昨年に続き、今年も4月にJR四国の「バースデイきっぷ」を利用し、四国周遊列車旅をしました。
「バースデイきっぷ」とは、誕生月の連続3日間、JR四国全線と土佐くろしお鉄道全線の列車(特急列車を含む)が乗り降り自由になるきっぷ。
昨年にまとめた記事があるので、気になる方はこちらをご参考ください。
また、使用する際の詳細な条件等は、公式HPで彦一バリに要チェックしてください。
昨年は、途中下車してお城巡りしたり、観光列車の時刻に合わせて移動したりしたため、徳島⇒香川⇒高知止まりで、3日間で愛媛まで到達できず。
なので今回は、途中で観光しつつ、四国4県全て周る列車旅を決行。
昨年13,240円で購入できたグリーン車用のチケットは、値上がりにより15,000円になっていましたが、それでも通常料金できっぷを購入するよりも、約1万円もお安く旅をすることができました。
1日目 旅の始まりは、徳島駅から香川県の琴平駅へ
1日目の朝、大阪から高速バスで徳島駅へ。
今年も昨年同様、始まりはJR徳島駅。
まず最初の列車は、徳島10:23発の『特急うずしお10号』
バースデイきっぷのグリーン車用をネット購入する場合、購入時に指定すれば指定席券も合わせて送られてきます。(グリーン席がある列車なら、グリーン席を取ってくれます。)
3,000円お安い普通車用のきっぷでも、特急列車の自由席には乗車できるんですが、誕生月だし、こういう時こそ普段乗らないグリーン席、乗りたいやん。
「4県まわりました」と言っておいて、徳島は出発地点として降り立っただけ。
車窓から景色眺めて、徳島旅、終了。
高松駅11:30到着。
高松駅来る度に、このアンパンマンとバイキンマンの写真撮ってる気がする。
高松11:40発『快速マリンライナー』で坂出駅へ。
坂出駅12:00発のJR予讃線普通列車に乗り変えて、
琴平駅に12:32到着。
琴平駅は、昨年観光列車『四国まんなか千年ものがたり』に乗車した際、途中下車した駅。駅構内にある観光列車専用の休憩室、懐かしい。
琴平と言えば「こんぴらさん」でお馴染みの金刀比羅宮の最寄り駅。
という事で、1日目の寄り道観光、こんぴらさんを目指します。
御本宮までは785段!こんぴら参りは体力勝負
JR琴平駅から金比羅宮の御本宮までは約2キロ。
途中、表参道を通ったあと、ひたすら階段を上ります。その数、御本宮までは785段!
さぁ、頑張るぞー!
なお、こんぴらさんへの最寄り駅はもう一つあります。
こちらは琴電琴平駅。こっちの方が5分ぐらいこんぴらさんに近いです。
表参道には、飲食店やお土産屋さんが並んでいて、それなりの賑わいを見せています。
平日だったので、そこまで混雑していないけど、閑散ともしていない、ちょうどええ感じ。
表参道を数分歩くと、いよいよ階段の始まり。
階段の手前には、貸し杖もありました。1本100円らしいですが、無人なので完全に性善説に基づいた商売です。
ま、私は杖の力なんぞ借りずに行きますよ。フルマラソン20回完走しとるアラフォーおばさんの脚力、なめんなよ。(誰も何も言ってない。)
階段の両脇にもお土産屋さんが並んでいるので、それらを横目で眺めつつ
100段目、到着。
100段目にある鳥居をくぐって、まだまだ続く階段を上ります。
上の写真のように、何段か上って、少し平坦になって、また階段、という感じで、ひたすら700段上がり続ける訳ではないので、思った以上にしんどくない。
表参道入口から約15分で、365段目にある大門まで上がってきました。
初代高松藩主・松平頼重が寄進した門。
大門をくぐった場所では、日傘を立てた五人百姓と呼ばれる飴屋さんが、加美代飴という名物の飴を販売されています。
5個入りの飴は、少し大きめで付属のハンマーで割って食べるそう。お土産にいいかなと思ったんですが、ハンマーが1つしかないから、友人に分けた場合、一人にしかハンマーあげれず、あとの4人はかぶりついてもらわなあかんか。。。と思ってやめました。
この銅製の鳥居まで来たら、休憩がてら見て欲しい場所があります。
まずは、今さらながらの境内案内図。
「もう、ここまで来た!」と思うのか「まだ、こんなとこか!」と思うかはあなた次第。
そして、こんぴら狗の像
江戸時代には、飼い主の代わりに道中の費用と、初穂料を首に巻いて、ワンコが代参する風習がありました。
この話聞いた時に、犬って帰巣本能はあるけど、行った事ないこんぴらさんにお参り行けるん??賢すぎん??って謎だったんですが、説明書きに「飼い主が旅の人に託した犬」とありました。
なので、こんぴらさんに行く人に、一緒に飼い犬を連れて行ってもらった、ってことなんでしょうね。ようやく謎が解けたわ。
犬の次は、馬。
神馬と言っても、実際は馬の像とか置いてある神社もあるのですが、こちらにいるのは本当のお馬さん。
月琴号 19歳。
ぶるん、ぶるん。
もう1頭のルーチェ号は、おケツしか見せてくれませんでした。
恥ずかしがりやさんですか。はたまた人間嫌いですか。
しばらく見ていたけど、一向に振り返ってくれなかったので、一旦先に進みます。帰りにまた来るね。(諦めないやつ)
表書院では、重要文化財に指定されている円山応挙の障壁画を見る事ができます。(拝観料800円)
628段目の旭社。
参拝できるのは、帰路の道なので、行きでは一旦前をスルー。旭社の前に、ベンチが並んでいて休憩できるようになっています。
またまた鳥居をくぐる。
「あと少し 御本宮まで133段。登って幸せ。福が来る。」
最後にもうひと頑張り。
はい!そして、785段目にある御本宮に到着。
現在の社殿は、明治11年に改築されたもの。
途中、お土産屋さんをのぞいたり、写真撮ったり、神馬さんに振り向いて欲しくて厩の前で待機したりしつつ、駅から40分ほどで到着しました。
785段を一気に上がる訳ではないし、お遍路で5キロの荷物背負って、1日40キロ歩いたり、山の上のお寺参りしていた事に比べたら、そこまでしんどいものではなかったです。
ただ、お遍路中にここに寄り道しなくて良かったな、とは思いましたけど。
金比羅宮の御祭神は大物主神(オオモノヌシノカミ)と讃岐に流された崇徳天皇。
農業・殖産・医薬・海上安全の神として、古来より信仰されています。
この旅の最後は、フェリーに乗って関西へ帰るので、海上安全を願って参拝。
御本宮があるのは、海抜251mの高さ。
高台からは、市街地が一望できます。
曇天ですけどね。最近の旅行、雨は降らずともこんな感じの曇りの天気が多い・・・
まぁ、暑すぎないから上るのにはちょうど良かったですが。
御本宮から更に上って、1386段目に奥社があるのですが、さすがにこれの倍上がるのはしんどいな・・・ということで、それ以上は行かず。(そこまでしんどくないとか言いながら、それなにりはちゃんとしんどい。だって、人間だもの。)
おみくじを発見したので、第二四半期の運勢を占うべく、引いてみました。
こんぴらさんっぽい「こんぴら狗おみくじ」をチョイス。
お菓子包まれてそうなパッケージ。
中を開けると・・・
大吉でした!
あんまりちゃんと見ずに引いたんですけど、これ、マスキングテープになっているおみくじでした。果たしてどこに貼るんだ、となった状態で、現在我が家にいます。
三穂津姫社(みほつひめのやしろ)も参拝し、下山。
往路で通りすぎた旭社に参拝。
社殿は1837年の建築。御祭神は、天地開闢の神々、天御中主神(アメノミナカヌシノカミ)・高皇産霊神(タカミムスビノカミ)・神皇産霊神(カミムスビノカミ)の3柱。
帰り際、再び神馬の2頭に会いに行きましたが、餌を食べるのに必死で、首を上げてくれませんでした。
という訳で
アフリカ象の像を見て、下山。
備前焼の狛犬。
「備前焼の狛犬のなかでも一、二を争う大きさの良作である」という事は、日本には他にも備前焼の狛犬がいるんですね。
表参道にあるアカボシ珈琲店で、甘い物食べて一休み。
往復1570段の階段、お疲れ様でした。
金刀比羅宮利用案内
・拝観時間:大門(境内の入口)6:00~18:00
・拝観料無料
JR琴平駅から土讃線で高知駅
金刀比羅宮を参拝し終え、JR琴平駅に戻ります。
ここから土讃線で一気に高知へ。
乗車するのは琴平16:02発『特急南風15号』
アーーーーーン
パーーーーーーンチ
平成も令和も、いつの時代もお子様大好きアンパンマン号。
大人も密かにテンション上がる、アンパンマン号。
グリーン席で快適な移動時間。
土讃線は、途中吉野川沿いを走るので車窓も楽しめます。1時間40分の乗車時間、途中でじゃがりこボリボリ食べたり、車窓見たり、ちょっとこウトウトしていたらあっという間。
そして、17:41にJR高知駅到着。
1年ぶりの3志士にご挨拶。
お久しぶりぜよ!!(にわか過ぎる土佐弁)