にあるカフェの場所を目指すも・・・

・・・どこもかしこもやってない

休業なのか、閉店なのか、近場に開いてるお店はありませんでした。

仕方ないから、チケットセンターのそばにあるベンチにでも座って待つか、と思って港に戻っていたら、何だかカラフルに彩られた古民家を発見。

mt@犬島

瀬戸内国際芸術祭とは別で、倉敷市に本社がある「カモ井加工紙」のマスキングテープブランド『mt』とのコラボイベントが開催されていました。

そういえば、港からここに来る道、マスキングテープついたポールがやたらあるなと思ってたんです。

これもその一環だったよう。

民家の中では、大量のポールにマスキングテープが彩られていて、そしてかわいいマスキングテープの販売も行われていました。

お土産にいいな~とも思ったんですが、使わないんだよな・・・。

こういうテープとかを上手に使って、手帳とか持ち物をかわいくアレンジできたらいいんですけど。絵心と共に、そういうデザインセンスも死滅しています。

知識もねぇ、センスもねぇ、車も全く運転できねぇ(字余り)

吉幾三さんも驚きのねぇねぇずくしです。

なので、一通り眺めるだけで退出。

港近くの休憩スペースの壁もカラフルになってました。

結局フェリーの時間まで、チケットセンターの近くにあるベンチで時間潰し。

フェリーのあと行きと同じく「西伝宝」のバス停から15:55発JR西大寺駅行きの直通臨時バスに乗る予定でした。

チケットセンター前にある案内所でスタッフの方に

一便のフェリーに乗ってもらわないと、バスには間に合わないんで早めに並んでおいた方がいいですよ。一応、バスの方は優先的に乗ってもらうようにはするんですが。

と言われたので、30分以上前からノー日陰のフェリー乗り場に並んで待ちました。

行きもそうだったんですが、フェリーが小さいため全員一度に乗り切れないことがあり、その場合はフェリーが宝伝港到着後、再度折り返して残りのお客さんを乗せに来ます。

ただ、バスはそこまで考慮してくれないので、絶対15:25時間通りのフェリーに乗らないと間に合わない、と。逃したら駅まで戻れない、と。(最悪タクシー呼ぶという手段もあるとは思いますが)

結果的に、かなり前の方に並んでいたし、バスの人優先で乗せてくれたので問題なくフェリー第一便に乗れ、バスにも間に合いました。(これ、バスじゃない人が後から並んだバスの人に抜かされて一便に乗れない可能性もあります。何だかちょっとそれも可哀想だな・・・と思いながらも仕方ないですよね。逃すと帰れなくなるんだもん、バスの民は。)

そして、JR西大寺駅からちんたら普通列車で帰ってきました。

瀬戸内国際芸術祭の旅、第二弾これにて終了。

大阪在住歴10年超にして、日帰りでも瀬戸内の島に遊びに行けることが初めて分かった1日でした。