山形城跡がある霞城公園内には、お城跡と合わせて行きたい2つのスポットがあります。
今回は、そちらをご紹介。
これが病院!?ジブリみたいな「山形市郷土館」(旧済生会本館)
明治11年に初代山形県令・三島通庸(みちつね)の命により、県立病院「済生館」が建築されました。
後に山形市立病院として使用された建物は、3層楼の擬洋風建築で、昭和41年には国重要文化財に指定されています。
昭和46年に「山形市郷土館」として開館し、無料で内部を見学することができます。
一目、この建物を見て思った。
・・・明治の病院、オシャレすぎん?
タイトルにも書きましたが、ジブリの世界に出て来る建物を彷彿とするこのデザイン。
ジブリパークにあっても、違和感ない。(と思う。個人的に。)
ちなみに、山形城の100名城のスタンプはこちらの建物の受付にあります。
内部の展示品は撮影禁止でしたが、建物や内装などは撮影OKとのことでした。
中心の庭を中心に、ぐるっと円状に部屋が並んでいます。
綾辻行人さんの「館」シリーズに出てきそうな建物。っていうか「十角館の殺人」の屋敷って、こんな形じゃなかったっけ?(かなり昔に読んだので、記憶おぼろけですが。)
各部屋は元診療室で、現在は一つ一つが展示室。当時の病院や医療に関する資料などが展示されていました。
上の階へと上がる階段。
ドアのちょっとしたステンドグラスも素敵です。
こんな洒落たデザインの病院、今まで見た事がありません。
2階から見た中庭。
建物の外には、紅花が育てられていました。
山形で紅花!まさにジブリ作品の「おもひでぽろぽろ」じゃないですか。
正直、この作品1~2回しか見てないんですけど、子供時代のタエ子ちゃんが分数の割り算に苦戦するシーンが凄く印象的で、記憶に残っています。
理屈が理解できないんですよね。算数の。めっちゃ気持ち分かるわ~って共感してた。
利用案内
- 開館時間:9:00~16:30
- 入館料:無料
- 休館日:年末年始(12月29日~1月3日)
「山形県立博物館」で国宝の縄文土偶「縄文の女神」を鑑賞
続いては、山形県立博物館。
ヤマガタダイカイギュウと
「縄文の女神」が見たくて来ました。
約1,200万年前のヒトデの化石。
そして、こちらがヤマガタダイカイギュウの骨格模型。
昭和53年に最上川の川床で発見された、新種の海牛類の化石です。
世界でたった1個体しか発見されていない化石なんだそう。
そして、私が一番見たかったものがこちら。
山形県北部の「西ノ前遺跡」で、1992年に発掘された縄文中期(紀元前2000~3000年)の土偶。
「縄文の女神」と名付けられた高さ45センチの像で、完成土偶としては日本で最も大きな土偶です。
専用のケースに入って、室内の真ん中に展示されている様は、「是川石器時代遺跡」の合掌土偶(国宝)と同じ。
「面白く見る方法」にも書いてありますが、この土偶には目、鼻、口といった顔のパーツがありません。
説明書きによると
「横から見る」ことを意識した造形と考えられ、腕や目鼻の省略も違和感がない。
とのこと。
ということで、360度ぐるりと全方位から縄文の女神さんを鑑賞。
縄文時代は、お胸よりお尻の方が、女性を表すシンボルだったんでしょうか。下半身がしっかりしている土偶、多いもんね。
何のためか解明されていない頭の穴。
現代人は何かと意味を見出そうとしますが、案外「ちょっと穴でも開けてみよっかなー」ぐらいの軽い気持ちで作っただけ、とかかもしれない。
空いていたこともあり、独占してじっくり鑑賞することができました。
縄文時代の国宝は、全国に6つ。この6つの国宝と、世界遺産に認定されている縄文遺跡を見て、もっと縄文時代を探求したいと思っています。
だって、自分の先祖の大半は縄文時代を生きていた訳ですからね。(縄文時代以降に、大陸から渡来してきたって可能性も大ありですが・・・)
その他の縄文時代の遺物。
博物館では、常設展の他に「海に入るまで濁らざりけりー「母なる川」最上川ー」という特別展も行われていました。
その展示室に入ったら、解説員の方が説明している最中でした。
「ぜひ、どうぞ」と博物館のスタッフの方に勧められ、聞いている人が2~3人と超少人数過ぎて、抜けるに抜けられなくなり、最後まで解説聞きながら鑑賞することに。
でも、最上川について何の知識もなかったので、お話はどれも興味深く、色々学ぶことができたので良かったです。
利用案内
- 開館時間:9:00~16:30(入館は16:00まで)
- 入館料:大人300円 学生150円 高校生以下は無料 年に数回入館無料の日あり。
- 休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)年末年始 詳細は公式HPにてご確認ください。
「水の町家 七日町御殿堰」でティータイム
霞城公園を出た後、休憩がてら寄ったのが「水の町家 七日町御殿堰」
江戸時代に、生活用水や農業用水として利用されていた「山形五堰」(5つの用水路)
そのうちの一つである「御殿堰」を再整備し、景観を利用した商業施設です。
それほど店舗数は多くないですが、雑貨店や飲食店が数店舗並んでいます。
その内の一つ「Classic Cafe」でスイーツタイム。
くるみのチーズケーキとコーヒー。
翌日ハーフマラソン走るんでね。ケーキは実質ゼロカロリーです。
少しのんびりした時間を過ごした後、洋風建築の「文翔館」へ向かいました。