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【100名城】No.10 山形城(山形)|果樹王国さくらんぼマラソンの旅①

6月の頭に、山形駅で行われた「果樹王国さくらんぼマラソン」に出場しました。

iechiko.hatenablog.com

きっかけはマラソン大会出場だけど、その前後に例のごとく、お城とかお寺とか、列車とか色々盛り込んで、結果ビュッフェスタイルみたいな旅となるのはいつもと一緒。

山形は、人がいいし、無料で見られる観光施設が多いし、初めて行きましたが凄く好きになりました。

今回は、100名城の山形城をご紹介します。

山形城へのアクセス

JR奥羽本線「山形」駅から徒歩約10分

山形城の歴史

山形城は、1356年に羽州探題として山形に入った最上氏の祖である斯波兼頼(しばかねより)が、1357年に築城しました。

その後、戦国時代に11代城主・最上義光(よしあき)が拡張整備を行いました。

義光死後、最上氏は改易となり、その後鳥居氏が城主となります。

二ノ丸の堀や石垣などは、鳥居氏によって改修がなされたと伝わっています。

北の関ケ原とも言われる「長谷堂合戦」において、城郭が霞で隠れたことから「霞ヶ城」の名が付きました。

現在、山形城跡は「霞城(かじょう)公園」として整備され、桜の名所にもなっています。

城内の見どころ

南門

山形城の入口は、東西南北の4か所にあります。

南門をあえて目指した訳ではないのですが、山形駅からGoogleマップで検索したら、ここにいざなわれました。

かつての二ノ丸南大手門跡です。

発掘調査の結果、雁木(がんぎ)と呼ばれる石造りの階段の、石材の一部が検出されたそうです。

上の写真で、赤く塗られた部分が現存の石材で、それ以外は復元。

現存の石んとこ、ちょうど草ボーボーでした。

公園として整備されているので、子供たちが遊んでいたり、園内にある県体育館から声が聞こえたり。

観光地し過ぎてなくて、個人的に凄く好きな雰囲気。

本丸御殿広場の方へ行ってみます。

石垣前にある石の塊は、江戸時代に崩落した石材と考えられています。

城絵図に「御櫓崩(おんやぐらくずれ)」という表記が残されており、その歴史的事実を伝えるために、あえてそのままの状況で展示されているということです。

堀・土塁

水が入っていないお堀は結構珍しい。将来的には水を入れる予定、と説明書きにはありましたが、計画進んでるんですかね。

本丸一文字門(石垣・高麗門・大手橋・桝形土塀)

現存する絵図を元に、石垣、大手橋、高麗門及び桝形土塀が復元されました。

高麗門・櫓門・桝形土塀・石垣で構成された全体を「本丸一文字門」と呼び、本丸の大手に当たる門です。

写真は、2014年に復元された高麗門。

私の持っている100名城の本は2010年発行のものなので、山形城の紹介ページの写真に高麗門の姿はありませんでした。時間かかってスタンプ集めている分、なかったものが出来ている事がある。

高麗門へと続く大手橋。

櫓台石垣。最下部から6~7メートルは、発掘された残存石材、その上は新しく復元された石垣。

桝形広場。

写真に写っている石垣の間には、櫓門が。石垣の上には門の名前の由来にもなっている一文字櫓がありましたが、櫓の復元に必要な資料が見つかっていないため、現段階では復元できないとのこと。

春から秋にかけて、本丸内が公開されています。

当時、本丸御殿があった場所。

VRとか、ARとかのポイントがあり

アプリで読み込んだら、こんな感じで御殿が現れるみたいです。(自分ではやらず。)

今後、整備を進めていく計画はあるみたいですが、現状、御殿跡は草花でぎっしり。

一文字櫓を復元するための古い写真、探しているそうです。

「あなたは、もっていませんか?古い写真」と説明書き看板に語り掛けられました。

すいません、持ってないです。

櫓台石垣の北側の石垣。本来の高さを示す資料がない為、上部は土塁として整備されています。

想像というか、同じ時代に作られた同一のものを参考に復元しました、という場所もありますが、山形城はあくまでも真実の姿にこだわっておられるようです。好きです、そういう確固たる姿勢。

園内に置かれている当時の刻印や朱書きが残る石。

二ノ丸東大手門

本来あった建物は、明治8年に解体されてしまいましたが、1991年に復元されました。

櫓門・多聞櫓・高麗門・土塀を備えた二ノ丸の正門です。

南門入った所に、でかでかと櫓公開中の看板がありました。無料です。

公園内も無料。山形に来て最初に山形城に来たんですが、まだ私一円も使ってません。

櫓を見学する前に、一旦門を外から見てみます。

正門から入城したい場合は、目的地を「東大手門」にするとこの門から公園内へ入ることができます。

ここのお堀には水が張ってありました。お堀のすぐ隣をJRの線路が通っています。

山形新幹線、通らないかなーとしばらく見てましたが、そんないいタイミングでは来てくれませんでした。

桜の名所の山形城。左側は全部桜の木(だと思います。)

これが満開になった姿はさぞ素晴らしいでしょうね。桜の季節に本当は来たかったんですけどねー。

桝形広場。

二ノ丸東大手門を復元するにあたり、適切な木材として台湾檜が選ばれました。

しかし、台湾政府による伐採制限や、標高の高い産地からの調達作業により困難を極めました。その後、台湾の大豊製材所のお力により、希少な檜原木を調達することができ、櫓門の梁にかけられ、二ノ丸大手門は4年の歳月をかけて完成しました。

というようなことが、日本語と台湾語で説明されていました。

どれぐらいの台湾人の方がここに来て、この説明書きをじっくり読まれるか分からないですが、台湾と日本の繋がりを門の梁に感じて頂けたらいいな。

この後、無料見学できる櫓内へ。

中は資料展示などの、まぁよくある施設だったんですが、ここでボランティアガイドのおじさんと色々お話することができました。

明日のマラソンの為に、山形来たんですよーみたいなところから、山形のさくらんぼ事情とか、園内の桜のこととか。

で、一番教えてもらえて嬉しかったのが、この櫓前にある最上義光像の撮影ポイントについて。

最上義光像

櫓前に、11代城主・最上義光騎馬像があります。

こちらは、上杉景勝の重臣・直江兼続が攻めてきた際、自ら陣頭指揮を執って上杉軍に向かっていく姿が表されています。

正面から撮ったら、馬しか見えん。どこやねん、義光公。

ちょい斜め。

真横。

ちなみにこの像、「歴史マガジン」のサイトで「カッコよすぎ!ご当地武将銅像ランキング」で1位になったそうです。

なんや、そのランキング。でも、確かにカッコいい。

色んな方向で撮ってみたあと、櫓内で出会ったボランティアガイドのおじさんが教えてくれました。

あそこに台が見えるでしょ。あれね、「ブラタモリ」でタモリさんが来た時に、タモリさんが撮影した場所なんですよ。あそこからだと、馬の腹が綺麗に見えるって言ってね。ぜひ、あそこからも撮影してみて。

と言われ、櫓見学後に行ってみました。

めっちゃ分かりやすく撮影台設置されてるのに、最初に来た時気づいてなかった。義光公像しか見てへんかったからね。

元々このような台はなかったんですが、タモリさんがここから撮影した、ということでベストポジションに選ばれたみたい。(記憶違いやったらすいません。)

で、この撮影台から撮るとこんな感じ。

ちょい引き気味で、全体を撮ることができます。(ここに置いて、もっとズームしたら良かったな、と今見返して思う・・・)

これで、私もタモさんと同じ写真をカメラに納めることができました。

利用案内(二ノ丸東大手門櫓)

  • 拝観期間:4月初旬~11月初旬
  • 時間:9:00~16:00(7~8月は9:00~17:00)
  • 拝観料:無料

※霞城公園内は入園自由

www.city.yamagata-yamagata.lg.jp