えちこの旅ブログ

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鎌倉散策 丸窓が印象的な名刹『明月院』

福山雅治さんのライブの為、年末は横浜界隈に出没するのが例年の恒例行事。

ライブの中日に、昨年も訪れた鎌倉へ。

今回は、その時に訪れたお寺の一つ、鎌倉の有名寺院の一つ『明月院』をご紹介します。

明月院へのアクセス

JR「北鎌倉」駅から徒歩10分

明月院の歴史

明月院の創建は1160年。

平治の乱で戦死した、この地の武将・山内首藤俊通の菩提供養のため、息子の山内首藤経俊によって創建された「明月庵」が始まり。

その後、1256年に鎌倉幕府第五代執権・北条時頼が出家のため、この地に最明寺を建立しました。

時頼亡き後、最明寺は廃寺となりますが、跡地に息子の時宗が禅興寺を創建。

1380年、関東公方の足利氏満の命により、関東管領・上杉憲方が寺院を拡大し、この時「明月庵」が「明月院」と改められました。

関東十刹の一位にもなった禅興寺でしたが、明治初年に廃寺となり、今は「明月院」のみが残っています。

境内案内

明月院は、寺院の残された一部分であるからか、大きな門などはなくこじんまりとした入口。

境内全体図

総門

こちらの門で、拝観受付を行います。

時頼公墓所

北条時頼が創建したのが、鎌倉五山の一つ建長寺

iechiko.hatenablog.com

本堂へと続く道。

明月院と言えば、アジサイの名所として有名。また紅葉の時期なども写真スポットとして人気のお寺ですが、年末のこの時期、訪れている人は少なく、非常にゆっくりと過ごすことができます。

恐らく、アジサイの時期にはこの階段とか人まみれなんじゃないでしょうか。

本堂

こちらの本堂に、明月院の有名な「悟りの窓」があります。(ちょうどおじさんが写真を撮っているところ。)

窓の向こうに紅葉が見える姿は、写真で何度も見たことがあるんですが、色づいていなくとも窓の向こうに見える庭園の景色、太陽に照らされて美しいじゃないですか。

ちょっと画角を引いて撮るとこんな感じ。

私、てっきりこのお堂の中に入って皆さん写真撮っているのかと思っていたら、外側からだったんですね。しかも、この丸窓のお堂が単独で存在していると勝手に思い込んでいました。

本堂の端っこにある一つのお部屋だったとは。

今の時代、ネットでいくらでも写真を見る事はできますが、やはり実際に足を運んでみてこそ分かることも沢山あるもんだ。

枯山水庭園

本堂前の庭園

開山堂

説明は上記の通り。(丸投げ)

明月院やぐら

「やぐら」とは、鎌倉時代特有の洞窟墳墓。

明月院のやぐらは、鎌倉市内で現存する最大のものです。

元々は、先述した創建者の山内首藤経俊が、父の俊通供養のために造ったとも言われているそうですが、正確な彫成年代は明らかになっていないそう。

山内首藤俊通公墓所

説明書きによると、平治の乱で京の地で亡くなった俊通公の埋葬地を、江戸時代に長州藩家老の山内縫殿廣通(やまうちほうでんひろみち)が探し当て、三条通粟田口東分木町に墓石を建立しました。

その後、移転を与儀なくされたようで、現在のウェスティン都ホテル京都の敷地に改装されます。

この事が数年前に明確となり、令和5年10月23日にこの地に移転改装がなされ、敏通公の御霊は、実に860余年ぶりに鎌倉へと還って来ることがでできたとのこと。

新しいお堂だな、と思ったらそれもそのはず。わずか数か月前に建ったばかりでした。

そもそも、何故、江戸時代に長州藩の家老の人は、俊通公の埋葬地を探そうと思ったんでしょうか。そっちの方が気になった。

うさぎ小屋

何故か境内にうさぎ小屋がありました。

数羽のうさぎのお名前が書いてあったんですが、1羽しか見当たらなかった。

しかも、とても人見知りのようで、全然お顔を見せてくれなかった・・・

1年間、干支の役割ご苦労様でした。

竹林

今、どこかで誰かを傷つけている世界中の人たちに、この言葉を贈りたい。

利用案内

  • 拝観料:大人(高校生以上)500円 小人(小中学生)300円
  • 拝観時間:9:00~16:00(6月のアジサイ時期は変更の可能性あり。)

trip-kamakura.com

 

おまけ

なお、鎌倉には『報国寺』という竹林が有名なお寺があります。

この後、参拝するべく30分ほどてくてくあるいて向かったのですが・・・

・・・?

年末年始、まさかの閉店ガラガラでした。

お寺や神社って、何となく年中無休やと思っているけど、そりゃお寺の方もお休み取りたいよね。休みがあって当然よね。