えちこの旅ブログ

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モフモフの秋田イッヌに会える「秋田犬の里」|2024年東北夏祭りめぐりの旅⑥

東北3県夏祭り巡りの旅 3日目。

JR花輪線「十和田南」駅の、蒸し風呂と化した待合室で30分過ごしたのち、列車に乗って大館駅に向かいます。

忠犬ハチ公の故郷・大館

f:id:iechiko:20240820181354j:image2両編成の列車内は「青春18きっぷ」で乗り鉄している方が割といました。

なぜ分かったかと言いますと、大館駅到着後、18きっぷを提示して改札を抜ける方が多数いたからです。

私も列車に乗ることは好きなのですが、途中下車してあちこち観光したり、JR以外の私鉄やバスを使う事も多いし、特急列車にも色々乗りたいし・・・ということで、あまり18きっぷは活用したことがありません。

ただひたすらに移動する旅も、結構楽しそうだからやってみたいんですけどね。

大館駅は、さほど大きくはないものの、新しくて駅舎内にはNewDaysと、待合スペースとしてテーブル&椅子が複数ありました。
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そして、駅舎を出たら「秋田犬の像」がありました。

秋田原産の日本犬、秋田犬。

(恐らく)日本一有名な秋田犬、忠犬ハチ公。

そのハチ公が生まれた場所が、ここ大館です。

私の大好きな秋田犬。もとい秋田イッヌ。

「犬」より「イッヌ」の方が、より愛くるしさが表現されていると思い使っています。

大館駅の駅前に、そんな秋田イッヌに出会える施設があるので、一旦ホテルにチェックインして荷物を置いた後、訪れました。

館内にあふれる秋田イッヌの展示

それがこちら「秋田犬の里」

外観は、ハチ公が飼い主さんを待ち続けた大正時代の渋谷駅がモデルだそう。

ハリウッドでもリメイクされた「ハチ公物語」は、実話を基にした物語。

東京帝国大学・上野教授に引き取られたハチ公は、飼い主であった教授亡きあとも、毎日渋谷駅で待ち続けた、まさに忠犬。

ただ、ハチが毎日駅に行っていたのは、飼い主を待っていたのではなく、そこでもらえる焼き鳥欲しさだった・・・という説もありますよね。

 

本当の理由は、ハチのみぞ知る。

渋谷のハチ公前と言えば、待ち合わせスポットの定番ですが、ここ大館にもハチ公像はありました。

今後は「ハチ公前で待ち合わせ」と言われたら「それ、渋谷?大館?」と確認するようにしたいと思います。

まぁ、大阪住みの私はハチ公前で待ち合わすことなどほぼ皆無なので、心配無用ですが。

中に入ると、思いのほか広い施設でした。入館無料。タダで秋田犬を愛でられる素晴らしい施設です。

大館の名産や秋田犬グッズ(いちいち「イッヌ」て書くの面倒になった。)が販売されたお土産品コーナー。

可愛いグッズは見ているだけで楽しい。(物を増やしたくないので、結局買わないんですけど)

秋田犬が見られる「秋田犬展示室」は、ちょうどワンコたちが休憩中で不在の時間だったので、その隣にある「秋田犬ミュージアム」を見学。

でっかい秋田犬ぬいぐるみ。可愛い!欲しい!

家に入れたら、部屋の半分ぐらいこいつで埋まりそうやけど。

あぁぁ、そんな目で私を見つめないでぇぇぇ。

(秋田犬の可愛さで、少々テンションがおかしくなっております。)

秋田犬の特徴を説明したパネルで、秋田犬のお勉強。

秋田犬は、6種類いる日本犬のうち、唯一の大型犬です。

元々は「大館犬」と呼ばれていたそうです。

日本にはもともと大型犬は存在していませんでした。

秋田犬も、もともとは中型犬だったのですが、闘犬用に大型犬と交配させた「新秋田犬」が誕生。純粋な「秋田犬」は大館から消えてしまったそうです。

そして、世界大戦中には毛皮用や食用(!)に多くの秋田犬が処分され、数が激減してしまいました。

現在の秋田犬は、改良の歴史を経て作られ、保存された犬種だそうです。

というような事を、展示パネルで初めて知りました。

ただモフモフと可愛いだけの側面しか見ていませんでしたが、現在の秋田犬の誕生の裏には、人間のエゴが存在していたのですね・・・

国の天然記念物である秋田犬。今後は、人間にひたすらに可愛がられ、大切にされる存在であることを願います。

ガラス越しに会える秋田イッヌに大興奮

さて、いよいよ秋田犬とのご対面の時間がやってきました。

本日会えるのは、牡丹くんとこざくらちゃん。

きゃー可愛いぃぃ。

私と彼らの間には、ガラスが隔てられています。ガラス越しに、犬好きおばさん大興奮です。

あ、笑った。(口開けただけとも取れる。)

あ、へにゃった。

同じ角度で、何かをみつめる2匹。

確か、右が牡丹くんだったと思います。チ〇舐めしてたんでオスだと分かりました。(違っていたらすいません。)

こざくらちゃんは、昨年6月に生まれたばかりでまだ1歳なのですが、2021年生まれの牡丹くんとほぼ大きさが変わりません。

秋田犬の成長は、とっても早いようです。

台湾か、中国か、はたまた香港か、言語が理解できないので判別はつきませんでしたが、中国語圏の観光客のグループも来られていて、秋田犬の一挙手一投足に、いちいち大興奮されていました。

分かります、分かります、その気持ち。

私は一人なので、心の中で「ぎゃーーーー可愛いぃぃ。フガフガーーー」となっていましたが、中国語ができれば彼らとこの興奮を分かち合いたかったです。

♪可愛くてごめん♪ってこの子の為にある歌です、多分。

この子達、この施設で飼われているのか?でも、閉館後はどうしてるんだ?誰かが住み込みで世話してるのか?と疑問が湧いたのですが、後からスタッフのお姉さんに教えてもらって分かったのは、この展示室に遊びにくる秋田犬は日替わりで、飼い主さんと共に来ているのだそうです。

秋田犬と展示室内で遊んでいた男性がいて、てっきりここのスタッフの方だと思っていたのですが、飼い主さんだったんですね。

ようは、彼らは「秋田犬の里」に定期的に出勤して、私たちに愛くるしい姿を見せてくれているのです。

基本、写真は寝姿ですが、室内を走り回って遊んでいる時間もありました。写真で撮ってもブレブレなので、その時はただただ彼らの無邪気な姿を、地蔵のような微笑で見守りました。

飼い主さんがワンコ持ち上げて、近くまで見せに来てくれました。

若干嫌がっている感も否めませんが、可愛いサービスショットありがとうございます。間近で見ると、やっぱりでかい。かなり重そうでした。

おやつに大興奮。

ぱくり。

手の中身が気になる。

はよくれ。

遊び疲れて、眠りにつく。

ずーっとガラスに張り付いて見ていたら、スタッフのお姉さんが話しかけてくださり、先ほど紹介した秋田犬出勤制度の話や、最近の猛暑で秋田犬をお散歩させるのが大変な話などなどを教えてくださいました。

この日は他のワンコは来ていなかったのですが、ミュージアムと展示室以外は愛犬と一緒に入れるので、施設内の芝生などを散歩させに連れてこられる方も結構おられるそうです。

その他、大阪の話で盛り上がったりして、ずっとガラス越しに秋田犬を眺めながら、秋田犬展示室の閉館時間までお喋りを楽しませてもらいました。

秋田駅の徒歩圏内にも「秋田犬ステーション」という秋田犬を見る事ができる施設があり、春の秋田旅行の際に訪れたのですが、そこに比べてここはかなり展示室も大きく、より躍動する秋田犬を見る事ができました。

ここ、家の近所にあったら暇さえあれば通います。

てか、もはや働きたいです。犬については好きなだけで、まともに世話をしたことがない素人なので、時給は最低賃金でいいです。むしろ、試用期間は賃金無しでもいいです。

施設のインスタのストーリーズには、今日会える秋田犬を紹介していますよ、と教えてもらったので、ホテルに帰って早速インスタフォローしました。

直接会いに行くことはできませんが、大阪に戻ってからもスマホを眺めては、その可愛さにムフムフしています。ただの変態です。

利用案内

【お土産コーナー・秋田犬ミュージアム】

  • 入館料:無料
  • 開館時間:9:00~17:00
  • 休館日:12月31日・1月1日

【秋田犬展示室】

  • 入館料:無料
  • 開館時間:9:30~16:45(犬の休憩時間あり。)
  • 休館日:月曜日(祝日の場合は、翌平日)

akitainunosato.jp