東北3県夏祭り巡りの旅 4日目。
昨夜は、この旅で唯一お祭り見学のない夜でした。
大館のホテルで、ゴロゴロして過ごしました。
旅の4日目は、鉄印旅から始まります。
大館駅から、鷹ノ巣駅へ
本日乗車するのは「秋田内陸縦貫鉄道」
まずは、JR大館駅から、内陸線の乗り換え駅となるJR鷹ノ巣駅へ向かいます。
今日も今日とて秋田犬。大館駅のホームには、沢山の秋田犬がいました。
乗車するのは、大館駅10:17発の特急つがる42号。
鷹ノ巣駅までは5駅で、普通列車でも20分弱で行けるため、わざわざ特急列車に乗る必要はないのですが、秋田内陸線の乗り換えの都合上、これしか選択肢がなかったのです。
たった15分の乗車で、JR鷹ノ巣駅到着。
秋田内陸線の縄文小ヶ田駅は、世界遺産の縄文遺跡・伊勢堂岱(いせたいどう)遺跡の最寄り駅。
本当は、この遺跡にも行きたかったのですが、私が行った月曜日は休館日でした。
JRは「鷹ノ巣」駅。
そのお隣に秋田内陸縦貫鉄道の「鷹巣」駅があります。
全線開業35周年だそうです。おめでとうございます。
運転再開初日の鷹巣⇒阿仁合間を乗車
秋田内陸縦貫鉄道は、角館駅から鷹巣駅間の約94キロ区間を走行しています。
文字通り秋田の内陸を縦貫している鉄道です。
本来は、角館駅から鷹巣駅までの全区間を乗車しようと思っていたのですが、7月25日の大雨の影響で、内陸線は26日以降終日運休となってしまいました。当初運転再開が未定だったので、急遽旅のスケジュールを組みなおし、今回の旅で内陸線に乗車するのは無理だなーと思っていたのです。
ですがその後、30日に、比立内~角館間の運行再開。そして、ちょうど本日8月5日、鷹巣~阿仁合(あにあい)間の運行が再開されました。何というグッドタイミングでしょう。
この翌日には再び秋田市内に移動するので、1日ずれていたら乗車できないところでした。
そして、阿仁合駅が鉄印の記帳駅なので、そこまで復旧していないと鉄印旅ができませんでした。
ただ、どうやら運休中は鷹巣駅で鉄印の臨時販売を行っていたようですが。
でも、せっかくなら乗車したいですからね。
思いのほか早い復旧で良かったです。
なお、8月10日に無事全線運行再開となったようです。おめでとうございます。
鷹巣⇒阿仁合駅間は840円。支払いは現金のみ。
たった840円、復旧工事の足しにするには少額すぎますが、乗らないよりは乗った方が多少なりとも貢献にはなるでしょう。
列車は、1~2時間に1本程度の運行。
待合室に、水槽がありました。
汚れ具合が小学校のクラスで飼ってたザリガニとか、金魚の水槽を彷彿させ、何だか懐かしい気持ちになりました。「エモい」ってやつですね。
野原ひろしは秋田県生まれだったそうです。
内陸線では、「クレヨンしんちゃん列車」なる列車も夏休み期間に走っているみたいです。
私は、こういう待合室やホームに貼ってある広告、お知らせ、列車案内の類が好きです。ゆえに、壁中にいっぱい色んなものが貼ってあるこの待合室が楽しくて、やたらに写真撮ってたら、地元のおばあちゃんに「この子、何をそんなに珍しがってんだろうか?」みたいな奇異な目で見られました。
・・・ですよね。
そして、運行再開初日の乗車客(乗ったのは始発列車ではないけれど)ということで、地元の新聞社さん(名前忘れた・・・)の取材を受けました。
複数の方に取材されていたので、記事になっている可能性は低いですが(地元民じゃないし)、生まれて2度目の新聞取材でした。(1度目は、20年近く前、サッカーワールドカップの試合を地元のスポーツバーで見てた時に、試合の感想を聞かれました。全然サッカー詳しくないので、当たり障りのないこと答えたら、翌日ちゃんと記事に載ってました。あれで良かったのか・・・?)
秋田イッヌだらけの車内に大興奮
車両は1両編成のワンマンカー。
ボディに秋田イッヌ!
秋田イッヌ!
そして、開いている扉から車内に入ると・・・
秋田イッヌ!!
ぬーんってなってる。ぴょこってなってる。
かーわーちーいー。
壁にも秋田イッヌ。
座席はボックスタイプ。
そして、天井を見上げれば・・・
秋田イッヌ!!
そして、何と座席の柄も秋田イッヌ!!
ただ遠目で見たら「おっとっと」にしか見えんかったけど。
私以外の乗客は地元の方のようで、この秋田犬総攻撃に無反応でしたが、私は一人、無言で大興奮しておりました。
小さい秋田イッヌが、ずっと私を見つめてきおる・・・
座席横に小さいテーブルがあり、そこには路線図が描かれていたのですが、急行停車駅の印も犬の足跡。
秋田内陸縦貫鉄道は、「スマイルレール」という愛称がついているのですが、まさに私はこの内装のお陰でスマイル全開(実際に一人で笑っていたら、ただの不審者なので、心の中で密かにスマイル。)でした。
沿線の見どころは田んぼアート
鷹巣駅10:57発。阿仁合まではちょうど1時間ほどの乗車です。
合川駅の沿線にいたゆるい人形たち。
線路と並行して流れる阿仁川。
先の大雨で、この川はかなり増水したようです。その影響で、内陸線が運行できなくなったのかな・・?
阿仁前田温泉駅。
駅舎には温泉施設が併設されています。
阿仁合駅、一駅手前の小渕駅の停車中、駅ホームに「田んぼアート」の文字が見えました。このあと、車窓から見えるのか??と景色に注目していたら・・・
見えました!
仲良く列車に乗る、車両サイズの巨大クマさん。
恐らくですが、私が写真を撮っている間、ちょっとゆっくり走ってくれていたように思います。(乗客は、私と地元のおばあちゃん二人だけでした。)
私が撮影を終えると同時に、加速し始めたので。運転手さんのお心遣いに感謝です。
ただ、この田んぼアート、実は鷹巣⇒阿仁合駅間にはあと2か所ありました。
私は進行方向右手に座っていたのですが、あとの2つは反対側にあったため見逃していたのです。(上のクマさんアートは、右側にありました。)
事前調査を怠っていたせいで、見逃したアートですが、帰りにはちゃんと見る事ができたので、後程ご紹介します。
秋田イッヌに囲まれて1時間。
阿仁合駅に到着です。
エヴァカラーの車両。
・・・マタギ?
ピラミッドパワーを感じざるを得ない駅舎でした。
阿仁合駅で鉄印ゲット
鉄印の旅、駅に到着したらまずやること。
その1 改札を出る。
その2 トイレに行く
その3 鉄印をもらう
1,2を済ませて、窓口で鉄印をもらいに行きます。
内陸線の鉄印、過去一種類が豊富でした。
なんと、沿線の駅全てのデザインが存在しています。
それに加えて、通常鉄印やら社長直筆鉄印やら。
選択肢が多い事は、幸せではありますが、困惑も生みます。沢山ありすぎて悩む・・・
ですが結局、降り立った阿仁合駅のデザインを選択しました。
ピラミッドパワー描かれてますし。
駅舎、正面バージョン。
ピラミッドパワーとか言ってましたけど、北緯40度に位置することから、数字の4を合わせたデザインで、「しあわせの駅」と呼ばれているそうです。
日本では4=「死」をイメージすることから、不吉な数字とされることが多いですが、4のぞろ目が誕生日の私は、子供の頃からこの考えが不服でした。
なので自分の誕生日は「4合わせ(幸せ)」って思って生きていたのですが、まさに同じ考えの駅舎がここにありました!!
ちなみに、アンミカさんも「4は幸せのし」って以前テレビの番組内で仰ってました。思考回路が同じで嬉しいです。
運転手は秋田イッヌ。客、乗る隙ないけど。
駅舎内には「笑EMIショップ」というお土産屋さんがあります。
また、こぐま亭というカフェもあり、時間を潰すための施設は色々充実しています。
何よりも気になる「宇宙ポスト」の存在。
鷹巣駅行きの出発まで、到着から20分あったのですが、改札で「列車到着しておりますので、どうぞご乗車くださーい」と駅員さんが声を掛けておられ、何か早く乗車しないといけない気持ちになって、お土産屋さんをちゃんと見る事もなく、早々に列車に戻りました。
別にそんな必要性全くなかったんですけどね。
折り返し運転のため、車両は先ほどと同じ。
さすがに、既に1時間乗車してきたので、秋田イッヌまみれの車内にも慣れました。
とは言え、テヘペロ攻撃に内心にやけが止まりません。
8月5日当時、列車の運休区間は代行バスが走っており、そのバスの到着を待って列車は出発しました。
見逃した田んぼアートを、きちんと見届ける
帰りの列車は、阿仁合12:17発⇒鷹巣13:07着の急行列車。
急行列車の運賃は、普通料金にプラス160円でした。
そして、急行列車では、途中の田んぼアートがある箇所で運転手さんからの案内があったため、見逃すことはありませんでした。
(帰りは、先ほどと逆側に座っていたので、アナウンスがなくても見れたと思いますが。)
前田南~阿仁前田温泉間のアート。
・・・真ん中にいるの、熊本代表のあの子じゃないよね・・・?
なお、これらの田んぼアートは、車窓から一番綺麗に見えるように作られているそうです。
縄文小ヶ田駅のアート。
伊勢堂岱遺跡のキャラクター「いせどうくん」です。
秋田イッヌと田んぼアートに楽しませてもらい、往復2時間、運転再開初日の内陸線鉄旅終了。
鷹巣駅に戻ったあとは、今夜のお祭りのため、青森県弘前市に移動します。