えちこの旅ブログ

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角館「内町」エリア 武家屋敷とシダレザクラお花見散策|2024年4月 桜求めて秋田旅⑥

角館桜まつり開催中の、角館。

外町と桧木内川を散策した後は、内町エリアで武家屋敷巡り。

iechiko.hatenablog.com

町が造られた当時(1620年)には、武家屋敷が250戸もあった角館。

現在も、当時の屋敷が残る武家屋敷通りは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

通りに並ぶ武家屋敷のいくつかは、観光客にも公開されており、自由に見学できます。

なお、武家屋敷に咲くシダレザクラは、約330年前に佐竹北家がこの地に入ってから植えられたものだそうです。

町中にシダレザクラを植えた佐竹のお殿様のお陰で、300年後の我々も美しい桜を楽しませて頂いています。

ソメイヨシノは満開だったんですが、シダレザクラは既に散っている木も結構ありました。(私が訪れたのは4月16日)

桜まつりの時期は、4月15日~5月5日。角館のHPを見ると、4月23日の時点で完全に散っているようなので、おまつりの時期、見直した方がいいのかもしれませんね・・・

桜を愛でつつ、通りに並ぶ武家屋敷にもいくつかお邪魔させてもらいました。

石黒家

石黒家は、佐竹北家の家臣で、財政面を担当していた家柄。

パンフレットには、見学可能となっていたのですが・・・

・・・あれ?

と思って、改めてちゃんと確認したら、

こちらは石黒(恵)家で、見学ができるお屋敷ではありませんでした。

てか、石黒恵て・・・完全に呪術廻戦やないか。

見学ができる石黒家のお屋敷は、斜め向かいにありました。

入館料大人500円。

こちらのお屋敷は、1853年に蓮沼七左衛門という方から買い受けたものだそう。

角館の武家屋敷の中で、唯一直径の子孫の方が母屋にお住まいのお家です。

中に入ると、ちょうど現在のご当主さんから、屋敷についての説明を受けることができました。(説明をされるのは、毎回ご当主さんという訳ではなく、スタッフの方の事もあるようです。)

実際にお部屋に上がって、説明を聞くことができる貴重な体験ができました。

欄間の透かし彫り。

光りを通すと、壁に影絵が写るような細工がなされています。

粋ですな。

母屋のお隣にある作業場として使われていた場所も、見学できました。(こちらは、自由に見学)

現在は、資料などの展示室になっていました。

ここにも重厚な扉の蔵がありました。

雪国、秋田ならではの「箱そり」

解体新書 復刻版

家に教科書で見たものがあるって、凄い。

私も苗字に「石」が付くので、この羽織り羽織っても大丈夫だな。(いや、大丈夫ではないやろ。)

【利用案内】

・入館時間:9:00~17:00(4~11月)9:00~16:00(12月~3月)

・入館料:大人500円 子供300円

・休館日:なし

角館歴史村・青柳家

約400年の歴史ある名家。3000坪もの広い敷地内に、母屋や蔵などが並んでいます。

元々は芦名氏の家臣でしたが、芦名氏が断絶した後は佐竹家の家臣となりました。

南部境目役という秋田県と岩手県の境を守る役職に付いていたそう。

もはや、いち屋敷の広さではない。

施設内には、郷土館やお土産屋、カフェもありました。

入口の薬医門

藩への功績が認められ、特別に許可を得て建造された門。青柳家の格式の高さを表している遺構です。

重要文化財に指定されている築約200年の母屋。

魔除けの猿の頭蓋骨がありました。

人間って言われても、あんま分からない。やっぱり猿と人って似てるんだなー。

武具や文献が収められている武器庫

ナマズ!?かわいいんですけど!

続いて、解体新書記念館へ。

文字通り、解体新書に関する資料が展示されています。

何で武家屋敷にわざわざ解体新書の記念館・・・?と思ったら

角館出身の武士の小野田直武さんが、解体新書の附図を書いており、この方は青柳家の親戚にあたるそうです。

解体新書の扉絵。説明書きによると、左側の男性の性器が原画では描かれていたのですが、日本で出版するにあたり、直武さんはうまく隠して描いたそう。

なるほど。西洋では、昔から芸術作品で裸体を表現することも多いから問題なかったけれど、日本ではさすがに・・・ってなったんですかね。(ダビデ像とかモロ出しやし。)←世界的芸術作品に向かってモロ出し言うな。

外に出たら、ここにも小野田直武さんがいました。青柳家の方々よりも、この方の方がスポットライト浴びている。

秋田郷土館。

1階はお抹茶を頂ける茶寮、2階は歴史資料の展示室になっていました。

よく見たことあるスフィンクス像と侍の写真。

レコードの展示なんかもありました。近代に入ってからの青柳家ご当主のご趣味かしら。

庭に、秋田県第1号のポンプ車。

ハイカラ館。

1階はカフェとお土産ショップ。2階はアンティークミュージアムとなっていました。蓄音機とか昔の音響機器や時計の展示品があって、途中から「え?ここ武家屋敷ですよね?」ってなってました。

名前の通り「歴史村」として、武家屋敷だけでなく、各建物内の様々な展示品を楽しめる場所でした。

【利用案内】

・入館時間:9:00~17:00(4~10月)9:00~16:00(11月~3月)

・入館料:大人500円 高校生・中学生300円 子供200円

・休館日:な

www.samuraiworld.com

お屋敷の外観だけ見学した武家屋敷

石黒家と青柳家以外のお屋敷は、外から外観だけをチラッと見学。

岩橋家

「たそがれ清兵衛」のロケ地になったそうです。

河原田家

明治以降は地主として、学者や政治家としても活躍されたお家柄だそう。

小野田家

小野田氏は、角館に入ってから分家をつくり、こちらのお屋敷は長右衛門家から分かれた清右衛門家。青柳家で取り上げられていた小野田直武さんは、長右衛門家の方なので、ここに居住されいた訳ではないみたい。

武家屋敷のシダレザクラ

武家屋敷通りを武家屋敷を見学しつつ、北から南へ歩きながら、各所に咲くシダレザクラも鑑賞。

角館樺細工伝承館という施設のシダレザクラが見事でした。

来た時は、晴れ間も見えていたのに、気づけば小雨パラつくお天気に・・・

多少濡れながら、空とほぼ同化している桜の写真を撮りつつ、武家屋敷通りを南下。

途中で食べたきりたんぽ。名前が可愛いきりたんぽ。

角館さとくガーデンで秋田イッヌに癒される

伝統工芸品やお土産が販売されている「角館さとくガーデン」さん。

このお店のお隣で、とってもキュートで可愛い(同じ意味)秋田イッヌに会えます。

その名も武家丸。今年10歳になるオスの秋田イッヌ。

撮影可とあったので、何枚かお写真撮らせてもらいました。

ちなみに、私は好き過ぎて飼えないほど、生きとし生けるものの中で、一番犬が好きです。(自分より先に死んじゃうと思ったら、悲しすぎて、想像しただけでペットロス。)

かーわーちーいー

(正直、この日一番テンションあがった。)

おててモフモフ。

かーわーちーいー

あくびした!!

かーわーちーいー

一生見てられる可愛さですが、一生ここにいる訳にはいかないし、武家丸も壁の向こうに行ってしまったので、後ろ髪グイグイ引かれながら、この場をあとに。

秋田新幹線「こまち」に乗って、秋田駅へ

当初、帰りも普通列車でのんびり帰ろうかと思っていたんですが、時間の都合上新幹線の方が良かったので(列車の本数が少ないので、移動時間というより、待ち時間の短縮のため。)帰りは「こまち」に乗りました。

単に乗ってみたかったっていうのもある。赤い新幹線に。

秋田新幹線の何が面白いって、普通列車の隣を新幹線が走るんです。

秋田駅から来るときも、隣の線路を新幹線が疾走していくのが車窓から見えました。

通常、新幹線って専用の乗り場がありますが、普通列車と同じホームに新幹線来ます。

新幹線特有の、物々しい安全柵とかなし。新幹線、むき出し。

赤いボディの秋田新幹線、戦隊シリーズならリーダーです。

おまけ

私が一番お気に入りの武家丸くんショット。

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かーわーちーいー

(もうええわ、それ)