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【公共交通機関で行く坂東三十三観音巡礼】三十一番 笠森寺|坂東三十三観音結願の旅②

清水寺参拝後、長者町駅から再びJR外房線に乗車。

本日2か所目の札所、笠森寺を目指します。

笠森寺へのアクセス

・JR外房線「茂原」駅から小湊バス「笠森霊園」行き乗車24分。

 バス停「笠森」下車徒歩5分

・(平日のみ)茂原駅から小湊バス「上総牛久駅」行き「深沢切割」下車 徒歩20分

・(平日のみ)小湊鉄道「上総牛久」駅から小湊バス「茂原駅」行き「深沢切割」下車 徒歩20分

今回私は、一番お寺に近いバス停「笠森」を利用するアクセス方法で行きました。

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先ほどの長者町駅に比べると、笠森駅は駅前に大きなバスターミナルもあって大都会です。

(都会の基準=駅がでかい。)←田舎者の発想。

暑くて、屋根付きのバス停のベンチから立ち上がることなく撮影したので、こんな適当な画角になっています。

公共交通機関で行く場合、お寺までは駅からバスで20分強とそれほど遠くはないのですが、このバスの本数が問題です。

f:id:iechiko:20250712185154j:imageこちらがバスの時刻表。

笠森寺の最寄りバス停「笠森」へは、真ん中の「笠森霊園」行きを利用します。

ご覧の通り、なんと平日・土日祝共に1日1本しかありません。

なんてこったい。

なお、時刻表の左側、牛久駅方面に乗り「深沢切割」バス停から20分ほど歩く方法もありますが、9:25のあとは15:12までバスがありません。

(10時から14時代のバスは、長南営業所止まりなので「深沢切割」まで行かないようです。)
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過去にバスで訪れた方のブログを読むと、以前は3~4本ぐらいあったみたい。

今年の3月末のダイヤ改正により「笠森~牛久上宿」間が運行終了し、それによって笠森行きのバスが減少したということですかね。

このバスを逃すまいと、わざわざ早起きして、通勤ラッシュ時の電車に乗ったのでした。(通勤ラッシュほど電車混んでなかったから良かったけど。)

私は平日に訪れたので午前中に清水寺へ行き12:10発のバスに乗りましたが、土日祝の場合10:10発になるので、2か所同日に行くなら先に笠森寺に行ってから清水寺というルートの方が良さそうです。

あともう1点注意するべきなのが、交通系ICカードが使えませんでした。

茂原駅から笠森までの運賃は620円。(2025年6月時点)

現金をジャリジャリ用意してご乗車ください。

笠森寺の歴史

784年、伝教大師最澄が楠の霊木で十一面観世音菩薩を刻み、山中に安置したのが始まりと言われています。

1028年に後一条天皇の勅願で観音堂が建立されました。

この観音堂は日本唯一の「四方縣造(しほうかけづくり)」として、国宝・及び国指定重要文化財に指定されています。

境内案内

笠森寺の駐車場の手前に、1697年建築の笠森寺本坊の表門があります。

バス停から灯籠が建つ入口までは5分ほどで到着。

ここからお寺の門までは、森に囲まれた女人坂を上がって行きます。

三本杉

子授楠

物凄い角度で傾いている楠。

木の頭の部分は、反対側の森の方に突き刺さっています。

こちらの楠、幹の部分に穴が開いていて、この穴をくぐってその先にある観音様をお参りすると、子宝に恵まれると言われています。

子宝はもはや望んでいないので、くぐりはしませんでしたが、一応穴を覗いて観音様に参拝しておきました。

二天門

女人坂を5分ほど上って、二天門に到着。

二天門には、四天王のうちの二天ではなく、風神・雷神が安置されています。

また、閻魔様もいらっしゃいました。

清水寺でもお会いしたので、本日二度目ましての閻魔様。

観音堂

門をくぐると、国宝の観音堂が目の前にそびえています。

本堂が「そびえる」ってあんまり使ったことない表現ですが、まさにその言葉がぴったりの造形。

この本堂の形式「四方縣造」の縣造とは、崖などの傾斜地に長い柱や貫(ぬき)を使って建物を支える建築様式のことを言います。

縣造の建造物としては、京都の清水寺本堂や、奈良の長谷寺本堂、滋賀の石山寺本堂が有名。

坂東札所では17番・満願寺の奥の院も縣造です。

上の満願寺はじめ、多くの縣造のお堂は背後は岩山で、正面のみ柱で支えるという形式ですが、「四方」すなわち周囲が全て縣造であるのは、日本で唯一この笠森寺本堂だけです。

御朱印は、堂上で頂きます。

雨天閉堂とのこと。良かった、雨降ってなくて。

ここまで来て上がれなかったらへこみます。普通に。

靴を脱いで階段を上がっていきます。結構急なので、足元ご注意を。

クレーンもない時代、よくぞこんな場所に立派なお堂を建てたよなーと感動を覚えます。

階段からは、間近に柱の構造が見れます。

このような技術を考えた人が、今の時代を生きていたらどんな物を作り上げるのか、凄く興味が湧きます。

お子様転落注意の看板が、リアルに怖い。

堂内は拝観料300円が必要です。

坂東では拝観料が必要なお寺は少ないですが、この素晴らしい歴史的建造物の保存維持のためと思えばお安いもんです。

拝観受付と納経所が同じ場所なので、御朱印は拝観料お支払いと同時に御朱印帳を預け、お堂を参拝後帰り時に受け取りました。

堂内(撮影禁止なので写真はありません)参拝後、回廊をぐるっと1周。

笠森寺は、笠森鶴舞自然公園の中にあり、その中で観音山は国指定天然記念物にも指定されています。

周辺にはハイキングロードもあるようで、境内に案内板もありました。

見渡す限り、緑色。人工物が何も見えない自然豊かな場所です。

お堂の高さと同じぐらいにまで立派に育った杉(だよね?)の木。

御朱印帳を受け取り、本堂を下山します。

日本でここだけ。貴重な360度の縣造りを、周囲をぐるっと回って見て見ます。

いや~圧巻です。

坂東札所の霊場じゃなかったとしても、この本堂を見る為に来ていたと思います。

バスの本数が少なく、公共交通機関で来づらいというのがネックですけどね。

六角堂

二天門から右手にある高台を上がると、子育地蔵が安置された六角堂があります。

ここからは、下からの見上げる角度ではなく、正面に本堂を望むことができます。

鐘楼

さらに上がると、鐘楼があります。

自由に撞くことができたので、一発撞かせて頂きました。

普段、参拝客が自由に撞ける鐘楼って案外少ないんですよね。これまた貴重な体験です。自分の撞いた鐘の音が、森に響き渡る余韻を聞きながら高台を下山。

仁王門

お寺にはくぐってきた二天門の他にもう一つ、本堂の右側に仁王門があります。

仁王門の先はこのような完全山道。

どこに続いているのか興味が湧いたのですが、下調べなく山道に入るのは危険なのでやめておきました。

(看板にあった「関東ふれあいの道」の一部なのかな?)

恒例の仁王様覗き見撮影。

色彩がしっかりしているので、割と最近塗り直しされたのかもしれません。

茂原駅からのバスが1日1本なので、もちろん茂原駅行きのバスも1日1本です。

(・・・ぶれてる。)

帰りのバスは14時10分発。

到着したのは12時半過ぎなので、間1時間40分ほどあります。

本堂など見どころはありますが、境内自体それほど広くはないのでゆっくり見てまわっても1時間かかりませんでした。

結果、ベンチ一つの屋根のないバス停で、日傘をさして30分ほど待ちぼうけ。

ま、公共交通機関を駆使する旅人ゆえ「待つこと」は特技の一つ。モーマンタイです。

ちなみに、この日は定休日だったのですが、境内にカフェがあるので時間を持て余した場合はここでお茶して過ごすのもいいかもしれません。

利用案内

  • 拝観料:大人300円 小人100円
  • 拝観時間:4月~9月 8:00~16:30 10月~3月 8:00~16:00

kasamori-ji.or.jp

その他の札所訪問記は、こちらから。